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ストレス「消費」を「投資」へ!失敗から学んだ3つのお金の使い方

  • 2021.3.11
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買い物は、ときにストレスを発散してくれるメリットがありますが、お金に関する失敗を招くこともあります。
今回は、筆者が社会人になりたての頃に日常化していた「お金の浪費グセ」から生まれた失敗から、お金に対する意識をどのように変えていったかについてお伝えしていきます。お金がなかなか貯められない人や上手く使えていないことにお悩みの人は、ぜひご一読ください。

お金は貯めるよりも使うもの!消費ベースの考えが招いた数々の失敗

社会人1年目、給与としてまとまったお金が毎月振り込まれることに安心感を抱いた筆者は、欲しいものを欲しいときに買う「消費ばかり」の生活を送っていました。そんな生活は、早々に次のような失敗につながっていきます。

服や化粧品など買った「モノ」で家が埋まる

欲しかったモノを買えた瞬間はまさに至福のときで、手に入れた洋服や化粧品が仕事へのモチベーションを高めてくれました。しかし、際限なく買い続けるうちに、いつの間にか服はクローゼットに収まらなくなり、部屋がモノで埋まっていきました。

部屋の片づけをするたびに、ほとんど着なかった服や使いきれなかった化粧品は山積みになっていくのに、ものを買ったときの満足感はみるみる目減りしていく一方。快適な暮らしをするために買ったはずのたくさんの服や化粧品が、いつの間にかただの荷物になっていたのです。

クレジットカードの分割手数料で余計な出費も

余計な出費に拍車をかけたのがクレジットカードの存在です。クレジットカードは、一括や2回までの支払い回数なら手数料はかかりませんが、3回以上の分割や、支払い額を一定に調整するリボ払いだと手数料がかかります。筆者は、その月の出費をコントロールするため、手数料のかかる分割払いを習慣的に行っていたのですが、それがさらに余計な出費を抱える原因になっていたのです。

分割払いは一見とても便利なシステムのようですが、実はそこに落とし穴が。私が契約していたカード会社の手数料の実質年率は12.20%~14.96%。50,000円のモノを5回払いにすれば、1,700円の手数料がかかりました。

1つだけならそこまで大きな金額に見えませんが、同じように分割支払いにした商品は月に3~4個あり、少なくとも毎月5,000円以上もの余計な出費を繰り返していたのです。1年に換算すると6万円。こう考えると、放っておけない金額であることがわかります。

お金が貯まらないから急な出費に弱い

クレジットカードを駆使して使うことばかりに意識が向いたお金の使い方をすれば、当たり前ですが、お金はなかなか貯まりません。そんなお金の管理は、友人の結婚式や自身の体調不良などで急にまとまった出費が必要になったときに、とても脆弱でした。

いつもお金に対する漠然とした不安を持ちながらも、それでもなんとかやっていけたため、真剣に向き合うことを避け続ける日々は、ここから2年ほど続きました。

なぜ買いたくなる?消費に走った原因Top3

当時を振り返ってみると、お金を使い続ける「消費」にばかり意識が向いた原因には、次のような理由があったと考えます。

1.ストレス

まず大きな要因となったのは、環境の変化による「ストレス」です。社会人1年目は仕事にも慣れていない上、就職を機に縁もゆかりもない土地に引っ越すことになったため、周りに頼れる友人や親類は誰もいませんでした。今思えば、家と仕事場を往復する1年が大きなストレスになっていたように思います。

2.憧れと焦り

当時、暇さえあれば閲覧していたのがSNSです。モデルさんや著名人の理想的なライフスタイルを垣間見ることは「憧れ」につながり、そうなれない自分に対しては「焦り」に似た気持ちを持っていました。身に着けているアイテムや化粧品を買えば少しでも近づけるような気がして、SNSを見れば見るほど購買欲はどんどん高まっていきました。

3.仕事での疲れ

仕事で疲れた日は自炊する気にならず、少々割高でも外食や買ってきたもので食事を済ませていました。1回1回の支払いはそこまで高くありませんでしたが、1ヶ月単位で見てみると、その金額は自炊が出来ていた頃の3倍近くになっていることもありました。

また、疲れを癒すためにエステやマッサージに通うなど、日々の疲労を理由にお金を使う方ことを容認していたように思います。

学べば怖くない?お金の本質を知るために読んだ本

目の前のことに精いっぱいだった社会人1年目を過ぎ、お金に真剣に向き合い始めたのはその2年後、社会人3年目になった頃でした。「給料日前になると毎回お金に悩まされているのはなぜだろうか?」と思い、根本的な不安を無くすため、お金について学んでみようと考え始めます。そのとき手に取ったのが次の3冊です。

知っておきたいホントに大事なお金の話/佐伯良隆著

お金の本質から投資の基本までが一冊にまとまっていたのが、佐伯良隆氏の「知っておきたいホントに大事なお金の話」です。そもそもお金って何?という疑問を解決するために役立ちました。

お金に関する知識がなかった私が読んでもスラスラと読める、分かりやすい言葉選びだったことも印象的です。専門用語も具体例で説明されているため覚えやすく、その後に読む本の理解度を高めるサポート本にもなりました。

金持ち父さん貧乏父さん/ロバート・キヨサキ著

お金の本についてネットで検索すると、頻繁に登場していたのがロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」です。お金はもらうものではなく作り出すものだ、というイメージ転換が促された本でした。また、資産の考え方などについてもストーリー調でまとめられていることで、読みやすい印象を受けました。

いま君に伝えたいお金の話/村上世彰著

お金の本質について、子どもにも分かるように書いたという村上世彰氏の「いま君に伝えたいお金の話」。幼少期からご両親の影響を受け投資を行ってきた著者の、お金に対する考え方が分かりやすい言葉で語られています。読後は、投資に対するイメージが湧きやすくなりました。

失敗から学んだ3つのお金の使い方

お金について学んでいくと、これまでの失敗の原因は「消費的な使い方」にあることが見えてきました。そこから、どんなものにお金をかけると満足感が高まっていくのかを考え、3つの投資的な使い方をするように意識を変えてみたのです。

人や経験に投資する

まず行ったのが、人や経験にお金を使ってみること。会ってみたい人や新しい人との出会いが生まれる場所に出向くためにお金を使うようにしたところ、見知らぬ土地に会社以外の居場所ができ、プライベートでも充実した時間が過ごせるようになりました。

また、文章講座や英語レッスンに参加するなど、自分の力となる経験へ投資したところ、仕事の精度が上がり評価も高まっていく結果へとつながったのです。服や化粧品ばかりにお金を使うよりも、満足度の持続性は良かったと思います。

時間に投資する

次に見直したのが、家事の時間です。自身の負担を減らせる掃除家電にお金をかけてみたところ、掃除に使っていた時間を自炊へと回せるようになりました。そのおかげで作り置きができるようになり、食費の節約にもつながりました。

消費から投資に変える

日ごろのお金の使い方が変わって数年経ってから取り入れたのが、株や投資信託などの金融商品への投資です。自分の仕事とは別のところからも時折収益が得られる感覚は、将来に対するお金の不安を軽減してくれることに役立ちました。

お金で悩んだら本当に必要なものは何か見直しみよう

社会人になりたての頃は、浪費を繰り返したことでさまざまな失敗をしましたが、お金について学ぶ必要があることに気づけたことは大きな収穫だったと思います。お金について学んでいくと漠然とした不安も減ったと感じましたし、消費でなく投資の考え方を持つことで、自分にとって必要なものとあまり必要がないものの区分けがしやすくなったようにも感じています。

もし今浪費に悩んでいる方がいましたら、その買い物が本当に必要か見直して、投資の方向にシフトチェンジしてみても良いかもしれません。私の失敗談をこれからに役立てていただけたら嬉しく思います。

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