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アップルパイを焼くために生まれた南部鉄器「アップルパイクッカー」は幸せの極み

  • 2021.3.9
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今の世の中、キッチン用品もご多分にもれず、1台で何役もできるものやコンパクトなものが注目を集めています。それはもちろん便利で素敵なことですが、頻繁に使うわけではないけれど、持っているだけで、または欲しいと思った瞬間から幸せな映像が思い浮かぶものってあると思うのです。きっとこれがそう。アップルパイを焼くためだけに作られた「アップルパイクッカー」。見て可愛くて想像して幸せで、つくって楽しい。そんな調理器具をご紹介します。

お菓子をつくるというのは、いつものお料理とは少し違う特別な時間。私たちの文化の中にはアップルパイを頻繁に作ることはそうないかもしれません。でも、だからこそ、おうちでアップルパイをつくることができたら、素敵じゃありませんか。

南部鉄器の「アップルパイクッカー」

ぷっくりとした姿が愛らしい、南部鉄器の「アップルパイクッカー」。

オーブンがなくても、おうちのガスコンロで、りんごの形の「アップルパイ」をつくることができちゃうんです!

冷凍パイシートとりんごのコンポートや好みのジャムを挟んで焼くだけで、サクッとこうばしい「アップルパイ」が焼き上がります。焼き色がついたら、少し冷まして余分な生地をカットすれば、りんごの形のアップルパイの完成。

アップルパイクッカーも可愛いですが、できあがったアップルパイがこれまた可愛いんですよ~!

りんごの枝や葉もしっかり焼き上がるよう細部までこだわったデザインがされているそうで、厚さ約4㎝程の生地が焼き上がるんですって。

アップルパイクッカーは2つに分かれるので、油ならしも行いやすく洗浄時も隅々までしっかり洗えます。ハンドルの末端部には留め具が付いており、具材のズレなく、しっかりサンドできます。

さらに、生地を流し込めば、りんごの形のパンケーキなども作れます。ほかにもアイデア次第で可愛いりんご型の食べ物が生まれそうですね!

イタリアンのシェフが考案

「アップルパイクッカー」は、青森県弘前市のイタリアン「オステリアエノテカ・ダ・サスィーノ」の笹森通彰シェフとシェフ監修メニューを提供するカフェ「CAFE & RESTAURANT BRICK」の 「りんごのデザートを鉄器で提供したい・・・」 というユニークな発想によって2021年に誕生しました。鉄器ならではのサクサク食感の本格的なアップルパイが楽しめるそうですよ。

「アップルパイクッカー」には、笹森シェフ監修のおうちでつくるアップルパイのレシピが付いていますので、アップルパイづくり初挑戦でも安心です。

作り手は及源鋳造

「アップルパイクッカー」は、嘉永5年創業、及川源十郎鋳造所として鍋や釜などをつくり、昭和22年に会社を設立した及源鋳造株式会社が製造しています。及源は900年前から受け継がれている鉄鋳物技術の一端を担いながら、「南部鉄器」の作り手として鉄鍋、鉄瓶、鉄急須などをつくり続ける老舗メーカーです。

なんでもボタン1つでできる世の中ですが、及源の鋳物工場では砂を握ってその感触を確かめ、溶かした鉄の色を見ながら汗を流し、重い鋳型を上げ下げして、鉄瓶や鉄鍋を丁寧に作っているといいます。

溶けている鉄はわがままで、型を作る砂は毎日のご機嫌を伺わなければならない頑固者なのだそう。

その鉄を操る確かな技術と職人さんたちの経験によって、南部鉄器が、そしてこのアップルパイクッカーができあがっているのです。

100円ショップではほぼ何でも手に入り、1つで何役もこなす調理器具や軽くて取り扱いが簡単なお鍋もたくさんあります。

そんな中で、1.9kgの存在感を示す「アップルパイクッカー」。その名の通り、アップルパイをつくるためにだけ存在する調理器具なのです。1つの目的のためにだけつくられているとは、この上ない贅沢なのではないでしょうか。

簡単に模倣できるものではなく、しっかりとした技術で作られた「アップルパイクッカー」は他にはない唯一無二の存在です。

りんごの形の南部鉄器というその姿に心奪われ、アップルパイを作っている間の甘くてこうばしいにおいを想像してしまう。そして、焼き上がったアップルパイを頬張った時の幸せも。

自分のために、誰かのために。

今日はアップルパイをつくりませんか。

きっと楽しくて贅沢な時間を過ごすことができますよ。

アップルパイクッカー

9,350 円(税込)

取材協力: 及源鋳造株式会社

画像提供: 及源鋳造株式会社

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