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ナタリア・ヴォディアノヴァ、国連機関の親善大使に任命

  • 2021.3.8
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ロシア人モデル、ナタリア・ヴォディアノヴァが、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に取り組む国連機関の親善大使に任命された。

2021年春夏のパリ・ファッションウィークで、ディオールのショーに登場したナタリア・ヴォディアノヴァ。(2020年9月29日、パリ) photo : Getty Images

ナタリアは、モデルでクリエーター。子どものための慈善団体Naked Heart Foundationの創設者でもある。国連人口基金(UNFPA)のメンバーとして、アメリカ人女優アシュレイ・ジャッド、デンマークのメアリー皇太子妃らに加わることになった。

国連人口基金は、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に取り組む機関。38歳のナタリアはその親善大使に任命された。目指すのは、女性の体にまつわる偏見をなくすこと。リモート記者会見で「女性の生理と健康に関しては、あまりにも長い間、社会の中でタブー視されてきました。私たち女性自身が、禁忌などではなく自然なことなのだと定義し直さなくてはなりません」と述べている。トップモデルのナタリアは、現在、夫のアントワーヌ・アルノーとパリに住んでいる。

生理にまつわるタブーをなくす

ナタリアは「国連人口基金(UNFPA)の親善大使として、生理は体の正常な機能だということを、もうわざわざ説明しなくてもいい世の中にしたい」と述べている。ナタリアは、トリーバーチ、バルマン、ステラ マッカートニーなど有名ファッションブランドのランウェイモデル。今後は国連人口基金とともに、女性と少女のエンパワメントのため、体や健康をめぐる偏見やタブーに立ち向かう。その偏見やタブーが、世界中で起こっている差別や排除につながっているのだから。

国連人口基金事務局長のナタリア・カネムは「生理のような普遍的なことで、少女たちが孤独に陥ってしまうという皮肉な状況は、痛ましいこと」と声明を発表。ナタリア・ヴォディアノヴァの親善大使任命を発表し、「少女たちが生き生きと自立し、自由に選択できてこそ、社会は発展する」と述べている。

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