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遊んでるだけじゃない!? ママが“近所付き合い”する育児メリット3つ

  • 2015.6.11
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【パパからのご相談】

妻と子どもの3人家族です。妻の一日の生活を聞くと、子どもを連れて近所のママ友としょっちゅう遊んでいるようです。用事があるときには、ママ友に子どもを預けていることもわかりました。外に行くばかりでなく、もっと家のこともやってほしいし、理解に苦しみます……。

●A. 地域の親密な付き合いがママのストレスを減らしている可能性大!

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

「自分は働いているのに、妻は遊んでいる……」と思うと、モヤモヤする気持ち、よくわかります。ただ、ご相談者様の奥様は、地域での付き合いから子育てに良い影響を受けている可能性があります。

今回は、ご相談者様のモヤモヤを晴らすデータをご紹介しますね。

●地域での付き合いが子育てにもたらすメリット3つ

厚生労働省は『子育て支援策等に関する調査研究』で、“母親と地域社会の関係”が子育てにどう影響するのかを分析しています。この報告に基づき、地域での親密な付き合いが子育てに与えるメリットを3つお伝えします。

●(1)子育てを楽しいと思うことが多い

報告ではママを、地域での『より親密な付き合いがある』『通常の付き合いがある』(園の送り迎えであいさつする人がいるなど)、そして『付き合いはない』の3つに分けて分析しています。

ご相談者様の奥様のように、子どもを預けられる人がいるというママは、『より親密な付き合いがある』に分類されています。この、親密な付き合いがあるママは、子育てを楽しいと感じることが多く、逆に、辛いと感じることが少ないことがわかっています。

近所との付き合いは、面倒に感じたり、遊んでいるようにも見えたりするかもしれません。ただ、ママにとっては子育ての重要なエネルギー源になっている可能性があります。

●(2)不安や悩みを抱えることが少ない

しつけや受験、健康など、子育てには不安や悩みがつきないと思います。そのなかでも、地域で親密な付き合いがあるママは、他のママよりも子育ての不安や悩みを抱える人が少ないことがわかりました。

具体的には、(子どもとの)『接し方に自信がない』『配偶者・パートナーと意見が合わない』『仕事・自分の時間がとれない』『周りの目が気になる』などの不安や悩みを抱えるケースが少なかったのです。親密な付き合いをするなかで、子育ての不安や悩みをうまく解消しているといえるかもしれません。

ママにストレスがたまると、子どもにもパパにも悪影響を及ぼします。ご相談者様の奥様も、ご自身でストレスを軽減する良い方法を見つけているのかもしれませんね。

●(3)子育て、生活の満足度が高い

満足度の調査でも、親密な付き合いがあるママはすべての項目で高い数値を示しています。

たとえば、『子育て環境に満足している』『配偶者等に満足している』『自分の時間に満足している』などの項目で、他のママよりも満足している人が多いのです。

ママ自身が環境に満足して子どもやパパに接することができ、自分の時間も満足に使うことができるのは、家族にとっても喜ばしいことです。地域での親密な付き合いが、ママの人生の満足度をアップさせているのかもしれませんね。

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近所付き合いや地域交流などは、「面倒」「時間の無駄」と思われることも多いと思います。付き合いが苦手な人は無理をする必要はありません。ただ、ご紹介したデータを見ると、あいさつ程度の一般的な付き合いを超えて地域の人とより親密につきあうことができれば、家族全員に思わぬプラスの副産物があるのかもしれませんね。

【参考リンク】

・子育て支援策等に関する調査研究(報告書概要版) | 厚生労働省

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

教育学修士号を取得後、ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。第1子出産後はフルタイムのワーキングマザー。第2子出産後に、6歳までの幼児教育『アフェクション』を創業。「子どもの成長」と「親のライフスタイル」の両方を、育児を終えた世代が支援できる輪を作ろうと活動中。その他、執筆活動や悩み相談も行う。「学び」をつうじて地域のつながりを生み出し、幸せと安心を感じることができる社会を創造したいと奮闘中。

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