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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第21回「家にいながら旅をする! 世界の朝ごはん」

  • 2021.2.27
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主人の帰りが遅いこともあり、実はコロナ禍に入る前までは家族で夜ご飯を食べることはほぼありませんでした。だから、いっしょに食卓を囲む“朝ごはん”は私にとって何よりも大切な時間。とはいえ、朝寝坊した日は「あるものを適当に食べてって~」なんてことももちろん、あります(笑)。でも、どうせ食べるならコンビニの冷えたおにぎりや菓子パンではなく、温かいものを。カラダにもいいし、家族もハッピーになれる。そう考えるようにしたら、自然と朝ごはんを作るのが楽しくなりました。

特に思うように外出できない今は、定番から脱却して旅先で食べた朝ごはんを自宅で再現するのがブーム。テーマを決めるとなんだかウキウキするんですよね。

寒い日に食べたくなる韓国料理

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季節の変わり目や体調を崩しやすい時は、心身ともにほっと安らぐ「参鶏湯」がおすすめ。シノワズリなマットとカトラリーを並べて、韓国っぽくセッティング。朝からキムチを食べられるのも、リモートワークならでは。

<作り方>『ストウブ』の鍋に手羽元とスライスしたニンニク・生姜・長ネギ、鶏ガラスープ・ごま油・玄米(白米でもOK)・お酒を各大さじ1とお水約600mlを入れてコトコト煮込むだけ。お肉が煮えたら、刻んだネギを散らしていただきます。

バゲットがあれば十分! パリの朝ごはん

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フランスで最もポピュラーな朝食は、バゲットにジャムを塗った「タルティーヌ」と呼ばれるもの。いわゆるオープンサンドでコーヒーやカフェオレと一緒にいただくのが一般的ですが、それだけではなんだか物足りない気も。そこで、わが家ではハムと野菜を挟んで少しボリューミーに。フランスを代表する『アスティエ・ド・ヴィラット』のプレート、カップとソーサーは『ザラホーム』です。

ベトナムの朝といえば、あっさり胃に優しいフォー

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ご飯やパンが喉を通らない、そんな二日酔いの朝はベトナムのフォーを。最近ではご近所のスーパーでもキットが売っているので手軽にできておすすめです。スプーンではなく、レンゲを添えてベトナムの屋台風にセッティングするのがポイント。

<作り方>水2カップにパクチーの根、鶏ガラスープの素(大さじ1)、ナンプラー(小さじ1)を入れて、鶏肉を煮る。そこにパッケージの表記通り茹でたフォーを入れれば出来上がり。茹でた鶏肉とパクチー、スライスした紫玉ねぎをどっさりと入れるのが私流です。

お肉も野菜も欲ばりたい日はドイツのザワークラウト

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朝からしっかり食べる日に作りたいザワークラウトは、キャベツの酢漬けをウインナーといっしょに煮込むドイツの定番料理。作り置きできるので、朝は盛りつけるだけ。お気に入りのアンティークプレートにのせれば、立派なワンプレートごはんが完成しますよ。

<作り方>フライパンでベーコンを炒め、薄切りした玉ねぎ(1/4個)も加えて、しんなりするまで炒める。そこに千切りキャベツ(1/4)を加え、白ワイン大さじ2、お酢大さじ1、ローリエ2枚、ウインナー3本を入れて沸騰させ、蓋をして弱火で煮込む。

時間がない朝におすすめは台湾のドウジャン

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見た目は本格的なのに驚くほど簡単なのがうれしい「ドウジャン」。油条という台湾の揚げパンやスッカラと呼ばれるスプーンを添えると、ぐっと本格的な雰囲気に。どんぶりは合羽橋、プレートは少しづつ集めている小林耶摩人さんのもの。

<作り方>お茶碗よりも少し大きめのどんぶりに刻んだザーサイ、干し海老、黒酢、醤油(各大さじ1。お好みでキヌアを入れても)を入れて、別の鍋であたためた豆乳を注ぐだけ。仕上げにパクチーとラー油を垂らせば出来上がりです。

お天気がいい週末はNYのエッグベネディクトを

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家の中にいるのがもったいないくらいの晴天。そんな日は少し手の込んだ朝ごはんを作り、バルコニーで朝食を食べるのもいい。大きめのプレートにサラダとエッグベネディクトを盛り付けて、熱々の飲み物といただく。まさに休日限定のお楽しみ♡

<作り方>大きめの鍋にお湯をはり、お酢大さじ1加える。泡立て器でぐるぐると混ぜ、渦をつくり、その中心に生卵を入れるだけ。自然と黄身に白身がまとわりついて、スコッチドエッグができる仕組みです。

弱った彼の胃袋をつかむ中国粥

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彼の食欲がない時は「作らない」のではなく、いい奥さんを演じることができるチャンスと心得て、中国粥の準備を。味の決め手はピータンと油ねぎといわれるフライドシャロット。派手さはないけれど、しみじみ美味しい。骨董の色絵で実力以上の出来栄えに。

<作り方>鍋に冷凍ご飯(約150g)と水(400cc)を入れて火にかけます。ごはんがやわらかくなったら、とろみがつくまで10分ほど煮る。仕上げに縦にカットしたピータン(1個)と油ねぎ、万能ねぎを散らす。最後にごま油をまわしかければ完成です。

いかがでしたか?

新鮮な気持ちで一日を始められる「世界の朝ごはん」。あなたもぜひ始めてみませんか。

次回は3月13日(土)です!

写真・文/川口ゆかり

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川口ゆかりさん

Profile

さまざまな女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。季節の飾り巻き寿司レッスンをメインに、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行っている。日々の暮らしは、Instagram(@yucarikawaguchi)まで。

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