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【SHOCK EYEの神社習慣】僕が入れてるお賽銭のリアルな金額、教えます

  • 2021.2.18
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今、多くの神社が存続の危機に

今戸神社でいつも僕を温かく出迎えてくれるのが、宮司夫人の市野さんだ。それは一般の参拝客の方に対しても同じで、僕はそれがすごくいいなと思っている。大きな神社とはまた違った、初めてでもなんだかホッとできるアットホームな雰囲気は、誰に対してもオープンな気持ちで接してくれる市野さんの人柄のおかげもあるだろう。

僕自身、ここを訪れるまでは、神社に対してどこかかしこまっている感覚があったけど、そうじゃないんだ、構えなくていいし、もっと身近なものなんだと思わせてくれた神社だ。

そんな市野さんから神社の窮状を聞いたのは、2020年の10月頃。コロナの影響で、全国の神社の参拝客がそれまでの10分の1ほどになっているそうだ。そもそもなんの心配もなく運営できているのは、全国でもほんのひと握りの神社だけ。運営の厳しいところがほとんどなのに、これではますます追い詰められてしまう。維持できなくなった複数の神社をまとめて、一つに統合するといったこともすでに起きているらしい。

神社が好きで、また神社という場所に救われた僕としては、なんとか力になりたい。神社が今、本当に求めていることは何ですかと聞くと、市野さんから返ってきたのは「5円のお賽銭でいいという状況を変えられると嬉しいなと思います」という答えだった。

これからお賽銭は「いつでもいいご縁=115円」で!

「お賽銭を5円玉にする、といいご縁(5円)に恵まれる」。これって日本人なら誰もが知っている語呂合わせだし、神社を訪れた時に多くの人が実践していることだと思う。だけど今の日本で、たった5円で何ができるだろう? それは神社にとっても同じことだ。

僕はお賽銭の金額を特に決めていないけど、いつもだいたい500円くらい。行くのに何時間もかかるところ、そんなに頻繁には来れないなという神社では1000円札を入れる時もある。家の近所の、ほぼ毎日行ってるような神社でも100円とかかな。5円や10円は絶対にない。それは、このお金が神社を維持するために必要だってことが分かっているし、サポートしようと自分の中で決めているからだ。

5円では100人参拝しても500円にしかならないけど、これが100円になったら1万円。そのためにも「ご縁=5円」に代わる、うまい語呂合わせがあったらいいなと思って僕が考えたのが、「1=いつでも、1=いい、5=ご縁」で、115円。参拝客が減って困っている神社にとっては、これだけで希望の光になると思うんだ。

もちろん、これくらい入れなきゃダメ、なんてことはないし、それぞれ無理のない範囲でというのは大前提。でも自分にとって大切だったり、なくならないでいてほしいと思う場所なら、気持ちだけじゃなくお金で支えるってこともすごく大事だと思う。

ここで僕が素敵だなと思うのは、神社って決して金額を提示したり、払ってくれとは言わないところ。あくまで「お気持ちで」。でもその言葉の裏に、どれだけの本音を押し殺しているのか。社殿や土地を維持するのに一体いくらかかるのか。だからこそ僕は「お気持ちで」という、その言葉の先を読みたいと思う。つまり相手の立場になって考える、思いやるってこと。

でもこれって神社に限った話じゃなくて、本当は、世の中全体がこういう考え方にならないといけないよね。人の気持ちを理解したり、思いやる気持ち。それを育てるための一歩を、まずは神社という場所から始めてみるのもいいんじゃないかな。

<Data>
今回、参拝したのは……

【今戸神社】
東京都台東区今戸1-5-22
HP:https://imadojinja1063.crayonsite.net/
御祭神:應神天皇(おうじんてんのう)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、福禄寿(ふくろくじゅ)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部) スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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