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別れを告げられた男性の心理。引き留めないのは、プライドが邪魔をするから

  • 2021.2.17
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意を決して別れ話を切り出したのに、何だか彼はあまりショックを受けていない様子……。そんなとき、「愛されてなかった」とショックを受ける女性は多いですが、振られた側の男性だって大きな悲しみを感じています。引き留めないのは「男のプライド」があるから。別れを告げられたときの男性の心理についてご紹介します。

■「好きなら別れに反対するはず」は通じない男性の心理

「3年ほど付き合った男性がいました。不器用な人で愛情表現はほとんどなかったです。喧嘩をすれば意地を張って、すぐに別れ話を持ち出すような付き合いが嫌で、距離を置こうと半年会わなかった時期もあります。結局、いつも私が折れて付き合いを再開させてきましたが、素直になってくれない彼との時間をあまり楽しめなくなり、ほかの男性に目が向くようになりました。

私が自分以外の男性の話をすると不機嫌になって嫌味ばかり言うけれど、「好きだ」とか自分の気持ちは絶対に言いません。そんなときにまた喧嘩してしまい、彼からは他人行儀なLINEで今後の約束もなしにするようなメッセージが来ました。これ以上はもう無理、と思い「縁を切りたい」と言ったのですが、彼氏の方は「わかった」とあっさり受け入れて、あぁやっぱり私のことはそれほど好きじゃなかったんだなと痛感しました。

しつこく何度も『縁を切りたいんだよね?』『縁を切るって他人になることだけど?』と言われたけど、何を確認したいのかわからず最後は『あなたの好きにしていいよ』と言って終わりました。目の前で「じゃぁお互いの連絡先を消そうか」とスマホを出してきたり、最後まで傷つけられっぱなしでした。

これまでの3年間は何だったんだろうと思うと虚しくなるけど、私はちゃんと彼と話し合おうとしたし、別れて悔いはありません。

その夜、元彼になったその人から「つらいけど、仕方ないよね」「今は我慢するしかない」と未練たらたらのLINEが来たけど、今さらどうしてこんなことを言うのかわかりません。嫌だったら別れ話が出たときに言えば良かったのに、後から気持ちをぶつけられても……」(32歳/受付)

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彼女が間違えているのは、 “あっさり別れを受け入れたんだから、自分のことはそれほど好きじゃなかったんだ” という部分。「私のことが好きなら別れに反対するはず」と思うかもしれませんが、実際、彼女から別れ話を切り出されてすがる男性はそう多くありません。もちろん、彼女の方に別れ話で彼の気持ちを確かめるような意図はありません。

本当に縁を切りたいと思ったからこそ、つらい話でもきちんと筋を通そうと、彼と最後に向き合うことを決めました。

ですが、いきなり別れようと言われた男性の方は、何も心の準備はできていない状態。予感はあったかもしれないけれど、いざ目の前で関係の終わりを告げられると、すがったり反対するような余裕もなく、ただ女性の話を聞き入れるばかりになるのが男性の素の姿。“別れに反対しないから” “自分からつながりを絶とうとしているから”と、表面の態度ばかり見て好かれていなかったんだと決めつけるのは、まだ待ってくださいね。

■別れを告げられた男性は、相手の気持ちを受け入れることでプライドを保つ

男性はプライドが高い生き物といいます。
“自分をカッコよく見せたい”“頼れる男性と思われたい”、こんな男性の気持ちは、好きな女性に対してこそ強く出るものです。

上記の男性の場合は、普段から愛情表現がなくて、気持も素直に伝えてくれない一面があります。確かにそれは、愛されていると実感したい女性にとっては物足りないし、不安の元にもなるでしょう。

ですが、「じゃあ、あなたには何もしてくれなかったの?」と訊いてみると

・彼の方からは誘われないけど、言えば会ってくれた
・忙しいときでも時間を作ってくれた
・約束があるときは自分から迎えに行くことを申し出てくれた
・セックスを無理強いするようなことはなかった
・ご飯を作れば感謝してくれた

と、彼女を大切に思う行動が多くあるのです。

不器用な男性ほど、自分から手を伸ばすことをためらいます。自分の振る舞いが彼女に気に入ってもらえるか自信がないし、機嫌を損ねたくない。それなら、彼女の気持ちに応えることで愛情を伝えようとします。

会おうと言わないのは、自分から言わなくても彼女が誘ってくれるから。それは甘えかもしれませんが、彼女から連絡が来なくなれば、必ず彼の方から声がかかります。

積極的に愛情を伝えることはしないけれど、彼女の気持ちはしっかり受け入れる。そんな姿勢だって、男性のプライドです。

彼女から別れ話を切り出されたときも、内心ではショックだし、別れたくなかったかもしれないけれど、彼女の別れたい意思を尊重することで自分のプライドを保とうとします。

本当に愛情が薄いなら、罵詈雑言吐いて一方的に別れを言い出す彼女を責めて、何とか溜飲を下げようとするでしょう。傷つけられた自分の気持ちを回復するためだけに、彼女を罵倒することだってあります。

それをしないのは、彼女のことが好きだから。最後まで自分の気持ちを飲み込むことで、崩れそうになる自分の心を何とか踏ん張らせる。男としてのプライドを守るために、好きな女性の前ではショックを隠す。

それが、別れを“受け入れるしかない”男性の心理です。

■自分の恋心にケリをつけたがる男性の心理

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上記の彼女が彼の態度で大きく傷ついたのが、

・目の前で「お互いの連絡先を消そう」とスマホを取り出す
・「縁を切るのは他人になること」と別れを大袈裟にする

というものでした。

「まるで別れたがっているように見えた」と言いますが、それは男性が自分の恋心に決着をつけたいからこその行動。決して彼女を拒否しているわけではありません。さよならを言われたのなら、今後好きでいても仕方ない。そんな気持ちを抱えています。

もともと、自分に自信のない男性は女性を追うことをしません。自分の気持ちが迷惑に思われる、疎まれることこそ男性が避けたいこと。どんなに好きでも、受け入れてもらえないなら手放さないといけない、と思うのですね。

目の前で連絡先を消すことは、諦めるという覚悟の現れ。「他人」を強調するのは、それだけ自分にとって別れが大きなものだというアピールです。そんな自分の態度を女性がどう受け止めるかで、女性の本気度を試している場合もあります。

上記の彼は、しつこく彼女の意思を確認することで、「本当は別れたくないんじゃないか」という最後の希望を探っていました。「あなたの好きにしていいよ」と突き放されたことで、さらにダメージを受けたのではないでしょうか。そこまでやらないと、自分の恋心にケリをつけられない。

諦めることを自分の中で決定づけるために、極端な態度に出ることもあるのですね。

■プライドが折れるのは痛みに耐えられないとき

そうやって彼女との別れを受け入れたけど、彼女の姿が自分の前から消えた瞬間から、男性は絶望感と喪失感に襲われることになります。本当に失ってしまったんだという現実は、自分を愛してくれる人が消えただけでなく、自分も愛情を向ける相手がいなくなってしまったことのつらさを突きつけます。どうしても、別れたくないとは言えなかった。言えば彼女を困らせるし、拒否されるに決まっている。

だから、この結末しかない。

そう思っていても、痛みに耐えられないから、後で未練がましい言葉を送ってしまいます。女性からすれば、「何を今さら」と感じるでしょう。

ですがこのSOSこそ、男性の最大の「愛してる」であることも、また事実です。別れを先に決めた方は、相手に伝えた後は楽になります。悲しいけれど、それはもう乗り越えた後。別れを口にするときは、もう先に一歩進んでいる状態です。

ただし、言われた側はそう上手く気持ちを切り替えられません。彼女の前ではこらえたけど、いざひとりになると後悔の念しか湧いてこない。本当は、付き合ってくれたことに感謝もしたいし、まだ好きだと伝えたいけど、それ以上に失ったつらさに感情にとらわれてしまう。

だから、ここでやっと自分を捨てたことを恨むような言葉が出てきたり、仕方ないと自分を納得させようとする言葉が出てきたりします。裏にあるのは、「助けてほしい」という願望です。男性のプライドが折れるのは別れ話の最中ではなく、その後、絶望感と喪失感に襲われたとき。

痛みに耐えられなくなってやっと、自分の本音と向き合うことになります。

■別れの重さはお互い同じだと心得る

どんな人であれ、3年という決して短くない期間を一緒に過ごした相手には、愛情もあるし関係に愛着も感じるでしょう。別れ際の態度が自分の想像通りでなかったからといって、「好かれていなかったんだ」と決めつけるのは間違いです。あなたがつらい分、男性の方だって痛みを覚えます。別れの重さはふたりとも同じです。

表面的な態度だけ受け止めて、「私と別れても平気そうだね」なんて嫌味はくれぐれも口にしないでくださいね。それは男性のプライドを大きく傷つけるだけでなく、あなたへの愛情すら蔑ろにされること。覚悟を決めて別れ話をするなら、お互いに「ありがとう」と言えるような、まっすぐな気持ちで向き合ってください。

別れた後の男性の未練については、自分の気持ちを見極めた対応が肝心です。よりを戻すつもりがないなら、中途半端な気持ちで応えないこと。改めて良い関係を築きたいと思うなら、全力でその手を掴むこと。恋愛はいつだって自己責任です。

誰のせいでもない、ふたりで作り上げていく関係なのだと、改めて思い出してみてください。

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