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お見合い中「うわっ、ケーキ1680円」…お金をスマートに使えない男は婚活で成功しない

  • 2021.2.17
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お金の使い方で人間性が分かる?
お金の使い方で人間性が分かる?

婚活シーンでモテないのは、お金をスマートに使えない人です。常にコスパを考えたり、使い方に損得勘定を働かせたりする人は、無駄なお金は使っていないものの、人間関係で損していることが多いのです。お金の使い方から、その人の「人間性」が透けて見えてきます。

「男女平等の社会ですよね」

「お見合いでのお茶代は、男性が支払う」というのが、結婚相談所では暗黙のルールです。どの仲人も、男性会員には最初にこのことを話します。

先日、会員の吉野未羽さん(33、仮名)が、37歳の男性とお見合いをしました。1時間のお見合いを終えて、二人でレジに向かったのですが、かばんから財布を取り出した男性が未羽さんに言いました。

「お見合いのお茶代は、男が払うのが決まりなので大丈夫ですよ。仲人にも払うように言われていますから」

彼だけではなく、このセリフを言ってしまう男性がお見合い市場に意外と多いのです。同じお金を払うなら「大丈夫ですよ。ここは僕にごちそうさせてください。楽しい時間をありがとうございました」と言った方が、言われた女性も気持ちが良いですし、スマートですよね。

未羽さんは、私に言いました。

「その方、メニューを開いた時に『うわっ、ケーキセットが1680円』ってボソッと言ったんですよ。その言葉を聞いた時に『この人とのお付き合いは絶対にないな』と思ってしまいました」

以前、入会面談に来た男性に、相談所ではお見合いのお茶代は男性が支払うことが暗黙のルールであると告げると、その方はこんなことを言いました。

「それは決まりなんですか。決まりなら従いますけど、男女平等の社会なのにおかしいですね。それはお見合いの後にお付き合いに入ってからも続くんですか。だとしたら、婚活って、男は女の2倍のお金を使うことになるんですね。男は損だな」

「これは仲人型の結婚相談所の方針で、大手の結婚情報センターでは、お見合いのお茶代を割り勘にしているところがありますよ」

そう告げると、彼は言いました。

「それは何というところですか。僕はそういうところで婚活したいですね。そこだったら、お見合いのお茶代が自分の分だけで済みますから。長い目で見たら、お茶代だってばかにならないですよ」

確かにその通りです。しかし、こんなことを言う男性と結婚したいと思う女性が果たしているのでしょうか。女性のお茶代を気持ち良く支払っている男性が、5回のお見合いで結婚を決めたとして、この男性は50回お見合いしても結婚が決まらなかったら、どちらが得でしょうか。

婚活パーティーで残ったお菓子を持ち帰る

貸し切りできるイベント会場で、婚活パーティーが開催された時のことでした。お料理はビュッフェ形式で食べ放題、飲み放題。15対15、総勢30人のパーティーでした。

ビュッフェですから、好きなだけお皿に料理を盛り付けてよいのですが、そこは皆さん、周りの目がありますから、品良くお皿に盛り付けていました。

パーティーも終盤に差しかかり、「では、良いと思った方を3名まで記入カードに書いて出口でスタッフにお渡しくださいね」というアナウンスがありました。

記入を済ませた人から、コートを着たりバッグを持ったりして帰り支度を始め、出口に向かったのですが、その中で1人の男性が部屋に戻っていきました。そして、テーブルに残っていたチョコレートやキャンディーなどのお菓子をわしづかみにして、提げていた黒のショルダーバッグの中にごっそりと入れたのです。

部屋を出ようとした2人組の女性の一人がそれに気づいて、もう一人に耳打ちしました。

「やだ、あの人、残ったお菓子をバッグに入れてるよ。セコッ」

「本当だ。あんな人とは絶対結婚したくないね。あの人の番号を書いた人っているのかな」

「私は、書いてないよ(笑)」

「私も(笑)」

“お金を払っての参加。出された食べ物は料金に含まれているのだから、持って帰ってもよいだろう”

そんなふうに考えたのでしょうか。それは間違ってはいないのですが、その行動を見た人は誰もが引いてしまうと思います。その男性を「“もったいない精神”があってすてき!」と評価する女性は、まずいないでしょう。

婚活シーンでモテるのは「お金の使い方がスマートな人」

仲人さんが集まる「プロフィル交換会」というものがあります。普段は協会のサイトを通じて、お見合いを申し込んだり申し込まれたりするのですが、この会はA4用紙にプリントアウトした会員のプロフィルを仲人たちが持ち寄って手渡しで交換し合う、いわばアナログ形式の交換会です。

その席で、50代男性のプロフィルを見せながら、ある仲人さんがため息交じりに言いました。

「彼ね、学歴も年収も良いのだけれど、とにかくお金に細かいんですよ。だからお見合いは組めるのだけれど、交際に入ると1度か2度食事をして、女性からお断りをされてしまうの」

そして、先日はこんなことがあったそうです。

「彼の出身が博多で、博多の女性とお見合いを組んだんですよ。そうしたら『○日のお見合い、どうなりましたか。もう組めましたか』って、毎日連絡が来ていたんですね。お相手からは一向に返事が来ないから、相談室に電話をしてみようかと思っていた矢先、彼から『○日は、もうチケットが値上げしてしまったのでお見合いはなしです。今度は△日で聞いていただけませんか』と連絡が来たんです」

お仲人さんに日程をせかしていたのは、ディスカウント料金で博多に行くためだったというのです。

「一生の伴侶を探すお見合いなのに、ディスカウント料金にこだわって会いに行こうとしていたら、ディスカウントな出会いしか待っていませんよ」

お金遣いが荒かったり、浪費家だったりするお相手と結婚したら、一生お金に苦労するかもしれません。しかし、出すところは気持ち良く出す。締めるところは締める。そんな、メリハリのあるお金の使い方ができる人になりたいものです。

お金を払うときに損得勘定を働かせて、自分が損をしないように計算してお金を使おうとする人は、人のためにお金が使えません。そうした人の周りには人が集まってきませんから、人間関係にも仕事にも恵まれませんし、ひいては婚活においても、良縁を引き寄せることができないと思うのです。

仲人・ライター 鎌田れい

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