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まるで泊まれる美術館! ホテルで、アートに囲まれる。

  • 2021.2.17
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ギャラリーよりも、ホテルでアート体験を。

アートを観賞できるホテルは数あれど、その楽しみ方は進化しさらに広がった。ギャラリーとはまた違った視点でアートを体験しよう。

白井屋ホテル|300年以上の宿の歴史が、アートで再び華開く。

かつて衰退していた市街地「まちなか」。その中心に位置するのが白井屋ホテルだ。建築家に藤本壮介を迎えよみがえったここは、レアンドロ・エルリッヒをはじめ、多彩なアーティトやデザイナーとのコラボで楽しませてくれる。ヘリテージタワーとグリーンタワーの2棟からなり、後者の屋上には宮島達男の作品も。ローレンス・ウィナーの大胆なファサードや杉本博司の作品など、ほかにも見どころが満載。新たな文化の発信地としても期待大。

ヘリテージタワーのラウンジ4階までの吹き抜けには、エルリッヒの『ライティングパイプ』が。

グリーンタワーの外観。各客室にはバルコニーを設置。

宿泊客のみが鑑賞できる宮島達男の『Time Neon - 02』。

ヘリテージタワーのレアンドロ・エルリッヒ ルーム。スペシャルルームは全4室。

SHIROIYA HOTEL群馬県前橋市本町2-2-15tel:027-231-4618全25室全室バスタブ付きグリーンタワー スーペリアルーム¥32,670~(1室2名)朝食¥3,388

ザ・タワーホテル ナゴヤ|名古屋のテレビ塔がホテルになった!

1954年に建てられた名古屋のランドマーク、テレビ塔が生まれ変わった。鷲尾友公、さわひらき、杉戸洋、瀧本幹也、今村文など、全15の客室を備えたスモールラグジュアリーホテルは、東海3県にゆかりのある作家を中心とするアートとクラフトで彩られている。客室だけではなく、ロビーやダイニングにもアートがちりばめられ、まるでホテル全体が大きなギャラリーのよう。部屋やロビーに、むき出しの鉄骨が突き抜けているのもおもしろい。

スタンダードツインの部屋には、今村文の作品が。

久屋大通公園に堂々とそびえ立つテレビ塔。

さわひらきのペインティング、立体、映像が展示されたメインダイニング「グリシーヌ」。名古屋のフレンチの名店が、ここに移転オープンした。

杉戸洋のアートが楽しめるパークビューツイン。

THE TOWER HOTEL NAGOYA愛知県名古屋市中区錦3-6-15先tel:052-953-4450全15室全室バスタブ付きスタンダードツイン¥31,000~(1室1~2名、朝食付き)https://thetowerhotel.jp

ガレリア御堂原|別府ならではの醍醐味が詰まった、高台の宿。

芸術祭『in BEPPU』も話題の街、別府に2020年12月にオープン。温泉地ならではの特徴を生かしたサイトスペシフィックなホテルだ。大巻伸嗣を筆頭に別府をテーマとする作品を揃え、この土地に徹底的にこだわった空間となっている。青木美歌、鈴木ヒラク、ネルホルなどが参加しているが、今後も参加アーティストは増えていく予定。各部屋には天然半露天風呂が付き、アートをきっかけに街全体を楽しみながら、温泉も存分に満喫できる。

別府の地質や断層をイメージした建築。ロビーのテラスからは別府湾が一望できる。©Nacása & Partners

館内のアートは、別府の“気配”を表現している。ロビーには大巻伸嗣の作品。神秘的な世界が広がる。

階段の奥で存在感を放つ、鈴木ヒラクの作品。

室内に飾られたネルホルの作品。空間と美しく溶け合う。

GALLERIA MIDOBARU大分県別府市堀田5組tel:0977-85-8841全35室全室半露天風呂付きツイン¥38,500~(1室2名)朝食¥2,750https://beppu-galleria-midobaru.jp

 

*『フィガロジャポン』2021年2月号より抜粋

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