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東京の名門ホテル、ベスト4の楽しみ方。

  • 2021.2.17
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確たる魅力が多くの人を惹きつけてやまない4軒の名ホテル。少し視点を変えれば、さらに素敵な体験が待っている!

おもてなしの粋を体感。

帝国ホテル 東京

2020年、開業130周年を迎えた帝国ホテル 東京は、数々の“日本初”“ホテル初”を成し遂げてきた。ゲストに対するこまやかな心づくしのサービスは、日本におけるおもてなしの王道をいく。加えて、時代に合わせて新しいスタイルに変化したサービスも。ゲストを特別な気分にさせてくれるもてなしのエッセンスを、多彩に味わってみたい。

ロビーの装花は、中二階から眺めてみる。

館内で用いられている花は、ほぼ生花。装花から客室のバスルームに置かれている一輪の赤いバラまで、花の最高に美しい瞬間が、訪れるゲストを出迎えてくれる。ロビー中央にある季節の装花は人気のフォトスポットだが、ツウな楽しみ方は、中二階から眺めること。彫刻家・多田美波作のシャンデリアと相まって、これぞ“ザ・ロビー”という風格と美しさ。

伝統のバイキングが、進化したおもてなしへ。

日本で初めてバイキングスタイルを発信したブフェレストランのインペリアルバイキングサールが、リニューアル。ニューノーマルに対応し、タブレットからオーダー、出来たてをサーブする方式に。名物のカレーやローストビーフは好みの量や厚さをオーダーでき、ワゴンサービスの季節の一品は、シェフが目の前で仕上げてくれる。

村野藤吾作の茶室で、点茶はいかが。

ホテル内には日本庭園に面した本格的な茶室の東光庵があり、実は予約制で、誰でも気軽にお茶を楽しめる。数奇屋造りで知られる建築家・村野藤吾が手がけた茶室は、ホテル内でもちょっと非日常な空間。作法を気にせず、気軽に薄茶と季節の和菓子をいただける点茶は、約30分で¥2,200。昨年から、初めての人に茶道を紹介する体験プランも始まった。

深窓の令嬢のように、ハイヤーでお出かけ。

国内のホテルでも、ハイヤー会社を持つのはここだけ。帝国ホテルハイヤーは、ホテルと同じレベルのサービスで移動中も快適にもてなしてくれる。運転手は、街のことにも詳しい、東京のナビゲーター。「安全安心で、快適な移動をお約束します」とドアマンの吉田慎一朗さん。都内観光は3時間までで¥26,400(諸経費別)。宿泊者専用のドライブプランも用意。

日本美を探してみる。

オークラ東京

「世界の一流ホテルに並ぶ、日本らしいホテルを」との想いから、1962年に創業したオークラ東京。意匠委員会なども設けられ、当時から日本の伝統美と機能性を融合させたホテルとして誕生した。2019年にThe Okura Tokyoとして開業した後も、そのDNAは受け継がれている。館内の各所にちりばめられている優美な日本らしさを探してみたい。

愛されていた本館の意匠は、いまも美しく。

かつての本館のアイコニックな意匠は、いまも健在。オークラ プレステージタワーのロビーには、麻の葉文様の美術組子を職人が手作業で忠実に再現。古墳時代の飾玉をモチーフにしたオークラ・ランターンは、LED照明になり調光が可能に。オークラ ヘリテージウイングのロビーには、本館にあった平安の間の壁面装飾やオーキッドバーの蘭の照明が煌めく。

実は、美術館のあるホテルです。

ホテル正面に向かい合うように立つ中国古典様式の建物は、大倉集古館。1917年にまで歴史をさかのぼる日本初の私設美術館で、大倉財閥創始者の大倉喜八郎が収集した日本やアジア諸国の古美術などを一般公開している。ここは、宿泊者なら無料で鑑賞することができるので、ぜひ訪れてみたい。

宿泊者だけが鑑賞できる“匠”の技。

オークラ プレステージタワーに宿泊したら、廊下にも目を向けて。漆器や陶器を中心に、壁際には全国47都道府県を代表する伝統工芸品が展示されている。さらに、QRコードで地域や工芸品の詳細情報を得ることも可能。クラブラウンジがある37階には、かつて欧米に輸出されていた希少な陶磁器であるオールドノリタケも数点あって、まるで博物館のよう。

オリジナルの羊羹も、新しい和の風味へ。

手土産に羊羹、というとおばあちゃんのようだけれど、この金柑羊羹はいわばモダンジャパニーズ。新ホテルとしての開業を機に赤坂の老舗和菓子店である御菓子司 塩野とコラボした羊羹(1本¥3,500)は、ホテルのロゴマークの由来から熟した銀杏をモチーフに金柑の実を贅沢に使った逸品。白小豆の穏やかな風味に金柑が爽やかで、密かな人気。

心地よさの追求。

パレスホテル東京

都心の皇居外苑に面して立つパレスホテル東京は、ロビーから客室まで、自然光に満ちた明るい印象。1961年にはパレスホテルとして開業、3年間の建て替え期間を経て、2012年にパレスホテル東京としてリニューアルオープンした。誰もが心地よく過ごせるようなこまやかなホスピタリティと、洗練されたおもてなしが魅力。それはまるでアーバンリゾートのように。

サン・ジェームスに座れるレストラン。

アラン・デュカス設立のデュカス・パリをパートナーに迎えたフランス料理、エステール。ダイニングの椅子はフランスを代表する建築家ジャン・ヌーヴェル作で、アラン・デュカスの依頼によって特別に復刻製作されたもの。座り心地がよく、軽やかだけどしっかりした印象の料理ともマッチする。この椅子に座るために、エステールに行くのもあり。

インルームダイニングでこそ贅沢を。

インルームダイニングでは、館内にある6つのレストランから取り寄せが可能。たとえば、鮨かねさかの握りとザ パレス ラウンジのマロンシャンティイを一緒にオーダー、なんてこともできてしまう。ルームサービス限定のメニューもあり、グランド キッチンから届く国産牛リブロースのステーキ重(¥4,730)は、客室だけで味わえる大人気メニュー。

コンシェルジュの粋を楽しもう。

滞在中のスケジュールをコーディネートしたり、記念日をアレンジしたり、「ゲストの要望にすべてこたえる」がモットーのコンシェルジュが、パレスホテル東京には5名もいる。2020年、コンシェルジュの国際的な組織レ・クレドールの正式会員になった端谷舞さんは、30代前半と日本最年少。その年代ならではのセンスで、相談に乗ってもらえそう。

客室は、和田倉噴水公園側をセレクト。

都心で客室にバルコニーが付いているホテルは数少なく、さらに、これほど開放感たっぷりのビューが楽しめるところは貴重。泊まるなら、ホテルの南側に広がる和田倉噴水公園側をぜひ予約したい。昼間は丸の内のパースペクティブや公園の緑が、夜には街の夜景や大通りの情景が間近に。都心なのに、リゾート感のある眺めに寛げる。

文化への意識を深める。

パーク ハイアット 東京

開業27年目のパーク ハイアット 東京。時を経ても開業当時のデザイン性がそのままに保たれ、タイムレスな魅力を放っている。その理由は、ホテル全館の内装を監修したアメリカ人デザイナーのジョン・モーフォードが、いまも本の位置ひとつにまでこだわっているから。本やアートからインスピレーションを受けて、感性がくすぐられる豊かな時間を過ごしてみたい。

マティーニにもアートが出現。

ニューヨーク グリルとニューヨーク バーに掲げられた4枚のアートは、イタリア人アーティストのヴァレリオ・アダミによるもの。人気のカクテル、「エスプレッソ・マティーニ」(¥2,640)には、ラジオシティを描いたアートが、ふわり。ウォッカにコーヒーの心地いい苦味を効かせ、アートをプリントしたホワイトチョコが浮かぶ。

本からインスピレーションをもらう。

41階にあるライブラリーにずらりと並んでいる蔵書は、およそ2000冊。宿泊ゲストは、このなかから好きな本を客室へ持ち込んで、ゆっくりと読むことができる。洋書が多いが、日本語の本も、古典文学、美術、旅を中心に興味深いものが見つかるはず。また、すべての客室には必ず本が置いてあり、トーキョー スイートには約1000冊の本が備わっている。

ホテルで季節感を感じて。

高層ビル内のホテルでありながら、アートワークでも季節感を楽しめる仕掛けが。41階のライブラリースペースに掛けられたアートには春夏秋冬の4枚があり、季節に合わせて3カ月ごとに掛け替えている。さらに、写真に写る50階トーキョー スイートのエントランスにある作品も、同じく4枚で春夏秋冬に。いずれもアーティスト、越前谷嘉高の作。

おいしいサステナビリティを知る。

国内ホテルのなかでも、パーク ハイアット 東京のサステイナブルシーフードへの取り組みには先進性がある。館内で使用する魚介類の約35%をサステイナブルシーフードが占め、数々のメニューを通して環境保全をサポート。タイセイヨウクロマグロをグリルし、岩塩をのせて仕上げた「サステイナブル中トロのグリル トマトと山葵チャツネ ライム」(¥5,280)も絶品。

パーク ハイアット 東京Park Hyatt Tokyo東京都新宿区西新宿3-7-1-2tel:03・5322・1234全177室全室バスタブ付き¥71,500〜¥1,100,00(01室2名)朝食¥4,620〜www.hyatt.com/ja-JP/hotel/japan/park-hyatt-tokyo/tyoph

*『フィガロジャポン』2021年2月号より抜粋

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