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俳優・今井隆文が日本橋を再発見!お座敷舟に乗って水の都の歴史を辿る

  • 2021.2.15
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遡ること江戸時代初期。商業の中心として知られる日本橋の発展は、水運とともにあった。川や水路が網目のように街を巡り、各地から物を運ぶ多くの船で賑わっていた。その盛況ぶりは「東洋のベネチア」とたとえられたほど。そんなかつての面影を味わうことができるのが、下町探検クルーズ「がれおん」が主催する日本橋川ツアー。船長、内山さんのガイドのもと、俳優・今井隆文さんが日本橋エリアの歴史を辿るタイムトラベルクルーズに出発した。

舟の上から、日本橋の時の流れを眺める。

この撮影に備えて、日本橋駅から兜町方面へ向かって街をぐるっと散策してきたという今井さん。Googleマップを見ながら歩いてみると、街が京都のように碁盤の目状に整備されていることに気付いたそうだ。

今井さんに日本橋のイメージを膨らませてもらったところで、本日は水上から日本橋エリアの歴史を感じてもらう水上散歩を体験してもらう。旅の出発地点は、「日本橋」のたもとにある「日本橋船着場」。平田舟を彷彿させる風情のある舟に乗り込むと、船長・内山さんの挨拶が始まった。

「この日本橋川はもともと平川と呼ばれており、江戸時代に整備されて今の流れとなりました。魚河岸の始まりの地でもあり、今日はそんな日本橋川を起点に水運時代を感じてもらいます」
続けて内村さんは、船着場の目の前に架かる名橋「日本橋」について語り始めた。

「『日本橋』には一部、関東大震災で焼けた跡が残っているんですよ。街の人たちがその時の記憶を残そうと、あえてそのままの状態にしているんです」

内山さんの解説の通り、橋の下を通過する時に黒く焼かれた跡を見ることができる。この「日本橋」を皮切りに、ツアーでは日本橋川に架かる数々の名橋を通過していく。水面を吹き抜ける風を感じながら、船から明治・大正・昭和の当時の史跡を間近に感じられるのが日本橋クルーズの醍醐味なのだ。街歩きとは異なる舟からの景色に今井さんは見惚れていた。

クルーズでは、大河ドラマの主人公・渋沢栄一ゆかりの地も周遊

街に目を転じると、今年の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)の主人公である渋沢栄一のゆかりの地、日本銀行本店を見ることができる。そしてその横の常盤橋公園には、まるで大手町のビジネス街を見守るかのように彼の銅像が建っている。

「2010年の大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)で、岩崎弥之助という4代目総裁だった人物を演じました。ドラマは総裁になる前の話だったのですが、当時、役作りで勉強しました。今年は大河ドラマ『青天を衝け』 (NHK)で渋沢栄一が話題の年となりそうですが、 僕もこの土地に少し縁があったことに気付きました」

日本橋川を上っていく中、川の上に首都高速道路が走っていることに気付いた今井さん。彼が言うようにこのクルーズの最大の特徴は、いわゆる東京湾クルージングのようにダイナミックな大海原やシティービューではなく、首都高の真下を進む独特な雰囲気の水路にある。少し圧迫感のある水路で江戸から昭和までの遺構を辿るのは、まるで洞窟を探検しているかのようだ。

一方で、最近では日本橋川に空を取り戻そうと新たな都市計画が進行中で、2040年を目処に日本橋の景観が一新される予定だとのこと。 そんな話を聞きながら日本橋川から神田川、隅田川までを周遊し、80分のツアーが終了。
「建築や遺構に関するいろんな話を聞けたので、それを噛み締めながら改めて日本橋を楽しもうと思います」と大満足な様子の今井さん。

もうすぐ春風が心地よい季節がやってくる。たまの休日は水の街・日本橋の水上クルーズで、ゆっくり、じっくり、物思いに耽る時間も愉しそうだ。

下町探検クルーズ がれおん 神田川周遊クルーズ
コース:日本橋船着場→日本橋川→神田川→隅田川→日本橋川→日本橋船着場
大人:2,500円、子供:1,500円Harumari Inc.

撮影:浦将志 スタイリスト:荒木大輔 ヘアメイク:木内真奈美(Otie)

コート¥63,000 、ジャケット¥ 63,000 /トゥモローランド(tel/0120-983-522)、ニット¥28,000/キャバン(キャバン 代官山店 tel/03-5489-5101)、スニーカー¥14,000/アシックス(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室 tel/0120-068-806)、メガネ¥44、000/アイヴァン7285(アイヴァン7285 トウキョウ tel/03-3409-7285)、その他スタイリスト私物

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