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心地よい酸味が体に染みる"ロシアの伝統的なキャベツのスープ"|荻野恭子さんの冬のロシア家庭料理⑧

  • 2021.2.13
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ロシアの定番スープといえば、キャベツの漬物を使った酸味が美味しいスープです。漬け具合によって変化していく味わいを楽しめます。「現地に行って、自分の目で見て味わいたい!」好奇心をかき立てられた荻野さんが、ロシアで教わった家庭料理をご紹介します。

心地よい酸味が体に染みる"ロシアの伝統的なキャベツのスープ"|荻野恭子さんの冬のロシア家庭料理⑧

■“ロシアの伝統的なキャベツのスープ”のつくり方

キャベツの漬物は、そのまま箸休め的に食べてもおいしい。このスープは、これさえあれば何もいらないといわれるほど、ロシア人にとって大切な料理のひとつ。漬かり具合で徐々に変化していく味わいを楽しめます。

□ロシアの定番常備菜“キャベツの漬物”のつくり方

◇材料 (つくりやすい分量)

キャベツ、にんじん、トマト、玉ねぎなど:合わせて500g
A :
・ 砂糖……:小さじ1
・ 酢:小さじ1
・ 塩:大さじ1
・ 水:3カップ


※今回はキャベツ350g、にんじん、トマト、玉ねぎ各50gでつくったもの。キャベツを主体に好みの割合でつくるとよい。

(1)素材を瓶に詰める
キャベツ、にんじん、玉ねぎは太めのせん切り、トマトは食べやすい大きさに切り、煮沸消毒した保存瓶に詰める。

(2)漬ける
ボウルにAを入れてよく混ぜて溶かし、保存瓶に注ぐ。瓶の蓋を完全に閉めないようにして、常温におく。2~3日後から漬物として食べられる。さらにおくと乳酸発酵して漬け汁が白っぽくなってくる。一カ月くらいで食べきる。

漬ける
漬ける
□“ロシアの伝統的なキャベツのスープ”のつくり方

◇材料 (2人分)

A :
・ キャベツの漬物:1カップ(野菜のみ)
・ キャベツの漬物の汁:100ml
・ ベーコン:80g(スライスを幅1cmに切る)
・ ローリエ:1枚
・ 水……:2カップ
塩:小さじ1
胡椒:適量
にんにく:1片分(すりおろし)
ディル:適量(みじん切り)
サワークリーム:適量


(1)スープの材料を煮る
鍋にAをすべて入れて中火にかけ、沸いたら火を弱めて10分ほど煮る。

(2)味を調える
塩、胡椒で味をととのえ、にんにくとディルを入れて火を止める。

(3)仕上げ
器に盛り、サワークリームとディルを添える。

完成
完成

――教える人

「荻野恭子 料理研究家」

サロン・ド・キュイジーヌ主宰。世界各国の郷土料理を実際に現地で食べ、つくり、体験するのがライフワーク。特にロシア料理、食文化に造詣が深い。テレビ出演や著書も多数。


文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は「四季dancyu 冬の台所」に掲載したものです。

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