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すぐ「別れよう」と言う男はこちらから捨ててみる

  • 2021.2.11
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ちょっと喧嘩するとすぐに「もう、別れよう」と言う男。まるで飽きたおもちゃを捨てるように、簡単に別れを口にできる男をあなたは愛していけますか? いつもこちらが泣いてすがって、よりを戻すことを繰り返していても、ふたりの関係は何も変わりません。そんな男は、一度こちらから捨ててみればいいのです。

■目的は「ふたりの関係を自分の思い通りに支配すること」

喧嘩したり、ふたりの関係がつまずいたりするとすぐに「もう、別れよう」と口にする男。

そこまで考えていなかったこちらは「え、何で?」と、この急展開に心がついていきません。男の方は、そんなこちらの気持ちを十分に理解して言っています。

「ほら、どうする、別れるぞ、いいのか?」と、まるで脅しのように別れを突きつけることで、「やり直してください」とこちらが折れて頭を下げるのを待っているのです。要は、「ふたりの関係を自分の思い通りにしたい」のがこの発言の目的。

自分の痛みや苦しみを相手のせいにして、それを解消するのはお前の義務だと押し付ける。これが、すぐに「別れよう」という男です。

■自分に自信がないから、怖くてたまらない

こういう男は怒りっぽく、まず自分の感情を上手に扱えないことが特徴です。

愛情表現も下手で、好きな気持ちを伝えることを苦手としています。感情のキャパシティが狭いので、何かあるとすぐパニックになります。そして自分でその気持ちに決着をつけることができず、相手のせいにすることで楽になろうとします。

それは、自分に自信がないからです。彼女に愛されていることを頭では理解していても、無意識に「俺よりいい男がいたらそちらにいくんじゃないか」という不安を抱えています。

ふたりの関係が変わるような予感に非常に敏感で、たとえば彼女がほかの男性を褒めたり、自分の知らないところで仲良くしている男性がいることがわかったりすると、「自分が捨てられる」場面を想像して怖くなります。

この恐怖は怒りを生み、怒りは相手を服従させることを望みます。こちらが些細なことだと思うことでも、彼にとっては一大事。相手から捨てられるのが嫌だから、そうなる前に彼女を自分につなぎとめる手段として、簡単に「別れよう」というカードを出してきます。

■「別れるのはお前のせい」という言い訳

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このとき、男の中には「俺が別れを選ぶのはお前のせいだからな」という「正義」があります。自分は悪くない、俺を苦しめるお前が悪いんだ、と思うことで本当の問題から逃げている状態です。

話し合えば済むことでもそこから目をそらし、俺が好きなら追いかけるはずだと思い込むことで、自分を正当化します。

もちろん、自分のやっていることが「相手をどれほど傷つけるか」「どれくらい痛みを与えるか」も理解しています。でも彼にしてみれば、いわば「罰」。俺を苦しめるお前が悪いんだから、苦しんで当然だと思っているのです。

■繰り返すことでマインドコントロールされていく

しかし、突然「別れよう」と言われたこちらは、パニックになります。何がそんなに彼を怒らせたのか、何がいけなかったのか、理由を必死に探します。でも、はっきりとした答えなんて見つからないことがほとんどです。

だって、理不尽なことをされているのだから。何かあればふたりで話し合うことが必要。不満があれば解決策を探すし、寂しいなら素直にそう伝えることで、相手に理解してもらえます。そのような「当たり前」の行動を飛ばしての「もう別れよう」は、痛みが大きくてこちらに考える余裕を与えてくれません。

早く、何とかしないと彼が離れていってしまう。この焦りこそ、相手の望むもの。大事なことを無視して、とにかく愛情を確保することだけに集中させられるので、彼のことが好きなこちらは気がつけば頭を下げているのです。

これが繰り返されるとどういうことなるのでしょうか。それは、無意識のうちに「相手の機嫌をうかがう人間」になってしまいます。何が地雷になるかわからない、逆鱗に触れそうなことはしないでおく、言わないでおく。

「彼の思い通りの彼女」でいることが一番の目的、とにかく彼の気に入るように振る舞うようことを無言の下で強制されます。まるでマインドコントロールを受けているような状態ですね。でも、無意識のうちに自らそれを望んでしまっていることもまた、事実なのです。

■「幸せにはなれない」という自覚

若い頃の私はまさにそんな状態で、まるで「王様」のように振る舞う男の怒りに振り回されていました。「すでにどこが好きなのかわからない、でも別れたくない」理不尽な怒りにさらされているにも関わらず、「私は彼を苦しめるダメな人間」「私が悪いんだから彼を満足させなくちゃ」と、何の問題の解決にもならないような方向に努力してしまっていました。

でもある日、いつものようにちょっとのすれ違いから自分を否定されて「じゃあ、別れよっか」と憎々しげに言われたとき、私の中で「もういいや」という声が聞こえました。

どれだけ彼に尽くしても、少しでも気に入らないことがあるとすぐに愛情が冷めてしまう(ように見える)、さっきまであんなに楽しく過ごしていたのに、たった数時間で変わってしまう心なんか、本当に私に必要なのだろうか。いい加減、「俺を傷つけるお前はダメな人間だ」と言われることのつらさが増していて、よりを戻したところで何も変わらないであろう未来が初めて見えたのです。

こんなことを繰り返していても、私はきっと幸せにはなれない。はっきりそう自覚したとき、彼に向かって「荷が重い」と言い、それっきりになりました。

■別れを受け入れることで相手に痛みを伝える

男の方は、私がいつものようにすぐ追ってこないことを不審に思ったのか、メールを送ってきたり電話をかけてきたりしましたが、何よりがっかりしたのは「俺が悪かった」という言葉がないこと。

返事をもらいたいだけの的はずれなメールの文面を見たとき「あぁもうダメだな」と心が冷たくなるのを感じました。まともに愛情を確認することができない付き合いなんて、続けても何の意味もない。

呪縛から解かれた私は、それから今の夫と出会い、結婚して今も幸せに暮らしています。もし、あなたの彼氏がすぐ「別れよう」と言う男なら、嘘でも良いから、一度受け入れるフリをしてみてください。

追ってこないあなたに不安を覚えさせてください。あなたのやっていることは間違いなんだと、気づかせてあげてください。追わないことで本当に別れてしまうような恋愛なら、その程度のもの。

あなたの価値は、彼に気に入られるためだけのものではないと、気がついてくださいね。

※ こちらは2017年3月2日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。

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