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中毒症状のリスクも!? 子どもが「ジェルネイル」をする際の注意点

  • 2015.6.8
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【ママからのご相談】

幼稚園の年長になった娘に、とても仲の良い友達ができました。今までなかなか仲の良い子が作れなかったため、母子ともに喜んでいました。 最近になって、その友達のママが趣味でジェルネイルをしていることを知りました。そこで、夏休みになったら子どもにおそろいでジェルネイルをさせよう、と誘われています。私自身あまり知識がないのですが、子どもにジェルネイルって大丈夫なのでしょうか。

●A. リスクを知った上で可否の判断を!

ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。

娘さんに仲の良いお友達ができたとのこと、良かったですね! 楽しく幼稚園に通ってくれると、母親としては安心ですよね。

さて、最近ではキッズネイルをしている方が多くなりました。私の娘の幼稚園でも、夏祭りの時期にはキッズネイル屋さんが登場しています。毎年、女の子が長蛇の列を作っています。着飾ることに興味を持ち始める年齢ですし、「したい?」と聞くと、もちろんしたいと答えますよね。

では、子どものジェルネイルは、安全なのでしょうか。

●一般的なジェルネイルの手順3つ

一般的なジェルネイルの手順は以下のとおり。

●(1)ジェルネイルの下準備

甘皮を整え、爪の形を整える。爪の表面に軽く傷をつける。

●(2)ジェルネイルをつける

ネイル用の消毒液で爪の表面をふいて、ベース用のクリアジェルを塗り、UVライトで硬化。トップ用のクリアジェルを塗り、未硬化ジェルを拭き取る。

●(3)ジェルネイルを落とす

爪の表面を軽く削る。コットンにアセトンを染み込ませ、爪の上に置き、アルミホイルでくるむ。さらに、スティックでジェルを取る。

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子どもに施すジェルネイルということで、もしかすると特別な手順があるのかもしれませんが、大人のジェルネイルの方法としてはこのような感じかと思います。

●ジェルネイルの危険性

ジェルネイルの手順を見てみると、大人でも敏感な方は痛みを感じるような工程がいくつか出てきます。爪の表面を削るときは、爪が元々薄い方は痛みを感じるかもしれません。アセトンを染み込ませたコットンで爪をくるむ工程は、私がしたときでも少しヒリヒリとしたことを覚えています。

また、『子ども安全メールfrom消費者庁』では、除光液の危険性を訴えています。除光液の誤飲はもちろんのこと、除光液に含まれるアセトンの蒸気で中毒症状を起こした事例もあるようです。

ジェルネイルでは有機溶剤を使います。有機溶剤は脂肪を溶かす性質があるもので、少なからず皮膚障害を起こすと言われています。子どもの皮膚に使用するものとしては、私は嫌だなと思います。

●安全性の線引は親がするもの

ただ、同じ“子どものネイル”でも、例えば除光液なしで落とせるものであったり、オーガニック素材のみを原料にしているものであったり、最近ではいろんな種類のものが出ています。

爪にシールを貼るだけのものもありますし、ノリのような素材で作られているものもありますよね。おもちゃ屋さんで売られているものもあります。

今回のお友達のママが、どのようなジェルネイルを考えているのかお聞きになったのでしょうか。大人であれば、多少のリスクがあっても、「オシャレのためだから」で終わりますが、小さい子どもはそのリスクを理解することができません。子ども自身が判断できないのであれば、親が危険性を判断するしかありません。

どの程度のものまでを安全と思うか、その線引は母親であるご相談者様しかできないと思います。考えるきっかけになりましたら幸いです。

【参考リンク】

・有機溶剤による皮膚障害 | 労働者健康福祉機構(PDF)

●ライター/マフィー(ママライター)

大学を卒業して某都市銀行に勤務。いわゆる窓口のお姉さんになり、個人向け営業・資産運用相談業務に携わる。約7年間務めるものの、第2子妊娠を機に退職。退職後はベビーマッサージインストラクターの資格取得や、在宅ライターなど、趣味を兼ねてとりあえずいろいろしてみる。転勤族の夫と、生意気盛りの長女とマイペース過ぎる次女を持つママライター。

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