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もっといい彼氏をゲットする方法【ひとみしょうの余談ですみません】

  • 2021.2.8

今の彼氏よりもっといい彼氏と付き合いたいと思っている女性(彼氏に内緒でひそかにそう思っている女性)もいるでしょうから、今回は、もっといい彼氏をゲットする方法について、一緒に見ていきたいと思います。

わたしたちの恋愛を制限しているもの

もっといい彼氏をゲットしようと思えば、たとえば、「今の自分の恋愛を制限しているもの」について知る必要がありますね。その「限界」を超えれば、「今よりいい」彼氏にめぐり会う(かもしれない)という論法です。

では、わたしたちの恋愛を制限しているものとは、いったい何でしょうか?

答えは「言えなさ」です。

「好き」と「言うことができれば」ふたりの仲は急速に濃密なものになって、付き合えたかもしれない……ですよね?

事実、「理想の」彼氏と付き合っている女性は、「言えた」から付き合えたんです。

「好きです」と言えたから、付き合えた。「わたしエロいんですけど」と言えたから付き合えた。「わたし超年上好きで」と言えたから付き合えた――ということです。

簡単に言えば「言うこと」ができれば、人はあるていど誰とでも付き合うことができるのです。まるっきり無理な相手も、もちろんいますよ。でも、「まずは言う」ことができなかったために、チャンスをミスミス逃してしまったことだってあるでしょう?ということです。

「今」という時

では、どうすれば「言うことができる」のでしょうか?

「言える」人は、「どうすれば言えるようになるのか」を、さほど考えたことがありません。山に登って、向こうにいる人に「お~い」と言うように、さらっと、なんの照れもなく言えるんですね。

それって、たとえば、すなおな性格に育ったとか、持って生まれたものがよかったとか、そういうことが理由だったりします。

他方、「言えない」人は、なんらかの照れがあるから言えない。なにか「罪悪感」や「恥ずかしさ」を感じるから言えない、だから「理想の」彼氏が手に入らない。

両者のちがいを考えた時、「今」という時をどう解釈しているのか、という、「その人が生きている前提=あえて言葉にしないこと」が問われる――こう考えることができます。

「言うか言わないかの二択」であるはずなのに・・・

たとえば、「言える」人は、今という時は過去とはまったく関係のない時制だと捉えています。言い方を換えると、過去に失敗したなんらかの経験はすでに「過去のこと=済んでしまったこと」と捉えています。

他方、「言えない人」は、過去に起こった不幸な出来事が今ふたたび起こるかもしれないと思っています。言い方を換えると、今この瞬間という時は、過去を引きずっていると考えています。だから「過去と同じ不幸が今ふたたび起こるかもしれない。好きと言ったところで、どうせ彼は振り向いてくれない」と思う。だから「好き」と言わない。恥ずかしさを優先させてしまって「好き」と言うことを後回しにしてしまう――こういうことが言えます。

ちなみに、これ、日本人の特徴なのかもしれません。

好きと「言うか言わないかの二択」であるはずの「好きと言う行為」に、さまざまな迷いをくっつけて、さらにまた空気を読んで、結局、言えないまま時が流れてしまう――こういうことって、欧米人にはあまりないのでは?

もちろん少しはいるはずですよ。英米文学の中にも、「言えなさ」を描いた作品ってあるから。でも、その数は、日本人ほど多くないのではないでしょうか?

言えなさをどう克服する?

「言えなさ」をどう克服するのか、という問題は、言い方を換えると、自分が感じたり思ったりしたことをいかにすなおに表現するか、という問題だと言えます。

すなおに「好き」とか「飲みに連れて行ってくださいよ~」と言えば「済む」ものを……ということです。

もっと「大きな視点」で言えば、「今この瞬間」と「過去」とをごっちゃにして捉えて、「今を生きていない」その「生きれなさ」が、あなたの恋愛を制限している、ということです。

「今を生きよう」なんて、何十年も前から自己啓発がさんざん言っていることですが、それが問題なのです。

いま自分が感じていること、思っていることを、さらっと、正直に言う――たったこれだけのことを「意識するだけ」で、恋愛は劇的にすばらしいものになるんですけど、それがなかなかね。(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)

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