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娘の部屋もグチャグチャ! 親子で“片付けられない”性格は遺伝するのか

  • 2015.6.8
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【パパからのご相談】

会社員です。妻と娘がいます。娘は結婚を機に家を出ました。先日、娘の家に遊びに行ったのですが、物であふれかえっていて驚きました。 まず座るスペースを作るところから始まり、お茶を出すだけでも時間がかかっていました。滞在していた数時間でも、探し物やなくし物が頻繁で、娘も孫も暮らしやすそうには見えませんでした。恥ずかしながら、わが家は妻が片付けや掃除をほとんどせず、お世辞にもキレイとは言えません。夫の私が会社が休みの週末に一気に片付けるというスタイルです。娘の家を見てハッとしました。片付けられないというのは遺伝するのでしょうか?

●A. ズバリ、“片付けられない”は連鎖はします!

ご相談ありがとうございます! ライフオーガナイザー阪口ゆうこです。

昨今流行している“片付け”“断捨離”“収納”の3ワード。そして、テレビでもよく目にする“片付けられない人”。それは何が原因なのでしょうか。ひも解いていきましょう!

●片付けられないということは物が多すぎるということ

『HUMAgroup』の、“片付けられる人・片付けられない人の違い”というアンケートによると、片付けられない人の特徴として、“ものが捨てられない”という項目がぶっちぎりであげられています。

娘さんのお宅の、座るスペースがないほどものがあふれかえっているという状態というのは物が収まりきっていないということですね。つまりはその部屋の大きさに対してものが多すぎるということです。

ものが捨てられない→ものが多くて収納できない→床に物がゴロゴロしていて物理的に掃除ができない、といったところでしょうか。

そして、ご相談者様の奥様も普段片付けや掃除をされず、ご相談者様が一人で片付けを一気にされていたとのこと。つまり、よく顔を合わせる母親が片付けや掃除をする姿を見せなかった。そしてご相談者様が一人で片付けと掃除をやってしまっていたということ。

むむむ……遺伝というよりもそちらに問題がありそうです。

●遺伝じゃない?

実際、遺伝子の研究結果として、生まれつき、先天的に持ち合わせた得意科目・不得意科目というものはあるそうです。遺伝として受け継いだ体の大きさや特徴なども影響するのでしょう。

しかし、実際の能力は後天的な周りの環境や経験で決まるようです。つまり、整理整頓や掃除を不得意科目として生まれてきたとしても、後天的な環境や経験でカバーできる、ということです。

●子は親の鏡

カナダの心理学者バンデューラ博士のモデリングの実験で、大人が人形へ暴力をふるうシーンを見ていた子どもたちが、暴力的シーンを見ていない子ども達と比べて、その後暴力的な行動が増えたという結果が出ています。

日本でメジャーなことわざ、“子は親の背中を見て育つ”は正しいと言えますね。一番シンプルで効果的なのは、子どもに、「整理整頓は楽しい!」という姿を見せたり、「片付いている環境は気持ちいいね!」という会話をしたり、子どもにアピールすることのようです。

今からでも遅くありません。娘さんの“片付けられない”性格は、いずれはお孫さんに影響がきます。ご相談者様の持つ片付けや掃除のスキルを娘さんに受け継いでもらいましょう。一人でしてあげるのではなく、やり方をシェアしながら。

そして空間が整ったら、「整っていると暮らしやすくて気持ちがいいね」と3世代で話しましょう。きっとその思いは遺伝します。

【参考リンク】

・片付けと性格・健康を検証 | HUMAgroup

●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)

大雑把で面倒臭がりな働く母親をしています。要領の悪さには定評があり、それをカバーするためライフオーガナイザーに。日々の暮らしを根本から考え直し、自分らしく組み立てながら滋賀県で家族と毎日笑って暮らしています。

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