「愛知県民ナメすぎ」味噌味の「ご当地チャルメラ」、本場の人に味変されてしまう

明星食品（本社=東京都渋谷区）のロングセラー商品「チャルメラ」。

ラーメン屋台をひくチャルメラおじさんが描かれたパッケージは、誰しも１度は見たことがあるだろう。

では、この「チャルメラ」に、ご当地の味が楽しめる商品が続々登場しているのはご存じだろうか。

これまでに「宮崎辛麺」や「兵庫大関酒粕香る豚旨しおまぜそば」などが発売されている。

そして、2021年1月25日に新たにラインアップに加わったのが「愛知つけてみそかけてみそごま香るみそまぜそば」だ。

しかし、これが愛知県民の琴線に触れてしまったらしい。

これは、ツイッターユーザーの鉄火巻（＠bfsh_88）さんが、2021年1月31日に投稿した写真。

「買って食べてみたけど、愛知県民ナメすぎだったのでわからせてやった」

という1文とともに、本人の私物と思われる調味料を、チューブから追加投入している。

この「チャルメラ」には、愛知県民の御用達と言われる味噌だれ「つけてみそかけてみそ」（愛知県のみそメーカー「ナカモ」の商品）入りの液体ソースが付いていたようだが、一体どんな味だったのだろうか......。

2月4日、鉄火巻さんがJタウンネット編集部の取材に応じてくれた。

買って食べてみたけど、愛知県民ナメすぎだったのでわからせてやった。 pic.twitter.com/FYO8panlkC
— 鉄火巻 (@bfsh_88) January 31, 2021

最初に食べたときの感想を聞くと、

「普通に美味しかったです、最初焼きそばだと思って食べていたんですけど、油っぽくてよくパッケージ見てみたらまぜそばって（書いてあった）」

と、意外にも印象は悪くなかったようだ。しかし、もう少し味噌を強く感じたかった鉄火巻さんは、まぜそばを半分ほど食べた後、自宅にあった「つけてみそかけてみそ」で味変することにしたそうだ。

ちなみに、この「つけてみそかけてみそ」は、鉄火巻さんが27年間住んでいた愛知県を離れ、静岡県へ引っ越すときにお母さんが持たせてくれたものだそう。

これをチャルメラのまぜそばに追加して食べたときの感想は、

「これだよ、これこれ。
まだ残ってたハイボールがよく進む濃いめの味付けに変身しちまって、もう一杯飲んじゃおうかなという感じでした」

とのこと。かなりお気に召したようだ。

やはり、愛知県出身者にとって「つけてみそかけてみそ」はソウル調味料なのだ。

......と思いきや、鉄火巻さんは、実は「つけてみそかけてみそ」よりも「献立いろいろみそ」（名古屋のみそメーカー「イチビキ」の商品）派だという。

どちらも中部圏ならではの味付けを再現できる味噌だれだが、鉄火巻さんによると、「献立いろいろみそ」のほうが甘さ控えめで、どちらかというとしょっぱい感じが好きなのだそう。

「献立いろいろみそ」のおすすめの食べ方を聞いてみると、

「オーソドックスに白米にかける、おでんやお豆腐にかける、お惣菜のトンカツやチキンカツにかけても、野菜炒めの味付けに使っても美味しいですね。
あと小さい頃母が（やっていた）おにぎりをオーブンで焼き目をつけてそれにみそをかけて食べるのが好きでした」

と、教えてくれた。

「愛知県民ナメすぎ」 味噌味の「ご当地チャルメラ」、本場の人に味変されてしまう