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どう折り合いをつけるべき?「作る気がないなら別れる」と言う彼と子供がほしくない私

  • 2021.2.6
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仕事や家事、恋愛……と毎日頑張っているからこそ悩みは尽きないもの。GATTA読者のみなさんから寄せられた“ホンネ相談”に、SNSを中心に人気を集めるコラムニストのぱぴこさんがおくるアドバイスは……?

今回のお悩み

2年半ほど付き合ってる彼氏が「将来子供がほしい。作る気がないなら別れる(でも私のことはたびたび大好きだと言ってくれる)」と言ってきます。

私は3年前に交通事故で骨盤を折ってから、妊娠出産に猛烈な恐怖心があって作りたいとは思いません。また、当事故で障害が残ったので、自分の遺伝子を残したくない気持ちも。でも、居場所が彼氏か実家の家族、そして地元にいる少数の友人だけなので、別れたらキャリアもロクにない自分が孤独になりそうで怖いです。どう折り合いをつければいいですか?

未来で「よかった」と思える選択を

男女で話し合う
出典: siro46 / PIXTA(ピクスタ)

妊娠出産が怖い気持ち、その背景、今の恋人との未来を悩む気持ち……と、深く考えさせられました。「軽率に答えを出せないなぁ」と、正直筆者自身も悩みながら回答します。

どんな選択をするのも自由です。ただ、その選択とその先の未来に対して「よかった」と思えるように、何を考えるべきか?に回答します。

「話し合いスキル」は結婚で最も重要なポイント

「将来子供がほしい。作る気がないなら別れる」と考える恋人と、「子供がほしくない、遺伝子を残したくない」と考える相談者さん二人の希望は今、真正面から衝突しています。解決策は“どちらかが自分の希望を手放す”ですが、難しい選択です。

しかし、些細なテーマでも希望が折り合わない場合に解決策を相互に調整しようとする発想、及び姿勢は、結婚における“最も重要なスキル”の一つ。ゴミ出し一つ、味付け一つでも擦り合わせが発生するのが生活だからです。

失うことは怖い…しかし、我慢と後悔は人生を殺しにくる

「結婚には妥協が必要」と言います。妥協という言葉には“不平や不満があっても、心を無にして耐える”といった印象があります。ですが、本来の言葉の意味は“主張が対立している場合、互いの主張を幾分かずつ譲り合って、一つの結論・取決めを導き出すこと”です。

言葉が本来意味するところの“妥協”は重要ですが、“不平や不満を我慢すること”を妥協と呼んでしまうと、人生に影を落とします。例えば彼の希望に沿って、子供を持つことを前提に結婚したとしましょう。「結婚したら、前向きに考えられるかもしれない」という希望にかけてみる。でも、これって大博打ですよね。

期待を織り込んだ計画は計画時点で破綻している

自分が「怖い、嫌だ」と思っていることは簡単に変わりません。未来の自分に期待しても、何倍も利子が着いた状態で返ってきます。

同時に、相手の願望も簡単には変わりません。「彼も変わるかも」という希望も捨てましょう。「考えが変わるかもしれない」という不確定な未来を人生設計に織り込んで生活するのは摩耗します。

孤独より怖いのは「誰かと一緒にいるのに不幸」なとき

「恋人と別れたときに孤独になりそう」という不安もわかります。しかし、不幸なのは孤独であることではなく、“誰かといるのに不幸”なときです。

彼と大切な話をせずに進むのは、地獄のデスロードの入口。“子供”というテーマなので、双方譲れない可能性もありますが、人生のコア部分を置いて進むことも困難が残ります。自分と彼の妥協点を探ることは重要です。

感情論だけではないエビデンスも

最後に、事故によるダメージ、障害、恐怖心に関しては、医療観点からもアプローチしてみましょう。

医学的に妊娠出産にリスクがあるのか、また心的ストレスがどの程度なのかの観点で、エビデンスはお持ちでしょうか? もし把握していないのであれば確認し、医学観点でも「リスクがある」という判断なのであれば、「ほしい、ほしくないという気持ちを超えた身体的理由」の前提で、恋人と話し合いを持ちましょう。

必要であれば、医師の元に2人で受診し、医師の口から客観的に説明してもらうなど、第三者視点からのコメントも有用です。

どの選択をしても、難しい場面があります。しかし、今ある不安を解消するために行動しないと、その不安は大きくなってあなたに覆いかぶさります。

大好きだと言ってくれる人の存在はかけがえがないです。しかし、もしも「自分がつらい、きつい」と感じることについて、全く理解を示してくれないのであれば、その手を振り払う勇気を持ってください。

【画像】
※siro46 / PIXTA(ピクスタ)

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