歩きながら交渉すれば契約率が高くなる!?

汗ばんだ手で契約成立の握手をしている？ 何も恥ずかしがることはない。むしろ誇りに思うべき！ 心理科学専門誌『Psychological Science』に掲載された論文によると、汗ばんだ手と速い鼓動は、取引の強い味方だそう。詳しくみていこう。

米マサチューセッツ工科大学の研究では、参加者がランニングマシンを異なるペースで歩きながら中古車の価格を交渉した。すると、もともと交渉好きな人が歩きながら交渉すると、座りながら交渉したときより高い利益を生み出し、話し合いにおける満足度が高くなるという結果に。

交渉が苦手な人は？ 歩きながら交渉することでパフォーマンスが低下するどころか、不安が増幅し、話し合いにおける満足度も低くなってしまったそう。

結論として言えるのは、交渉をする前に自分をよく知る必要があるということ。上司に昇給を持ちかけるのが楽しみで仕方ないなら、ランチタイムに走ったり、トイレでジャンピングジャックをしたりしてから挑めばいい。でも、交渉が好きじゃないなら、お茶や瞑想で自分の心を落ち着かせ、満足のいく結果を得よう。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Nina Elias Translation: Ai Igamoto