抜け毛に悩むアラサー女性が増えている!? コロナ抜け毛の原因を医師が解説

コロナ禍の影響によって、抜け毛に悩む人が増えていると言われています。

今回は、コロナ抜け毛の要因について、女性専門頭髪治療の第一人者である浜中聡子先生に話を伺いました。

コロナ抜け毛の原因は？

いわゆるコロナが起因する“コロナ抜け毛”には、 （1）感染者が後遺症として発症するもの （2）未感染者が、コロナ禍での生活変容により発症するものの2通りがあります。

（1）後遺症として4人に1人が「抜け毛」を発症

国立国際医療研究センターが実施したコロナ後遺症についての調査によると、約4人に1人が脱毛症を発症しています。詳しいメカニズムは解明されていませんが、一般的に病気にかかると免疫力低下・炎症反応が起こり、髪の毛に栄養が届きにくくなり、抜け毛に繋がります。対策としては、まずは免疫力を高めるような生活を心がけ、それでも治りそうになければ専門科の受診をおすすめします

（2）自粛ストレス・血行不良による「抜け毛」リスクも

自粛期間の前後で「コロナによるストレスで髪の毛が束で抜ける」「髪の分け目が目立ってきた」などの相談が急増しました。20代～30代の女性からの問い合わせが増えているのもコロナ抜け毛の特徴です。テレワークなどによる生活習慣の変化、またコロナによるストレスによって起こっています。主な理由として2つ挙げられます。

自粛によるストレス

外出自粛でストレスを発散できなかったり、人とのコミュニケーションが減ったり、将来への不安が増大したり、コロナの流行が長引くにしたがって、制限される日常に大きなストレスを抱く人が多くなっています。ストレスが溜まるとホルモンバランスや自律神経が乱れ、薄毛や抜け毛を助長することもあります。

運動不足による血行不良

平日のテレワークや休日の外出自粛で、一日中座りっぱなしの生活に変化した人も多いのではないでしょうか。運動不足になると、血流が低下。頭部は心臓から離れた場所にあるので、全身の血流が悪くなるとより一層影響を受けます。血流が滞り、髪の根元にある毛母細胞に栄養が届きにくくなると、髪が十分に成長できず伸びる途中で抜けてしまうことに。血流が届きにくい頭頂部の方から、だんだんと薄毛が目立ってきます。

教えてくれたのは

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長 浜中聡子（はまなか さとこ）先生

24万人の女性の頭髪を救ってきた女性専門頭髪治療の第一人者。メディア出演も多数経験。