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男性が好きな女性に「愛してる」と言わない理由

  • 2021.2.1

付き合っていても、なかなか「愛してる」と言ってくれない彼氏。本当に好かれているのか心配になりますよね。男性は言葉より行動で愛情を示すというけれど、どうしてシンプルに気持ちを伝えられないのでしょうか。そこには、言葉の重みを考える男性のプライドがあります。

■「愛してる」は強制されて言うものじゃない?

Man standing in front of metallic wall

「愛情を伝えてくれない彼氏との付き合いに疲れて別れました。一緒にいても『好きだ』と言われたことはほとんどなく、『愛してる』なんて言葉は聞いたことがありません。

ケンカしたときに『本当に好きならちゃんと言ってほしい』と泣きながら伝えても、『言葉より行動で伝えてる』とはぐらかされるばかりで、本当は愛されていないんじゃないかと不安になることが多かったです。

一番ショックだったのは、『好きとかそういうのは強制されて言うものじゃない』と言われたことです。そこまでして言葉を拒む彼氏に疲れ、私も愛情を伝えるのが嫌になってしまいました。

これ以上一緒にいても意味がないと思い、別れを切り出しましたが、『別れたくない』と言いながらやっぱり最後まで好きという言葉は避け、私も『次は好きって言える人と付き合えるといいね』と皮肉を言って終わってしまいました。

別れた後で、彼からは『つらいけど、耐えるしかないよね』と書かれたメールが届きましたが、無視しています。別れたことに後悔はありませんが、どうして男性はあんなに気持ちを伝えるのを嫌がるんですか? 未練があるくせに、『好き』を避ける元カレの気持ちがわかりません」(30歳/受付)

男性の愛情表現は、「言葉より行動に出る」とよく言いますよね。

普段は絶対に「好き」なんて言わない男性でも、彼女に請われたら会う時間を必死に作ろうとしたり、彼女が喜びそうなお店を探して食事に誘ったりと、自分なりのやり方で愛情を伝えようとします。もちろんそれは女性にとって「愛してくれているんだな」と思えるし、嬉しいことですよね。

ですが、例えばケンカをしたときなどは、きちんと言葉にして伝えてほしいと思うのも本音です。自分はいつも好きと口にしているのに、お願いしても言ってくれない彼氏。

上に出てくる男性のように、「強制されてまで言いたくない」と思う人は多いですが、その姿が女性の不安をどんどん大きくしていきます。なぜこんなすれ違いが起こるのでしょうか。

■男性と女性で違う言葉の重み

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楽しかったり悲しかったり、自分の感情を出すことに抵抗のない女性は、気持ちから出てきた言葉を素直に口にできます。

彼氏のことが好きだと思うと、「好き」とためらいなく言えるのは、伝えることで満足できるから。男性に気持ちを知られることに恐れがないからです。

一方、男性は感情のままに言葉を発することを苦手とする人が多いのが現実です。

彼女に対してだけでなく、普段から「嬉しかった」「悲しかった」と自分の気持ちを表に出すことをあまり意識できません。自分の感情をやみくもに出すのは男らしくないことであり、どんなときでも平然とした表情と態度を見せることがカッコいいと思うからです。

特に、恋愛感情のように繊細なものは、他人に知られると恥ずかしいと感じる気持ちが強く、女性とは反対に「好き」という言葉も簡単に口にすることをためらいます。

また、自分の思いを好きな女性に伝えるのは、男性にとって大きな「責任」を感じます。

男性の「愛してる」は、単に感情を口にするのではなく、女性のことを受け止めますという証。「これから責任を持ってあなたを愛していきます」という覚悟の現れです。

伝えることで満足できる女性に対して、男性は自分の言葉が持つ意味の重さを考えるのですね。

「そこまで大袈裟に考えなくても」と思うかもしれませんが、好きな女性だからこそ、男性は「愛してる」と伝えることを大切にします。軽い気持ちで言うのは失礼だ、と思うのは、彼女の存在を尊重しているからです。

逆に、遊びの女性やそこまで好意のない人に対しては、簡単に「好きだよ」と言えます。それは自分のためではなく相手を満足させるために口にするものであり、抵抗を感じないからです。

自分を追いかけてもらうために言う「好き」と、みずから愛情を持って関わりたいと思う相手に対する「好き」は、まったく違います。

本当に愛していると思う女性ほど、本心を告げるのは慎重になるのが男性。

男性と女性では、言葉の重みの感じ方が変わってくるのですね。

■女性の不安より自分のプライドが優先する男性

ですが、言葉を大切にする男心がわかっても、肝心なときに伝えてくれないのでは意味がないとも思いますよね。

上の女性のように、ケンカしたときなどはあえて気持ちを知りたい、伝えてほしいと願う人は多いでしょう。むしろ、そんなときに言えない彼氏の姿を見ると、「本当に愛してるの?」と疑問に思うのが一般的です。

「好き」「愛してる」という言葉を求められれば求められるほど、男性は頑なになります。

大切な気持ちを女性に「言わされた」形になるのは、プライドが許しません。

本当は、自分がひとこと「好きだよ」と言えば、彼女が安心してくれることはわかっています。言ってほしいと思う女性の気持ちは理解できるけれど、それでも、そこで口にしてしまうことは本意ではありません。

「好きって言ってよ!」という彼女の叫びが届くのは、関係を失う危険があるとき。「いま言わなかったらこの人を失ってしまう」という危機感を覚えたとき、男性は愛を伝えようとします。

■自分に自信のない男性は、受け止めてもらえないことを恐れる

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では、上の男性は、彼女から別れ話を切り出されたときに、なぜ自分の気持ちを口にしなかったのでしょうか。

自分が「好き」と言わないことで彼女を不安にさせ、関係が悪化している。彼女は自分と向き合うことに疲れ、離れようとしている。本来なら、こんなときこそ「愛してる」と伝えるべきですよね。

男性の中には、愛情を口にすることに不安があります。本当は好きだけれど、目の前の彼女はもう自分を愛していない可能性が高い。それなら、今さら好きだと伝えたところで意味はない。不要な傷を負う必要はない。これが実感です。

自分に自信のない男性ほど、確実に受け止めてもらえる確信がないと、気持ちを伝える勇気を持てません。「愛してる」が自分にとって大きな責任を伴う言葉だからこそ、相手にもOKをもらえる状態でないと、なかなか言えないのですね。

彼にとって、「別れたくない」が精一杯の愛情表現になります。それが「好き」の代わりだけれど、彼女は受け入れませんでした。「愛してる」と言えないばかりに、大切な女性を失ってしまうこともあります。ですがそれは、男性自身が選んだ結末でもあるのです。

■男性の愛情は蓄積されていく

「好き」「愛してる」と彼氏が言ってくれなくても、不安になることはありません。「言ってくれないから愛されていない」のではなく、「言うときじゃないから言わない」だけ、と考えてみてください。

男性の中で愛情は蓄積されていきます。ささいな日常の出来事でも、仕事が終わった後で彼女からもらう「今日もお疲れさま!」のひとことで癒される、という男性は大勢います。

そんな気持ちの欠片が心に積もっていって、愛してるという感情は強く太く、揺るがないものになるのです。好きと言ってくれないから、と自分の気持ちを出し惜しみすることこそ、女性が避けたいものです。言葉を駆け引きのように扱われると、男性は恋心を育てる気を失います。

確かに普段から「好き」とは言われない。でも、風邪を引いたと言えば病院に連れて行ってくれたり、仕事が忙しいと言えば励ましの言葉をくれたり。会えば優しくハグしてくれたり、自分の好きな銘柄の紅茶を用意しておいてくれたり。

彼の愛情は、きっといろいろなところで見つけることができるはずです。自分の精一杯の愛情表現をちゃんと受け止めてもらえることを、男性は望みます。また女性の気持ちに応える姿を見せることで、大切にしていると伝えようとします。

彼女が笑顔で自分と過ごしてくれることが、男性にとって何より幸せなのです。言葉にとらわれず、そこで愛情をはかろうとしないこと。愛があふれたとき、男性の口からは自然と「愛してる」の言葉が出てきます。

※ この記事は2018年1月25日に公開されたものです。

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