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心のお部屋にミラクルを呼び込むお話

  • 2021.2.1

日に日に花芽が膨らみ、春の訪れを告げています。いつも通る道の木蓮も固い蕾がやわらぎ、ふんわりとした感じになってきました。

こんにちは、エミールです。 お元気でしたか?

昔の人たちにとって二月は、東の風に乗って春がやってくる恵みの季節でした。

日ごとに、固い土を持ち上げるようにして植物の芽が地表に顔を出す様子を見ながら、先人も目には見えない自然界の「気」の力に励まされたのではないでしょうか。

まだまだ寒い季節の中にあっても、自然界のミラクルを感じとることで、人類は未来に希望をいだき、生きてきたのではないかな・・・と思ってしまいます。

さぁ、今回はせっかく「春きたる」の季節なのですから、心のお部屋にミラクルを呼び込むお話をしましょう。

その前に「ミラクル」とは? 辞書で引くと、「奇跡・神業」と訳されています。

では、奇跡とは? とここで、またもや辞書で調べると「常識では考えられない不思議な出来事、或いは神秘的な出来事」そのような訳がありました。

この訳を見る限り、到底ミラクルなんて起こせそうにありませんが、実はちょっとした心のレッスンを心がけることで可能なのではないか、と私は考えています。

それは、「心に空白をつくる」練習です。

イメージ的に簡単に説明すると、 紙に鉛筆で何か書き込みます。

どんどん数を増やし、隙間なく書き込み、スペースを埋めます。

そこで、いったん、ストップ。

じっと10秒くらい見つめ、これが今の自分の日常と、心に置き換えてみます。

次に消しゴムで、ほんの少し消す作業。

ブランクができるので、その部分が当然空白になります。

紙の上が“心”だと例えると、書き込みがクライマックスになっている状態では、当然空白 『余白』 の面積がないことに気が付いたと思います。

これを毎日に置き換えると、スケジュールが紙(心と身体)からはみ出しているので、奇跡や閃きなど、超自然的感覚を受け入れるブランクの部分がありません。

現代社会を生きている私たちは、いつも何らかの情報を追い求めています。 新しい情報、知っていないと置いていかれるかもしれない情報、ゲットすべきお得情報、更にメールへの即返信!・・・と。

常に情報の海に溺れているような状態になっていると言えます。

よく“時間に追われる”という話を耳にしますが、これは自分が主導権を持つべき時間に自分が支配されてしまい、ゆとりを失っている状態をさします。

同じ意味合いから、“情報に追われている”と言い換えることもできるでしょう。

ここで心の中に消しゴムを登場させます。

まずは、スケジュールの中で優先順位が低いものを一旦、消します。

次にイヤイヤやっていること、これもまずはデリート。

義理でしかたなく・・・まぁ、これもパスしてみましょうか・・・。

次の作業は、どんどん新情報へとアクセスするのが癖になっている感覚を、少し緩めてください。

ときには、スマホも着信に返信するだけにして、こちらから発信するのは、しばらくストップ。

これで随分、空白の部分が増えたと思います。

ここで心のスイッチをOFFモードにして、遠くの景色を眺め、暫し“ぼ~っ”とした時間と空間の中にどうぞ。

こんな習慣が身についてくると、ミラクルの足音がだんだん聞こえるようになってきます。

閃きを感じるのも、実はこの“ぼ~っ”としているとき。

心がせわしなく動き続けているときには、閃きやミラクルを受け付ける余裕がないのではないかしら?

科学者や芸術家は、「脳を休めているときに、突然ストンと宙から落ちてきた」という表現をします。 おそらく心の空き地に向かって、何か大きなヒントが飛び込んできたようなことを言うのでしょう。

今回は、早春の陽射しを浴びながら“ぼ~っ”としましょう、のおすすめでした。

時計を外し、水仙の咲いている岬を眺め、遠くに潮騒の音を聞きながら・・・、のんびりしたいものです。

エミール

よく晴れた日の午後、新国立競技場の近くまで散歩しましたが、コロナの影響で競技場も出番がなく寂しそうでした。

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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