恋愛で成功する駆け引き。「押して引く」タイミングはいつがいい？

好きな男性との恋愛は誰もが成就させたいもの。でも、振り向かせることに必死になりすぎると、駆け引きを多用してしまい、逆に男性の気持ちが離れていくこともあります。駆け引きが成功するのは、「押して引く」タイミングが重要です。男性が追いかけたくなるのって、どんな瞬間なのでしょうか？

■恋の駆け引き、どんなことをしているの？

・「LINEやメールの返信を遅らせる。すぐ返すとがっついてるのかと思われそうだし、待たせる間は自分のことを考えるって聞いたけど……」（32歳／受付）
・「会っているときはあまりベタベタしないけど、LINEでは甘えたりとか。ギャップを狙ってます」（30歳／事務）
・「距離が近くなりすぎたと思ったら、いったん引いて音信不通にします。数日経ったら向こうから連絡がくる」（34歳／営業）

好きな男性にはつい駆け引きを持ち出してしまう、という女性は多いです。

素直に気持ちを伝えたいけど、やはり男性からも求められたい。片思い中は、特に相手にどう思われているかが気になってしまい、気を引きたくなるときもあるでしょう。

お付き合いまで至っていない場合、普段はLINEやメール、電話でやりとりをする時間が多くなります。一緒にいる時間が少ない分、何とかつながっていたいと思うのは当然です。

話せば盛り上がるんだけど、あと一歩は男性から。そんな気持ちがあるとき、相手の気持ちをこちらに向ける駆け引きをしたくなります。

返信を遅らせる、ギャップを見せるなど王道のやり方はありますが、それって実際に効いているのでしょうか？

成功する駆け引きには、ふたりの間に好意があることが大前提。むやみにテクニックを駆使しても、男性のほうにまったく恋心がないなら通用しないばかりか、ただの「イタい女」になってしまうので、注意が必要です。

そして、駆け引きには「押して引く」タイミングも大切。上手に男性の心を振り向かせるには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。

■駆け引きが通用するのは仲良くなってから

例えば、合コンで知り合った男性に好意を持ち、LINEのIDを交換してやりとりが始まった。数日いい感じでおしゃべりができて、気分が盛り上がってきたところで相手の気持ちに変化をつけようといきなり態度を変えるようなやり方は、まず失敗します。

男性からすれば、せっかく知り合って良い雰囲気でやりとりが始まったばかりなのに、気持ちが落ち着かないうちに女性の態度がおかしくなると、「何か悪いことをしたのかな」「つまらなかったのかな」と不安になります。

女性のつれない様子は「その気がない」としか映らず、がっかりしてやりとりを止めてしまうのですね。

追いかけてほしい、好意を見せてほしいという女性の一方的な気持ちは届きません。女性はもう恋心を持っていても、男性にとってはまだ手探り状態なのです。

ふたりの距離感が違うとき、駆け引きは上手くいきません。

男性側も女性に好意を持ち、もっと知りたい、もっと仲良くなりたいという欲求があれば、女性の急な変化を見ても「なぜ？」と思い追いかけようとします。

そこには「今まで安定した関係が築けていたのに」というベースが必要。男性のほうにも恋心が育っていてこそ、不安を煽る駆け引きは通用します。

片方ばかり気持ちがふくらんでいても、相手が同じでなければつながりは切れます。追いかけてくれると思ってちょっと距離を取ってみたら、そのままフェードアウトに……なんて結末は悲しいですよね。

駆け引きが通用するのは、仲良くなってから。まずは、ふたりの間に好意のベースをしっかり築くことを心がけましょう。

■過度な駆け引きは相手の気持ちが萎える

・「楽しく過ごしてきたのに急にそっけなくなったり、駆け引きなんだろうけど正直面倒くさい。普通にできないの？ と思う」（33歳／配送）
・「好きだなと思っていた女性がいたけど、ほかの男性とも仲がいいんですよみたいなアピールをされて萎えた。嫉妬させて楽しいの？」（35歳／看護師）
・「いい感じなのに、いかにも『告白は男から』みたいなオーラを出されると引く。素直に好きって言えない女性は付き合っても大変そう」（30歳／営業）

上記は実際に聞いた男性の意見です。

駆け引きは、よほど鈍くない限り男性は気づきます。好意を持ってくれているからこそ、とわかっていても、心の中では「面倒くさい」と感じる人は多いものです。

男性はプライドの高い生き物。女性に翻弄されるような自分はかっこ悪いし、また相手の都合の良いように動くのも抵抗を感じます。

駆け引きは相手に気づかれないようなものが本当に効くと思いましょう。

いきなり音信不通になるようなやり方は確かに気になりますが、相手によっては「途中でやりとりを止めるなんて、失礼な人だな」と思う可能性もあります。

それより、

・LINEやメールの返信を少しずつ遅らせていく
・会う時間を少しずつ減らしていく
・ほかの人の話題を少しだけ会話に紛れ込ませてみる

など、些細な違和感を相手に残すほうが有効です。

「最近何だか返事が遅くなったな」「今まではもっと長い時間会えていたのに」など、男性が物足りなさを感じるのが成功する駆け引き。

どうしたんだろう、という不安は、「離れてほしくない」という希望の裏返しです。

そんな気持ちを無意識に持つことで、男性は自分から今までより関わっていこうとします。

一方で、会っているときはそうでもないのに、LINEやメールでは甘えるような言葉を伝えるやり方も、男性の心を良い意味で乱します。

「どっちが本当なんだ？」「俺ってどんな存在なの？」これはポジティブな混乱。答えを知りたい、という欲望を刺激することで、自然と追いかけたくなるのですね。

ネガティブな姿は男性の恋心を遠ざけます。過度な駆け引きは、突き放すような寂しさを男性に与えることを忘れずにいたいですね。

■「押して引く」タイミングはここ

成功する駆け引きには、タイミングも重要です。

男性と仲良くなるまでは、とにかく押しましょう。自分を知ってもらうにはこちらから関わっていくのが一番の近道。笑顔で過ごす時間を増やすことが、何より男性の気持ちを引きつけます。

男性のほうからも好意を感じられるようになったら、しばらくは居心地の良い距離感で関係を続けましょう。LINEやメール、電話などのやりとりも積極的にこなし、男性に安定したつながりであることを覚えてもらいます。

決まった時間の電話や定期的なお出かけなど、ふたりの間に「無言の約束」が定着してきた頃が引くタイミング。

いつものようにLINEしたけど、返事がない。一緒に出かけるときなのに、今回は断られた。それが数回続けば、男性は「何かあったのかな」と不安になります。

もちろん、どちらかの都合で約束がなしになることは日常であり得ますが、大事なのは「理由がわからない」ことです。

LINEの返信が遅れたことも、一緒にお出かけする機会が減ったことも、あえて理由を言われなかったら「どうして？」と思いますよね。

会えばニコニコしてくれるのに、一緒に過ごす時間が減ったことには触れてくれない。こんな中途半端な状態は、今まで仲が良かった分、男性には理解できずに苦しいものです。

もしかしてほかに仲良くする人ができたのかな……と、ほかの人間の存在に思い当たったときに、男性は焦ります。

その焦りが、改めて女性のことが好きなんだと気づくきっかけになったり、誰かに取られる前に告白して付き合おうと自ら背中を押すことになったりと、男性に変化を起こすのですね。

こちらに追わせる意思が見えると男性は立ち止まりますが、そうではなくてただふたりの関係から消えていこうとしているときのほうが、男性にはダメージが大きいもの。

成功する駆け引きは、男性の行動しようとする気持ちを呼び起こします。それも、あなたを手に入れたいというポジティブな欲求なのです。

※ この記事は2018年３月21日に公開されたものです。