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ついさぼりがちに…「冷蔵庫」の掃除、どれくらいの頻度で行うべき?

  • 2021.1.28
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ついさぼりがちな冷蔵庫の掃除
ついさぼりがちな冷蔵庫の掃除

日常生活に欠かせない「冷蔵庫」ですが、つい、お手入れをさぼってしまう人も多いのではないでしょうか。例えば、冷蔵庫の中に、こぼれた調味料や野菜の泥などの汚れが付着することがありますが、食材を取り出して掃除するのが面倒で、放置してしまう人も多いと思います。その結果、汚れが取れにくくなったり、冷蔵庫の中が臭くなったりすることもあります。

冷蔵庫の中はどれくらいの頻度で掃除をした方がいいのでしょうか。また、掃除の際に市販の洗剤を使用してもいいのでしょうか。ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに聞きました。

年に1回は本格的な掃除を

Q.そもそも、冷蔵庫の掃除を長期間怠った場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

有賀さん「汚れを長期間放置すると、汚れを落とすのに時間がかかるほか、冷蔵庫内の臭いが取れにくくなります。場合によっては、こびりついた汚れで冷蔵庫内のプラスチック素材が変色したり、割れたりすることもあります。また、冷凍庫内に霜が付着すると、冷えにくくなったり、電気代がかさんだりします。特にガチガチに付着すると、落とすのにかなりの時間と手間がかかります」

Q.では、冷蔵庫はどれくらいの頻度で掃除をすべきなのでしょうか。

有賀さん「冷蔵庫内は汚れが気になったら、小まめに掃除するのが理想的です。特に給水タンクや製氷皿はできれば週1回程度を目安に、ミネラルウオーターや浄水器の水を使っている場合はそれ以上の頻度で掃除した方がよいでしょう。そうすることで、ぬめりが出にくくなります。冷蔵庫内にできた霜は早い段階で、ぬれたクロスで拭きましょう。

日々忙しいと、つい、汚れに目をつぶってしまいがちですが、できれば年1回程度は棚板やケースなどを取り外して、冷蔵庫内を徹底的に掃除したいところです。また、冷蔵庫本体の上部や裏面はホコリが付着しやすいので、年1回程度はホコリを落としましょう。特に電源プラグやコンセントはホコリが付着すると火災の原因になる場合があるので、気を付けてください」

Q.掃除の際は事前に水抜きや霜取りをした方がいいのでしょうか。また、掃除中は冷蔵庫の電源を抜いた方がいいのでしょうか。

有賀さん「掃除前の水抜きは基本的に不要です。また、ちょっとした掃除の場合、電源コンセントは抜かなくても構いません。冷蔵庫の中の棚板やケースをすべて取り外してから掃除する場合、掃除中に食材を適切な温度で保管できるようであれば、電源を抜いて掃除するのが理想的です。その際は掃除前に冷蔵庫の食材の量を確認した上で、食材がなるべく傷まないような手順で進めてください。

例えば、クーラーボックスや保冷バッグなどを活用して、食材の温度に差が出ないよう工夫しましょう。特に、冷凍品は比較的短時間でもクーラーボックスなどを活用して、冷凍庫内との温度差をなるべく小さくした方が無難です。少しでも解凍が進んだ場合、冷凍庫に戻した後に霜が付着して、食材の味が悪くなってしまう場合もあります」

Q.冷蔵庫の内部を掃除するときは洗剤を使ってもいいのでしょうか。また、冷蔵庫を掃除するときのコツについて、場所別に教えてください。

有賀さん「掃除前に冷蔵庫の取扱説明書を見て、使えない洗剤や器具がないか確認してください。冷蔵庫の汚れは水拭きで落とすのが基本ですが、汚れが気になるときは部品を外した上で、食器洗い洗剤(中性洗剤)を使って洗い、水分をしっかり拭き取りましょう。冷蔵庫にも使用可能な除菌剤や除菌シートが売られていますので、それらを使って掃除をすればより衛生的です。

ドアパッキンにカビが生えた場合は塩素系カビ取り剤でカビを落とし、しっかりと水拭きと、から拭きをしてください。冷蔵庫はプラスチックでできている部分が多いので、ナイロンたわしや研磨剤など傷が付きやすい掃除道具や洗剤は控えましょう。以下、掃除のコツについて場所別に解説します。

【冷蔵スペース】棚やドアポケットに調味料などの液体が固まってできた汚れは、基本的には水拭きで落とせます。なかなか落ちない場合、お湯に浸したクロスなどを汚れの上に置くと落ちやすくなります。先述の通り、部品に汚れが付いている場合は部品を取り外した後に中性洗剤で洗い、よく水分を拭き取ります。部品を取り出した後は細かいゴミやホコリが付着していることが多いため、しっかり取り除きましょう。露が付いていたら、乾いた布で拭き取ってください。

【冷凍庫】汚れがひどい場合は冷蔵庫本体からケースを取り外した後、中性洗剤を付けたスポンジで洗い、日陰干し、または乾いた布で水分をしっかり拭き取ってから入れ直します。冷蔵スペースと同様、ケースを取り外した後は細かいゴミやホコリが付着していることが多いため、しっかり取り除いてください。

【野菜室】野菜かすなどがあり、冷蔵庫の中でも一番汚れやすい場所でもあるので、『ケースの底に新聞紙やキッチンペーパーを敷く』『ケースなどを活用し、野菜ごとに仕切りを作る』などすれば、普段の掃除の手間も軽減できます。野菜室の扉は手あか、パッキンはごみや汚れがたまっていることが多いので、しっかり拭き取りましょう」

Q.冷蔵庫内の臭いがなかなか取れないことがありますが、掃除で本当に消せるものなのでしょうか。また、臭いが付着しないコツはあるのでしょうか。

有賀さん「冷蔵庫内の臭いは基本的に、掃除で軽減できると思います。普段から臭いが気になるようであれば、掃除をするのはもちろん、市販の冷蔵庫用の消臭剤を活用してください。炭や重曹を瓶に入れて、消臭剤代わりにすることもできます。

臭いが冷蔵庫内に付着しないためのコツは『普段から、食材などから出た汁や液体が棚板についたら小まめに拭き取る』『においが強い食材はしっかり密閉してから冷蔵庫に入れる』『泥が付着した野菜は洗ったり、新聞紙にくるんだりするなど、ひと手間かけてからしまう』などです。ちょっとしたことに気を付けるだけでも快適に使えるようになります」

Q.給水タンクや製氷皿は食器洗浄機を使って洗ってもいいのでしょうか。

有賀さん「食器洗浄機を使うと製品が変形する可能性があるため、あまりおすすめしません。普段は水洗いで、汚れが気になるようであれば、中性洗剤をつけたスポンジでやさしく洗ってから乾かすとよいでしょう。給水タンクに浄水フィルターが付いている場合、その部分は洗剤で洗わないよう注意してください」

オトナンサー編集部

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