味噌ベースのとろける味わい"牛すじ煮込み"｜冬に嬉しい土鍋使いのススメ⑪

2021.1.26

土鍋でゆっくり煮込むことによって、すじが解けて柔らかくなりますよ。土鍋を鍋物だけに使っていませんか？土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。

■“すじ煮込み”のつくり方

煮込み、といったらこれ！とろとろの牛すじ肉が口の中でとろけます。大根、ごぼう、しめじ、ねぎで野菜もたっぷり。味噌味でこっくり仕上げました。

◇材料 (4人分)

牛すじ肉：400g
水：5カップ
酒：大さじ4
生姜：1片
大根：1／2本
ごぼう：2本
しめじ：1袋
長ねぎ：1本
味噌：80g

（1）牛すじの下ゆで
牛すじ肉はたっぷりの熱湯に入れて混ぜ、5分ほどゆでてザルにあげて水で洗い、余分の脂肪を取って長さ3cmに切る。

（2）生姜の下ごしらえ
生姜は皮をむいて、すりおろす（皮はとっておく）。

（3）ゆっくり煮る
鍋に牛すじを入れて水を加え、中火にかけて煮立ってきたら、酒、生姜の皮を入れ、蓋をして弱火で1時間ほど煮る。

（4）材料の下ごしらえ
大根は皮をむいて縦半分に切り、厚さ1cmの半月切りにする。ごぼうは皮をこそげて厚さ5㎜の斜め切りにして水でさっと洗い、水気をきる。しめじは根元を少し切り落として食べやすくほぐす。ねぎは幅1cmの輪切りにする。

（5）鍋で煮る
土鍋に牛すじ、大根、ごぼう、しめじを入れて中火にかけ、煮立ってきたら、蓋をして弱火で30分ほど煮る。

（6）調味する
味噌を溶き入れ、すりおろした生姜を入れ、ねぎを加えてしんなりするまで煮る。

――教える人

「大庭英子料理研究家」

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文：中村裕子写真：原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

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