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私のために、地球のために。「インファーム」の採れたて作物で環境問題に貢献する

  • 2021.1.25

ベルリン発の都市型農場野菜のプラットフォーム、Infarm(インファーム)が日本に上陸。スーパーに“ファーム”を設置することで、新鮮なハーブや野菜をダイレクトに消費者に提供する仕組みだ。さらに最適な量の光、空気、栄養素を備えるエコシステムが、安全性や品質、環境フットプリントの大幅な改善を可能にする。今世界で急成長しているこの垂直農法は、私たちの食生活から環境まで変化を与える、農業の新しい可能性を広げるだろう。

農作物は都市で地産地消する時代に

サステイナブルが叫ばれる昨今、業界にかかわらず、環境への配慮は義務に近いものになっている。さらに農作物ともなれば、生産者の顔写真と名前がパッケージにプリントされるなど、透明性も大切にされていた。そのふたつを効率的かつ低価格で実現するオルタナティブなフードシステムを構築したのがベルリン発のインファーム。垂直農法とIoT技術、機械学習を組み合わせた組み立て式のファームを都市全体に設置することで、新鮮な農作物を提供する仕組みだ。
そんなインファームが、東京都内3店舗のスーパーマーケットを皮切りに日本での展開をスタート。店内に設置された「ファーム(畑)」で栽培されたハーブを販売する。紀ノ国屋インターナショナル(青山店)ではイタリアンパセリ、イタリアンバジル、ミント、パクチーといったハーブを4種類、Daily Table KINOKUNIYA 西荻窪駅店では葉物野菜をミックスした「サラダブースター」を3種類、サミットストア五反野店ではイタリアンバジルとパクチー、クリスタルレタスというバラエティ豊かなラインナップだ。

各店舗には、インファームのスタッフが定期的に訪れ、店内で育った野菜を根が付いたまま収穫。生産地から消費地までの輸送距離を最短にすることで、栄養素と風味に満ちた文字どおりの”採れたて“を提供することが可能に。購入後は、2cm程度の水を入れた容器に根を浸し、高温多湿を避けて保存すれば新鮮な状態を保つことができる。
このような農作物を選択することは、何も自分が美味しい野菜やハーブを食べられるだけにとどまらない。インファームのシステムを用いれば、土壌ベースの農業よりも99.5%の土地、95%の水、90%の輸送距離を削減できる。もちろん化学農薬は使用しない。さらに、店内や近隣地域で農作物を栽培・収穫する“都市での地産地消”を行うことによって、食品廃棄物の削減にもアプローチ。それは食品の食料の安全性や品質を向上させるだけでなく、環境問題にも大きく貢献できるのだ。
農作物は地方から輸送されてくるもの、という固定観念を覆すインファーム。新しい選択肢を持つことは、自分のためにも、地球のためにも、ポジティブな変化をもたらしてくれることだろう。

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