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彼との気持ちの温度差がつらいなら、「期待」を手放してありのままを受け止めてみる

  • 2021.1.25
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彼のために尽くしているのに、何だかいつも素っ気ない態度。本当は好かれてない? こんな不安は、一方的な期待とのギャップから生まれます。望み通りの反応を求められると、男性は逆に愛情を伝えにくくなるものです。気持ちの温度差を感じてつらいときは、心のフィルターを外して、ありのままの彼を受け止めてみてください。

■期待とのギャップがつらくなる

「彼からの愛情表現が少なくて、好かれているか不安」
「私ばかり好きみたいでつらい」

彼との気持ちに温度差を感じるとき、“愛されていないのでは”という不安が生まれます。

・自分から連絡する一方で彼からはない
・彼の喜びそうなことをしても反応が薄い
・会っていても彼のテンションが変わらない
・キスやハグなどのスキンシップがない

これらには、「好きなら当然こうしてくれるだろう」という期待が込められています。

誰だって、愛する男性には気持ちに応えてほしいですよね。

特に女性は、愛されている証拠を手にして恋心を高めたい気持ちが強いので、自分の思い通りの反応でないと不満を抱きがちです。

彼のために早起きしてお弁当を作り、家まで届けたのに、彼からはいつも「ありがとう」の言葉だけで終わってしまう。

嬉しいなら、どうしてもっと感激した様子を見せてくれないの? とがっかりしてしまった、という話をある女性から聞きました。

彼女は、普段から連絡が少なく、LINEのやりとりもすぐ終わってしまう彼に疑問を抱いていました。

彼女のほうは、マメに電話もするし、休みの日は彼の都合に合わせて会うし、彼に喜んでもらいたい一心でお弁当を作ったり、栄養ドリンクを差し入れしたり、献身的に尽くしています。

でも、そんな彼女の努力もあまり効果はなく、彼のほうは一向に彼女に夢中になる気配がないそうです。

「本当は好かれてないのかなぁ?」

私ばかり好きみたい、とため息をつきますが、私から見れば、彼女は十分愛されているし、彼は彼女の気持ちに応えているつもりのはずです。

彼女が不安なのは、彼の反応がいつも期待はずれに終わるから。

「もっと喜んでほしい」「私を褒めてほしい」「愛してほしい」。こんな気持ちが満たされないことが、「愛されていない」という結論に結びつきます。

そこに、彼の姿はありません。

彼女がほしがっているのは、「自分の思い通りに振る舞ってくれる彼」。

お弁当を届けたときには「すごい! 俺のために朝早くから作ってくれたんだね、ありがとう!」と感謝感激のキスをプレゼントしてくれる彼しか受け入れられません。

それが彼女にとって「愛されている証拠」になるのです。

こんな「期待とのギャップ」が、彼との温度差を感じる原因になります。

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■「期待」が見えると人は尻込みする

彼のほうはどうでしょうか。

彼女が朝から手作りのお弁当を届けてくれて、嬉しくない、ということはありませんよね。

わざわざ家まで来てくれて申し訳ないとも思うし、彼女の愛情の大きさに感謝もするでしょう。

ですが、「早起きしたんだよ」「あなたの好きなものばかり作ったんだよ」と、「あなたのために」という下心が見えると、男性はお返しを用意しなければならないプレッシャーを感じます。

お返しとは、つまり彼女の期待に応えることです。

「お弁当を作るために早起きしてくれたんだね」「俺の好きなものを覚えておいてくれたんだね」と、彼女が欲しがっている言葉はわかります。

でも、同時に「本当は俺のためじゃなくて、褒めてほしいから作ったのかな」という考えも浮かぶのです。

嬉しいし感謝もするけど、彼女の期待に応える気にはならない。

だって、それは心からの言葉じゃないから。

こんな態度をとってほしいという期待が見えると、男性は尻込みします。

安易に応えて彼女を喜ばせる自分に男らしさを感じないし、彼女の期待(下心)を満足させても自分は満たされないのですね。

だから、「ありがとう」のひとことしか言えなくなります。

■本当に温度差があるときは、愛情を受け入れない

もし、彼が本当に彼女への愛情をあまり感じていないなら、朝早くから部屋を訪ねてこられたことをまず迷惑に思うでしょう。

忙しい出勤前の時間に相手をするのは面倒だし、一方的にお弁当なんか渡されても嬉しくありません。

一応お礼は言うけど、さっさと帰ってほしい素振りが見えるはずです。

ふたりの気持ちに温度差があるときは、熱量の低いほうは相手の愛情を受け流します。

愛情を向けられているのがわかっていても、それに応える部分が心にないのですね。

お弁当を持っていっても、「昼は予定があるから」と受け取るのを断ったり、受け取ったとしても感想も何もないままうやむやに終わったりと、相手の気持ちを受け入れません。

上の男性の場合は、彼女のことを愛しているから、「ありがとう」とはっきりお礼を口にして受け取るし、彼女に帰れとも言いません。

お昼には「食べたよ。美味しかった」とひとことでもLINEを送っています。

彼女の期待に応えるのはしんどいけど、自分なりの愛情表現のつもりです。

軽い男性なら、「あなたのため」という押しつけが見えても適当に、「そうか、がんばったんだね」など彼女が欲しがっている言葉を与えて終わらせます。

心のこもっていない言葉は簡単に出てきますが、後で感想を求められても「あ、うん、良かったよ」など具体的なことが言えません。

恋愛に真剣な男性ほど、彼女を下心ごと受け止めます。

その上で、そのとき自分が納得できるやり方で彼女に愛を伝えようとします。

彼女の期待通りじゃないとわかっていても、本当の自分で接しようと思うからです。

Mans hand is trying to reach the sun picjumbo com

■「期待」を手放してみると愛情を受け止められる

会っていても彼のテンションがいつも同じで楽しいかどうかわからないとか、キスやハグを求めてくれないから好きじゃないとか。

自分が用意したフィルターを通してしか彼の姿を見ることができないでいると、一方的に温度差を感じて苦しむようになります。

だって、私は彼といたらドキドキして時間も忘れるくらいだし、キスもハグもいっぱいしたいと思う。私のことが好きなら、彼も同じ気持ちになるんじゃないの?

「好き」の表現は本当に人それぞれです。

無表情に見えても、部屋にはあなたの好きな飲み物を用意してくれていたり、デートの帰りは必ず駅まで送ってくれたり。

スキンシップは少ないけど、あなたが求めれば必ず抱きしめてくれるし、抱くときは宝物を扱うような繊細さであなたに触れる。

上手に愛情を伝えたいと思っても、好きな女性ならデレデレする自分なんて見せたくないし、体目当てと思われるのが嫌で、簡単に手を出すことを控える男性も大勢います。

あれもしない、これもしないと減点する形で彼の気持ちをはかっていては、どんどん本当の愛情から遠ざかります。

心のフィルターを外し、目の前にいる彼をありのまま受け止めてみる。

期待を手放すことで、温度差があると感じていた彼の態度も、実は愛情ゆえのものだったと気づけるかもしれません。

■心のプレッシャーを解放しよう

本当に温度差があるなら、自分の気持ちを受け入れてもらえない、伝わっているはずなのに応えてもらえないなど、どこかで愛情にストップがかかります。

そうではなく、自分の思い通りではなくても彼から愛情を感じられるなら、まずはそれを信じるべきでしょう。

自分が満足したいからと好意を押し付けていると、彼はプレッシャーに押しつぶされます。

どんなに好きでも、自分なりの伝え方が彼女に通じないというのはとても寂しいことです。

彼が応えやすい好意、重荷を感じることなく受け止められるやり方なら、彼の心もリラックスして本心を伝えやすくなります。

彼のために早起きしてお弁当を作ったときは、「あなたのために作ったよ」とあえて押し出すのではなく、「忙しそうだから、少しでも栄養のあるものを食べてほしい」とあなたの愛情を口にしてください。

褒めてもらうためではなく、あなたに笑顔でいてほしいから。

そんな心からの気持ちが伝わったとき、彼の真の愛情から、あなたを抱きしめることでしょう。

※ この記事は2017年10月26日に公開されたものです。

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