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『羊たちの沈黙』アンソニー・ホプキンス、脚本を初めて読んだ感想がまさかすぎる

  • 2021.1.23
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映画『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じた俳優のアンソニー・ホプキンスが、同作の脚本に初めて目を通した時を回想。アンソニーが明かした第一印象が想定外。(フロントロウ編集部)

『羊たちの沈黙』コンビが久々のリモート再会

1991年に公開された映画『羊たちの沈黙』は、作家トマス・ハリスの小説に登場するキャラクター、ハンニバル・レクターを主人公にしたスリラー映画。

著名な精神科医にして、殺害した人間の臓器を食べるという異常な行為を繰り返す猟奇殺人犯でもあるハンニバル・レクター博士と、連続殺人事件を追うFBI訓練生のクラリス・スターリングの奇妙な交流を描いた。

画像1: ©ORION PICTURES / Album/Newscom
©ORION PICTURES / Album/Newscom

同作は、第64回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞を受賞したほか、レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスが主演男優賞、クラリスを演じたジョディ・フォスターは主演女優賞を受賞するという輝かしい成績を収めた。

画像: 『羊たちの沈黙』コンビが久々のリモート再会

『羊たちの沈黙』は2021年のバレンタインデーをもって、アメリカでの公開からちょうど30周年を迎える。それを記念して、同作にダブル主演したアンソニーとジョディが、米Varietyの対談シリーズ『Actors on Actors(アクターズ・オン・アクターズ)』で久々の再会。『羊たちの沈黙』の撮影時の裏話や思い出話に花を咲かせた。

第一印象は「子供向け作品かと…」

ジョディとのリモート対談のなかで、同作を手がけたジョナサン・デミ監督から初めて脚本が送られてきた時のことを振り返ったアンソニー。

さらりと脚本に目を通した彼は、なぜか「これは子供向けの物語かな? 」と思ったそうで、第一印象では、人々を震え上がらせるようなサイコスリラー作品だとはまったく考えなかったという。

画像: 第一印象は「子供向け作品かと…」

「あれは1989年のことで、僕はロンドンで『M・バタフライ』っていう舞台をやっていた。エージェントから脚本を受け取ったんだったかな」と記憶を辿ったアンソニーは、10ページほど読み進めたところで、エージェントに電話をかけ、これは本当に自分に来たオファーなのかと確認したそう。というのも、その出来が素晴らしく、彼がそれまでの役者人生で手にした中で、「一番優れた脚本だ」と感じたから。

脚本の残りを読んだアンソニーは、土曜日の午後にデミ監督を自宅に呼び、一緒に夕食を楽しむなかで、自分にこの役をオファーしたのは「本気なのか?」と直接確認。デミ監督が平然と「イエス」と答えたので、ようやく自分がレクター博士を演じるのだという実感が湧いたという。

共演者のジョディに話しかけるのが怖かった

「自分の幸運が信じられなかったよ」と、撮影に入る前から、『羊たちの沈黙』という映画、そしてレクター博士という役が、自分にとって大きな転機となると確信していたアンソニー。

かなり謙虚な性格らしいアンソニーは、じつは、クラリス役のジョディと初めて会ったときも、とても緊張していたという。

アンソニーは、『Actors on Actors』の対談の中で、ジョディに「君に話しかけるのは怖かったよ。『彼女はオスカーを獲ったばかりじゃないか』って」と、ジョディが1988年の映画『告発の行方』で、すでにアカデミー賞の主演女優賞を獲得していたことから、そんなスターと一緒に仕事をするなんてと少々萎縮してしまっていたことも明かした。

画像: 共演者のジョディに話しかけるのが怖かった

「正解ボタン」を見つけた

撮影が始まるまで、「イギリスのウェルシュ出身でもともと緊張しやすい性分の自分がアメリカ人連続殺人鬼を演じるなんて…」と不安でたまらなかったというアンソニー。しかし、いざ、カメラが回った瞬間、デミ監督が「オー・マイ・ゴッド。すごいよ、ホプキンス。これだ! 君はすごく不気味だよ!」と感嘆の声を上げたのだそう。

さらに、デミ監督は、自分に近づいてきた照明係の女性に対して「私の独房で何をしている?」とアドリブでつぶやいたアンソニーを見て、レクター博士役は彼しかいないと、もう一度「オー・マイ・ゴッド」とつぶやいたという。

この反応を見て「正解ボタンが押せた」と感じたアンソニーは、「ボタンを見つけたなら、それにしがみついて、進んでいくしかない」と、レクター博士役をモノにする手がかりをつかんだ。

画像2: ©ORION PICTURES / Album/Newscom
©ORION PICTURES / Album/Newscom

アンソニーの思い出話に耳を傾けていたジョディも、『羊たちの沈黙』は、自分にとっても「人生を変える冒険だった」としみじみ。

同作の劇中には「国勢調査員が、私を調べようと来たことがあった。そいつの肝臓を食ってやったよ。ソラマメとキャンティ・ワインと一緒にな」という名台詞が登場するが、ジョディは、それにかけて、アンソニーに「今でもまだ、あなたの元には、『キャンティ・ワインはいかが?』なんて声をかけてくる人たちがいるんじゃない?」と、いたずらっぽく質問していた。この問いに、アンソニーは「ああ、いるよ」と笑いながら答えていた。

アンソニーとジョディのリモート対談の模様は、下の動画で見ることができる。

(フロントロウ編集部)

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