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もっちり生地と鶏のだしが効いた"ひっつみ汁"|冬に嬉しい土鍋使いのススメ④

  • 2021.1.19
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小麦粉を練ったひっつみを入れた、食べごたえ抜群のお鍋です。土鍋を鍋物だけに使っていませんか?土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。

もっちり生地と鶏のだしが効いた"ひっつみ汁"|冬に嬉しい土鍋使いのススメ④

■ひっつみ汁のつくり方

岩手や青森の南部に伝わる具だくさんの汁物。小麦粉の生地を引っぱってちぎることで、この名がつきました。肉、野菜、きのこでバランスのいい一品。お腹もいっぱい。


◇材料 (4人分)

★ ひっつみ生地:
・ 小麦粉:200g
・ 塩:少々
・ 水:2/3カップ
鶏もも肉:大1枚(300g)
かぶ:小4個
かぶの葉:150g
にんじん:1本
生椎茸:6枚
だし汁または水:5~6カップ
酒:大さじ3
★ 調味料:
・ みりん:大さじ2
・ 醤油:大さじ2
・ 塩:小さじ1/2
小ねぎ:80g(小口切り)


(1)ひっつみ生地をつくる
大きめのボウルに小麦粉と塩を入れ、水を加えながら耳たぶのかたさくらいになるまでよくこねる。丸めてボウルに入れ、ラップをふんわりかぶせて、30分ほど寝かせる。

(2)材料の下ごしらえ
鶏肉は一口大に切る。かぶは茎を2cmほど残して葉を切り落とし、皮をむいて縦に4等分に切り、葉は長さ3cmに切る。にんじんは長めの乱切りにする。椎茸は石突きを切り落として軸のまま縦4等分に切る。

(3)煮込む
土鍋に鶏肉、だし汁または水を入れて中火にかけ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、酒を入れて蓋をして、弱火で8分ほど煮る。

(4)調味して具材を煮込む
中火にして調味料を入れ、かぶ、にんじん、椎茸を入れ、煮立ってきたら蓋をして弱火で8分ほど煮る。

(5)ひっつみ生地を入れる
ひっつみ生地を左手にもち、右手で一口大に引っぱりながら入れ、6~8分煮る。

ひっつみ生地を入れる
ひっつみ生地を入れる

(6)仕上げる
かぶの葉を加えて3分ほど煮、小ねぎを散らす。

仕上げる
仕上げる

――教える人

「大庭英子 料理研究家」

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。


文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

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