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都内難関私大「コロナ特別措置」まとめ 早慶は? MARCHは?

  • 2021.1.18
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差し迫った大学受験シーズン。新型コロナ禍での都内私立大学の対応について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。

風雲急を告げる受験シーズン

新型コロナウイルスの感染者が日本国内で初めて確認され、1年が過ぎました。本格的な大学受験シーズンと重なったため、急きょ未知のウイルスへの対策と同時に入学試験を行わなければならない事態となりました。

2020年の大学受験を振り返ってみると、緊張感は高まっていたものの、センター試験は例年通り行われました。しかし、2月に入り国内の感染者数が増えると世の中の空気が一変します。

東京大学(文京区本郷)や慶応義塾大学(港区三田)のように、罹患(りかん)または感染の疑いがある受験生に対して追試験を行わないと表明した大学が多数を占めました。規模の大きい大学は十分な対応を行うことが難しい状況でもありました。

新宿区戸塚にある早稲田大学(画像:写真AC)

その一方、他の自治体より早く感染流行地となり、自治体として2020年2月28日に緊急事態宣言をした北海道大学(札幌市)では、後期試験自体を中止しセンター試験の成績で合否を判断する方針を採りました。

受験での混乱を見据えて、文部科学省は2020年6月19日に発表した「令和3年度大学入学者選抜実施要項」のなかで新型コロナウイルスの感染対策と罹患、または濃厚接触者となった受験生への配慮や受験機会を提言。各大学が対策を講じることになりました。

センター試験に代わって始まる「大学入学共通テスト」では春先の休校の影響を考慮し、第1日程(1月16日、17日)と第2日程(1月30日、31日)を設置。また、新型コロナウイルスの罹患や濃厚接触者の救済措置として、特例追試験(2月13日、14日)も行われることになりました。

1月下旬から2月中旬にかけて一般入試が実施される東京都内の私立大学は対策を採り、本番を迎えようとしています。

大学によって対応が異なる

受験生や大学側は感染拡大の早期収束を期待していましたが、1月8日(金)には感染拡大傾向は強まっている1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)に対し、緊急事態宣言が再発令されました。今のところ、2月7日(日)までと期間を限定していますが、大学入学共通テストや多くの私立大学の一般入試が行われる時期と重なります。

多くの東京都内の大学では、罹患、または濃厚接触者に該当すると、保健所から受験日直前に連絡を受けた受験生に対し、追試験等を設けて対応します。

例えば、東京女子大御三家の入試要項をみてみると、東京女子大学(杉並区善福寺)では2月3日と4日に行われる個別学力試験と英語外部検定試験利用型の追試験を3月6日に、3月期の専攻特色型試験の追試を3月21日に設定。日本女子大学(文京区目白台)でも2月15日から17日の3日間に各学部の追試験を行います。

杉並区善福寺にある東京女子大学(画像:(C)Google)

津田塾大学(小平市津田町)では、一般選抜のA方式の追試験を3月1日に設定。B方式に関しては、追試験は行わず大学入学共通テストの結果で判断するとしています。

このように「東京女子大御三家」と言われる三つの女子大学では、追試験日を設けて新型コロナウイルスの罹患者や濃厚接触者となった受験生に配慮しています。

それでは、早稲田大学(新宿区戸塚)や慶応義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)ではどのように対応しているのでしょうか。

早稲田、上智とMARCHは共通テストを活用

大学入学共通テストに参加していない慶応義塾大学は一般選抜試験の追試験を3月9日に設定しました(医学部は1次試験を3月9日、2次試験を3月16日に実施)。追試験を受けた場合、合格発表が3月18日と国立大学の前期合格発表より1週間以上後にずれ込みます(医学部のみ1次試験は3月12日、2次試験は3月18日に発表)。

一方、早稲田大学やMARCHの大学群では、前年までのセンター試験と同様に大学入学共通テストを利用した入学試験が行われます。そのため、大学独自の入試を志願しているものの新型コロナウイルスに罹患または保健所から濃厚接触者と認定され受験できない場合、これらの大学では大学入学共通テストの成績によって合否を判断する特例措置を取ることを発表しています。

さらに上智大学(千代田区紀尾井町)も早稲田大学やMARCHと同じ対応をしています。追試験日を設けず書類選考による判定を行いますが、一般選抜TEAPスコア型試験の追試験を申請する際に大学入学共通テストの成績を提出するよう求めています。2020年までのセンター試験には不参加だった上智大学ですが、大学入学共通テスト参加初年度から活用することになります。

千代田区紀尾井町にある上智大学(画像:写真AC)

いずれの大学も予定していた入試に受けられない場合は所定の書類を提出しなければなりません。2020年までとは違い、各大学の対応は十分なされていますが手続きの大変さを考えるとやはり感染は防ぎたいところです。

直前まで入試変更に注意する

受験生が全国から集まり試験を受ける大学受験は、新型コロナウイルスの感染リスクを考えなければなりません。大学側と受験生の双方が注意していても絶対に安全とは言い切れず、入試のみに集中することは難しい状態です。

千代田区神田駿河台にある明治大学(画像:写真AC)

平時であれば大学ごとの個別試験を受けることが望ましいですが、緊急時は容易ではありません。国公立だけではなく私立大学でもコロナ禍が収束するまで感染リスクを軽減でき、罹患者にもチャンスを与える大学入学共通テストの活用が広がっていくと考えられます。

ただし、東京都内の感染状況によっては直前に入試日程や内容が変更する可能性もあるので、受験予定の大学のホームページを頻繁に確認する必要があります。

中山まち子(教育ジャーナリスト)

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