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彼となんとなくうまくいかない原因【ひとみしょうの余談ですみません】

  • 2021.1.15

彼のことが好きだし、彼もわたしのことを愛してくれていると思うのに、なんとなく二人の関係がうまくいっていない――今回は、このような思いを抱いている人に対して、恋愛がなんとなくうまくいかない理由についてお話したいと思います。

恋愛がなんとなくうまくいかない人とは

恋愛がなんとなくうまくいかない人って、主に27歳前後の女子です。そこには大学生も含まれるし、28歳の女子も含まれます。また、実年齢にかかわらず、精神年齢が若い人たち(実年齢は40歳でも、精神年齢は25歳くらいとか)も含まれます。

27歳くらいの女子って、端的に、「別の人間」になりたいと思っています。言い方を換えると、自分のことが自分でまだよくわかっていません。

だから、たとえば、「本当は」年下男子と恋愛するのが「向いている」女子が、自分よりもうんと年上の頼りがいのある男性と恋愛して、「なんとなくうまくいかないなあ」と思うのです。

人って、持って生まれたものがありますね。ある女子にとってそれが、たとえば、「弟のめんどうを見ること」であれば、そういう人が年上男性に恋する(=あこがれる)気持ちはよくわかります。

弟のめんどうを見るのって、なにかとめんどくさいですからね。めんどうを見ている脇で、自分と同い年くらいの女子が、年上男性とキラキラした恋愛をしていたら、当然のようにあこがれますよね?わたしもああいう恋愛をしてみたいと。

「じつは」はいろんな経験をしないと見えてこない

それに、人って、不安定な状況にいたら、なにかすがれるもの(安定感のあるもの)に寄りかかりたくなりますね。27歳くらいまでは、自分のことがわからないから(=不安定だから)、どうしてもつい、年上男性に走りたくなりますね。

でもしかし、「じつは」その女子が持って生まれたものは、「弟君=年下男子のめんどうを見て、年下男子と戯れること」なのです。

この「じつは」は、いろんな経験をしないと見えてこないようになっています。ちょっとむずかしい言葉で言えば、「我」とか「欲」とか「煩悩」をあるていど納得の上で手放さないと見えないようになっています。

だから、たとえば、大学4年間を通してラブラブだった彼氏と、卒業後、「なんか」うまくいかなくなるのです。28歳くらいの女子で言えば、彼とそろそろ結婚かな、と思っても、彼と結婚することになんとなく躊躇してしまうのです。

それらの原因は、「本当の」自分が見えそうで見えていないから。あるいは、見えているけど「それが何なのか」が、自分でよくわからないから。

時の流れがわたしたちに見せてくるもの

「じつは」は、いろんな経験をしないと見えてこない、と言うと、「わたしにはまだ経験が足りないのか……なんか人生って先が長くてため息が出るわ」と思う人もいると思います。

でもしかし、あなたが今経験しているそのことが、あなたの経験なのだから、あなたは毎日少しずつ、着実に「じつは」に近づいています。大丈夫。安心してください。

時の流れは、わたしたちに、人生の「じつは」を見せてきます。

今、彼氏のことが好きで、でもなんか彼との関係がしっくりこなくて、それゆえ混乱している人であっても、5年10年と月日が流れると、その混乱が「なんだったのか」が見えてきます。

彼氏とケンカしようが、あなたがわけもなく彼氏の前で泣いて彼を困惑させようが、それはそれでいいのです。その時は、彼のことを困らせたり傷つけたりしてしまったことに後悔すると思います。そういう自分を自分で好きになれず、嫌な思いをすると思います。

でも時の流れは、それらのことを通して「本当は自分はこういう人間だったのだ」という思いをあなたの胸に湧き上がらせてくれます。彼とわたしは「じつは」ちがう人間だし、それは良いとか悪いということではなく「そういうものでしかない」のだ、と思える日がきます。

私たちは「じつは自分はこういう人間なのだ」ということを知るために、日々、誰かのことを愛するのです。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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