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京都一有名なお寺マルシェ。「百万遍さんの手づくり市」

  • 2015.6.4
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手づくり市が数多く開かれる京都。週末ともなれば、市内各所でさまざまな市やマルシェが開かれています。なかでも知恩寺で開かれる「百万遍さんの手づくり市」が人気だということで、さっそく遊びに行ってみました。

毎月15日に京大近くの知恩寺境内で行われています

京阪出町柳駅から東へ歩いておよそ15分。「百万遍」とよばれる東大路通と今出川通の交差点の北東角に建つのが、手づくり市の会場となる百万遍知恩寺です。

「百万遍さんの手づくり市」は、1987年4月に京都市在住の臼井郁司さんと榎本潔さんが始めました。当時の出展者はほんの数十店でしたが、今ではおよそ450の出展者が所狭しとブースを並べています。出店の条件は「手づくりである」こと。アクセサリーや雑貨、洋服、パン、スイーツなどジャンルを問わず、工夫を凝らしたアイテムがたくさんそろっています。

出店は抽選。一期一会の出会いを求めて

出展者は京都市内のみならず、広く関西一円からやってきます。また、趣味でものづくりをしている人をはじめ、クリエイター、実店舗を持つ人など、その立場もさまざま。毎回抽選で選ばれるので、どのお店に出会えるかは行ってみないとわからないのも、「いつも新しい気持ちで遊びに来てほしい」という主催者の願いからなのだとか。

では、さっそく境内を歩いてみましょう。

大阪にアトリエをもつ「河童堂」は、手キンとよばれる活版印刷機で印刷したオリジナルデザインのカードなどを販売しています。触るとデコボコと凹凸があり、また動物たちのアンニュイな表情がなんとも言えない可愛らしさで、印刷の際に起こる微妙なズレも手作りならではの味を出しています。

スイーツも充実。午前中が狙い目です

京都を拠点に活動する「LOCAL」は、焼き菓子のお店。コーヒーに合うように作っているほんのり甘いマフィンやスコーン、クッキーなどが並びます。フルーツのラム酒漬けなどお手製の具材をふんだんに使うことで、毎回違った味を楽しめるように工夫しています。

京都市内に実店舗を構える「食堂そ・ら」は、季節の野菜や果物を使った無添加ジャムを販売。自家製のジンジャーエールや梅ソーダなどもあり、晴れた空の下で飲むさわやかな味わいは格別です。

スイーツやパンのお店にはとくに多くの人が立ち寄ります。売り切れ次第終了というお店が多いので、午前中に訪れるのがおすすめですよ。

時間をかけてじっくりめぐりましょう

知らなかったものに出会えるのも、手づくり市の魅力です。作り手の思いや作品の背景などを聞きながら、ゆっくりとめぐるのも楽しいものです。

あれこれお店をのぞいていると「古典額装」を見つけました。男性クリエイターが2人で活動している「gezellig(へゼリッヒ)」では、キャンドル制作とともに額装を販売しています。古典額装とはヨーロッパでは古くから行われている技法で、絵などを単純に額に納めるのではなく、立体的にするなど趣向を凝らして額に納めるもの。手紙や指輪といった大切なものを額装して飾る人も多いといいます。

「一目見て気に入ってしまって…」。そう言って手にした女性と作り手の会話が弾みます。

「百万遍さんの手づくり市」への来場者は毎月1万人を超すといい、ここから人気が出て実店舗を開いたというお店もあります。たくさんの出会いが詰まった手づくり市に足を運んでみませんか。

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