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『ノマドランド』、ゴッサム・インディペンデント映画賞で2冠。

  • 2021.1.13
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『ノマドランド』は3月26日より公開予定。
『ノマドランド』は3月26日より公開予定。

『ノマドランド』が2021年ゴッサム・インディペンデント映画賞で2冠に輝いた。クロエ・ジャオ監督によるフランシス・マクドーマンド主演の同作は、1月11日(現地時間)にニューヨークからライブ配信された授賞式で作品賞と観客賞を受賞した。

今年は、30年以上にわたるゴッサム・インディペンデント映画賞の歴史上初めて作品賞にノミネートされた作品全てが女性監督によるものとなっており、『ノマドランド』はキティ・グリーンの『ジ・アシスタント』、エリザ・ヒットマンの『ネバー・レアリー・サムタイムズ・オールウェイズ』を抑えての受賞となった。

また故チャドウィック・ボーズマンヴィオラ・デイヴィスが男優部門と女優部門でそれぞれトリビュートを受賞したほか、スティーヴ・マックイーンが監督トリビュート、ライアン・マーフィーが業界トリビュート、そして今回初となるアンサンブル・トリビュートにはアーロン・ソーキン監督の『シカゴ7裁判』のキャストが選ばれた。

ヴィオラは受賞スピーチで主演映画『マ・レイニーのブラックボトム』の原作である故オーガスト・ウィルソンの同名戯曲が、自分の演技を通して認識を得たことに感謝するとして、「白人が常に黒人経験の管理者の役を買って出てきました。しかし、私は自律性、そしてその仲介者としての遺産の一部を担えたことを誇りに思います。オ―ガスト・ウィルソンは、ブラックアメリカの歴史を記録するのみならず、私達のヒューマニティを見せることが出来ました。私達がどのように愛し、夢を見て、希望を抱き、怒りに燃えたかということを。そして私達のユーモアも。オーガストの作品を私を通して認識してくださりありがとうございます」と語った。

またルピタ・ニョンゴは、事前に収録した動画の中で『それでも夜は明ける』のマックイーン監督のことを「彼は、私達が何者であるかを示す歴史や想像に関心があります。『スモール・アックス』では、彼は歴史のみならず彼自身のストーリーも語っています。スティーヴのストーリーと社会的背景の繋がりが、これらの映画を深く共鳴させているのです。これらは、それ以来何が変わり、そしてより重要なことに、まだ何が変わっていないかを教えてくれます。これらの映画は私達に情報を提供するほか、教育し、インスピレーションや希望、そして喜びを与えてくれるのです。これらの生々しく混合した感情の魔術を捉えることが出来るのはスティーヴだけです」と称えた。

このほか『サウンド・オブ・メタル 聞こえると言うこと』のリズ・アーメッドと『ミス・ジューンティーンス』のニコール・ベハーリーがそれぞれ男優賞と女優賞に輝いている。

2021年ゴッサム・インディペンデント映画賞 受賞リスト

作品賞 『ノマドランド』

ドキュメンタリー賞 『タイム』、『ア・サウザンド・カット』

外国語映画賞 『息子の面影』

ビンガム・レイ・ブレイクスルー監督賞 アンドリュー・パターソン『ヴァスト・オブ・ナイト』

脚本賞 『40歳の解釈:ラダの場合』ラダ・ブランク、『フォーティーン』ダン・サリット

男優賞 リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』

女優賞 ニコル・ベハーリー『ミス・ジューンティーンス』

ブレークスルー演技賞 キングズリー・ベン=アディル『あの夜、マイアミで』

ブレークスルーシリーズ賞 長編(40分以上)「ウォッチメン」

ブレークスルーシリーズ賞 短編(40分以下)「アイ・メイ・デストロイ・ユー」

観客賞 『ノマドランド』

Text: Bangshowbiz

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