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メルカリは“合法のギャンブル”!? 返品できない4.5万円のブーツがまさかの「シンデレラフィット」で3万円の儲け!

  • 2021.1.11
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(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

「オシャレは足元から」――という有名な言葉。オシャレ初心者の私は、その言葉を呪文のように唱え、「オシャレは足元!! 押忍、押忍、押忍!!」と靴を10足ほど購入しました。しかし……いつになってもオシャレになった気がしない……。

なぜ私はこんなにも金をつぎ込んでいるのにもかかわらず、オシャレになれないのだろう。63㎏のぽっちゃり体型のせいもあるかとは思いますが、でも!! おデブでもオシャレでセンスのいい人は、オシャレでセンスがいいじゃないですか(頭の悪すぎる日本語ですみません)!!!! そう、私もあの「あの人おデブだけどオシャレだよね~」と言われる枠に入りたい! 「むしろN子はぽっちゃりの星なんだから、痩せたら良さがなくなるよ!」とか言われてみたい! 一体、私に足りないものはなんなのだ……。

オシャレ雑誌を読みふけっていた私は次の瞬間、カッと目を見開きました。モデルの足元。そう、彼女たちは皆、ピンヒールの靴を履いていたのです。私は足元のオシャレに気を配ってはいたものの、ピンヒールをはじめとしたヒールの靴は、一足も持っていませんでした。その理由は「足が痛そうだから」。ヒールの靴は足元がふらふらしそうだからいらないと思っていたのです。ぬかった……。なにが「足が痛そうだからいらない」だよ……。「オシャレは我慢」なんて、オシャレの教科書の1ページ目に書かれていることじゃないか。たとえ足から血が滲もうが、靴ずれでかかとがべろんべろんになろうが、オシャレな人はヒールを履いているのだ……!

私はローファーとスニーカーだらけのマイシューズボックスを眺め、暗澹とした気持ちになりました。たとえジーンズとTシャツでも、靴がハイヒールなら確かにキレイなお姉さんって感じがする。私はどんなにオシャレをしても足元がスニーカーだから、いつまでたっても校庭を走り回る小学生男子みたいなイメージになってしまうのだ……。ハイヒールを買わねばならない、今すぐに。

そのとき、ふいに私の脳裏を「ペリーコ」という靴のブランドがかすめました。いろんな人が「ヒールなのに履きやすい!」と絶賛しているイタリアブランド・ペリーコ。以前、私はペリーコに憧れ、購入前に試着ができるAmazonの「ワードロープ」でペリーコの靴を何足か履いてみたものの、38(25cm)サイズは私の足には小さすぎて、涙を呑んですべて返品したのでした。

なぜ私がそのペリーコを思い出したのかというと、先日、気に入った靴の色違いを買おうと靴屋に突撃した際、25cmがめちゃくちゃきつかったから。店員さんに聞いたところ、私が以前購入したものが25.5cmだということが判明したのです。自分では、24.5~25cmが私にぴったりな靴のサイズとばかり思っていたけれど、ものによっては25.5㎝らしいの。ということは……? ペリーコの靴、ワンサイズあげたらシンデレラフィットがかなうかもしれなくない?

フリマアプリでまさかの結果に……

早速フリマアプリを開くと、私が以前憧れていた「バックジップブーツ」が4万5,000円ほどで売られていました。サイズは38.5。返品できない靴をフリマアプリで購入するのは恐ろしい“賭け”です。今まで私は幾度となく戦いを挑んできましたが「おほー! この靴、ぴったり~♪」と思ったのは、10足買ったうちの1つあるかないかぐらい。しかも、今回買おうとしているのは4万5,000円。定価が7万8,000円なので、かなり激安になっているとはいえ、ドブに捨てるには惜しい金額です……。

しかし、私はフリマアプリヘビーユーザー歴2年のゴリゴリマッチョ。すぐにこうも考えました。「合わなかったら速攻で売りに出せばいいじゃん」と。私が今から買おうとしているのは、ペリーコが毎年出している超定番品。大ロングセラー商品なのです。当然、いろんな人が狙っているはずですし、38.5サイズが欲しい人も絶対にいるはず……。

そうだ!! だめならまた出品すればいいんだ!! 私はそう決心し、フリマアプリで購入しました。数日後、届いた靴を履いてみると……「サイズぴったり!!!!」。信じられないほどのシンデレラフィットでした。ああ、心臓がどきどきするゥ。この痺れる感覚がたまんねえ!

そう、フリマアプリは“合法のギャンブル”。勝つか負けるか、商品が届くまでドキドキハラハラを楽しむことができるギャンブルツールなのです。私はほくほくしながら靴を靴箱に戻し、今までの購入ページを開いてみました。「あー、あんなのも買ったっけ。こんなのも買ったっけ」とニコニコしながらスクロールし、買ったか負けたかジャッジしたのです。その結果は……ワタクシ、トータル120万円ほど負けていました。ギャフン!!!!

千葉N子(ちば・えぬこ)
1,000万円以上の貯金があったにもかかわらず、買い物沼に踏み込み、現在アラフォー貯金0円(むしろマイナス)。毎月、27日に引き落とされるカード利用料に震えながら、今日も元気に散財している。

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