今年こそ「いい」彼氏をゲットする方法とは？【ひとみしょうの余談ですみません】

新年あけましておめでとうございます
さて、年が改まりましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか？
お正月に、今年こそは「いい」彼氏がほしい！と決意を新たにした人は、いい彼氏をゲットするためにがんばっていますか？
今回は、いい彼氏をゲットする方法について、一緒に見ていきたいと思います。

「いい」彼氏とはどのような彼氏？

ところで、いい彼氏って、どのような彼氏のことでしょうか？
すぐに思いつく「いい彼氏像」と言えば……やさしくて、そこそこ経済力があって、まあまあイケメンで、できれば家事のスキルもちょっとはあって、過干渉ではなくてほどよく放置してくれて、LINEの返信がそこそこはやくて……みたいな感じ？ だろうと思います。
でもみなさん、本当は、それだけじゃないと知っていると思うんです。
本当は、自分の「弱さ」を、すっと、すなおに見せることのできる彼氏がほしいと思っているはずなんです。

「弱さ」を見せれる彼氏が「いい」彼氏

つまり、あなたは今、自分の「弱さ」を見せれる彼氏が「いい」彼氏だと、じつは思っているのではないでしょうか。
これ、人が相手ではなくてもきっと同じでしょう。
たとえば、あなたが好きな小説とは、「自分の」弱さをすっと表現してくれている小説だったりしませんか？あなたが隠している「弱い自分」を、この作家は、なぜかとても正直に描いている……この作家は「強さ」をどうやって手にしたのだろう？すげぇ！――こう思って、あなたはその作家のファンになりませんでしたか？

世間に対して隠したい自分を隠してしまうこと。これを弱さといいます。
人はみんな弱さを持っています。
たとえば、高校生のころ失恋して10キロ太った自分を、たいていの人は世間から隠そうとします。受験に失敗してヤリまくった過去を「黒歴史」と呼んで隠そうとします。あるアーティストにハマって純愛とか理想に走った経験を「中二病」と、世間に通用しやすい言葉でまとめてしまって「わたし、中二病だったから」と笑い飛ばすことで「なかったこと」にしようと努力します。
でも、ホントは、その「弱さ」を手で触って愛でることが、「いい」彼氏をゲットする秘訣なのです。

自分の弱さを愛でることができれば「いい」彼氏ができる

いい彼氏に出会えない人というのは、自分の弱さを認められていない人です。自分の弱さを隠そうと奥に奥に追いやるから、自分の弱さに共感してくれる人が周囲から去っていくのです。
ホントは、あなたの周囲に、あなたの弱さを認めてくれる人がいたのです。あなたの弱さを美しいと思って愛でてくれる人がいたのです。でもあなたが、自分の弱さを隠そうとした。だからその人はあなたのもとを去っていった。

たいていの人は、自分の弱さを隠そうとします。あなただけでなく、ぼくも、あなたの隣人もみな、隠そうとします。なぜなら恥ずかしいから。こんなに弱い自分を見せたらドン引きされるかもしれないと恐れるから。

今年はお互い、自分の弱さを愛でることのできる人を目指してみませんか。
弱い自分、恥ずかしい自分、世間の人から隠したい自分、そういった自分を愛でる。そういった自分があってこそ、今の自分があるのだと思う。そう思うように意識する。このへんからやってみませんか？
弱さとは財産です。みずから希望を生み出すことのできる人に変わるきっかけをつくってくれる財産です。
みずから希望を生み出すことのできる人のもとに、人は集まります。希望という光がつくる影に、人はその人が負った「傷」を直観するから。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。（ひとみしょう／作家・キルケゴール協会会員）