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小学生からのノート活用術!復習に効果的なノートの取り方とは?

  • 2021.1.7
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中学受験を考えている子どもは、高学年になると勉強が本格化してきます。塾に通い始める子もいますし、通塾をしなくても家庭での勉強に力を入れ始める時期でしょう。勉強するにあたってノートを上手に活用することが必要ですが、そもそもどんな風にノートを活用すればいいのかということを分からない子どもが多いのではないかと思います。

どんなノートを作り、どう活用していいのかを見ていきましょう。受験を考えていない家庭でも、小学生から習慣にすることは役立つはずですよ。

ノートを取ることは目的ではない

そもそもなぜノートを取ることが必要なのか、ドリルや問題集を解くだけではダメなのかという疑問を持つ保護者が多い様です。ノートを取る際には、何となく書いていくのではなく目的を持って行うことがとても重要です。

よくあるのは、ノートを取ること自体が目的となり、カラフルできれいにきっちりと作ることだけに注力してしまうということです。当然後から読めないほど汚い字で書いてあっては意味がありませんし、まとめる為にはある程度内容が整頓されていることも必要です。しかし、「ノートを取る」ことはあくまで手段であり目的ではないということを理解しておく必要があります。「何のために書くのか」「書いたノートをどう使うのか」を意識しましょう。

何色も使い分けてきれいなノートを取ることを頑張り満足しているのに成績はあまり変わらないということは実際にあります。活用出来るのであれば多色使いなども問題ないと思いますが、ノート自体はシンプルに作りどう活用していくかを考えていく方が重要でしょう。

数種類のノートを用意しよう

ノートをまとめる際には、まず教科ごとに用意することが基本です。国語、算数、理科、社会の4種類を用意するのがスタンダードですが、プラスして英語を用意してもいいでしょう。何種類揃えるかは親子で話し合って決めましょう。受験を考えていれば4種類は必要だと思いますし、考えていない場合は国語・算数の基本である2教科にするとか、特に苦手な科目・強化したい科目などを選んでもよいでしょう。

4教科のノートを作ると決めた場合、ノートは4冊用意すればいいかというとそうではありません。ノートは目的別に作りましょう。どんなノートを作っていくかは、先に述べたノートを作る目的を考えた上で決めましょう。
用意するノートにはどんな種類があるのでしょうか。

・授業ノート
授業ノートは学校や塾の授業を聞きながら取るノートで、授業で説明された重要な内容を書いておく目的があります。「授業中は話を聞くことに集中して、ノートを取る必要はない」という意見もあります。確かに板書を写すことに必死になりすぎて授業を理解出来なくなり、後で見直した時に「これはなんだっけ?」と分からない様では意味がありません。全ての板書を機械的に写すことは単純作業となり記憶に定着しにくいのです。

授業ノートを取る場合は「板書」「先生のコメント」「自分が気づいたことや疑問に思ったこと」がノート上で理解出来る様にまとめます。

授業ノートの取り方でオススメなのは、見開き2ページで1つのテーマにすることです。タイトルと内容を書き、左は板書ページ、右は2分割して左半分に先生のコメントや自分の疑問、右半分はその疑問を解消するための行動や要約を書きこみます。スペースにより書くべきことを決めておくと、必要なことを考えながら授業を聞くことが出来ます。しかもまとまっているので後から見ても理解しやすいノートになります。

この方法は4年生から実行出来ます。最初の内は右の「疑問」「解消する為の行動」部分が真っ白でも構いません。意識していくことで段々上手にノートを活用出来るようになるでしょう。

ノートは適時親がチェックしてあげ、最初の内は右ページについては空白が多い様なら「授業を聞いてどう思ったか」「どんなことが分かった、分からなかった」などの質問を投げながら家庭でまとめる様にしてもいいでしょう。繰り返すことで、同じことを授業中に考えながら自分でまとめられる様になります。

・解答ノート
家庭学習を行う時に利用するノートで、反復学習や理解した内容の定着が目的です。このノートを作ることで過去問や問題集に書き込む必要がなくなり、繰り返し解くことが出来ます。問題集などは一度解いて終わらせるのではなく、何度も解き続けましょう。

・復習ノート
最も大切なノートで、苦手な単元や大切なポイントを復習する時に使います。「大事なポイントと言われても何をまとめたらいいのか分からない」ということもあるでしょう。一番オススメなのはテストやドリルなどで間違えた問題をまとめておくことです。

間違えたということは苦手だったりきちんと理解出来ていなかったりという可能性があります。そこを繰り返し解くことで苦手が解消されるのです。問題は写してもいいですし、テストなどなら切ったもの、コピーしたものを貼ってもいいでしょう。手間をかけずに作ることが大切です。

合わせて解答も書きますが、大事なのは解き方のポイントや使う公式、ヒントなども一緒にまとめておくことです。特に覚えておきたいことなどをまとめて記しておいても良いでしょう。

教科書や問題集のページ数、何のテストのどの部分かなどを書いておくと後で見返した時に、苦手項目だけが載っている自分だけの参考書になります。間違えたところだけを1冊にまとめておくことで、例えば模試直前にはそのノートだけを復習すれば良いので効率的です。

他にも、単語や用語などを集めた「一問一答ノート」や、理科・社会などの暗記科目であれば覚えたいところだけをまとめる「まとめノート」なども良いですね。一問一答ノートは、覚えたいところを赤字にして赤シートで隠せる様にする、ページを左右に分けて縦半分に折ると答えが隠せる、などの方法がオススメです。まとめノートは、手を動かして大事なポイントをまとめることで作った時点で記憶することが出来ます。しかし、一度書いて満足してはいけませんので、必ず何度も見直して復習しましょう。

復習用として全てを一冊にするのも、項目ごとにノートを分けるのも好みで変えていきましょう。教科によって形式を変えることが多いですが、無理に統一する必要はありません。ページごとに形式を変えて1冊にしてもいいですし「社会はまとめ型だけ、算数は一問一答を作る」など自由に作りましょう。作っていく内に「一緒にしていたけど分けてまとめよう」ということや、もしくはその逆ということが出てくればどんどん変更して、自分なりのノートを作ればよいのです。

いずれにしても、作ることに時間をかけすぎるのはよくありません。あくまでも作ることは手順であり目的ではないということを覚えておきましょう。

復習を徹底し、ノートを繰り返し活用しよう

日々新しいことを学んでいると復習がおろそかになりがちですが、一番大切なのは復習の徹底です。ノートはまとめるだけでもある程度記憶することが出来ますが、記憶というのは時間が経つと薄れるものなので必ず何度も復習することが必要です。

間違ったところ、苦手なところを理解して解ける様にならなければ次のテストでも同じ結果にしかならず成績は上がりません。出来る問題を増やしていくことで新しいことへの理解も進み、苦手が解消されていきます。

模試やテストを受けたら、記憶が新しい内に見直しをしましょう。その際間違えた問題についてまとめた「復習ノート」を作っておくことが一番オススメです。ノートを作っておくことで、復習する時に「どこをやるべきか」「何を解けばいいのか」が散漫にならず明確になり、効率的に振り返ることが出来ます。

それでは、復習はいつ行えばいいのでしょうか。一番活躍するのは、模試やテストの前となります。テスト対策として自分が間違えたところがまとまっているノートを集中的に解いておきます。もちろん忘れてしまってまた間違えるというものもあるでしょう。間違えた問題には印をつけておき、苦手をつぶしていきます。

次に、新たな模試やテストを受けるとまた新たな間違え問題が増えますので、新たな問題をまとめた上で前回の復習も早目に行います。
しっかりと問題を解く時間が取れない時や少しのスキマ時間などにノートを眺めるのも良いでしょう。暇があれば常に読む様にすることで何度も同じ内容を目にして復習になります。

筆者の息子は3年生の夏に塾に通い始め、自宅ではドリルや通信教育で勉強しています。日々取り組んでいますが、時折分からずに飛ばしている問題がありました。丸つけについてもする様に話してはいましたがほとんどしていないということが判明しまし、復習方法やノートの取り方などは、本人に任せるだけではいけないと深く反省しました。そこで我が家では、4教科のノートを2冊ずつ揃えました。「問題を解く用」と「間違えたところ用」です。

「国語はこの色にしよう」など、本人に色を選ばせました。ノートをまとめることに慣れてきたら、塾の授業ノートも作るかもしれません。まずは間違えたところをしっかりとまとめ何度も復習するところから始めてみようと思いました。

小学生の勉強、特に受験については親のサポートが必要であると強く感じています。塾に頼りすぎず、家庭での勉強をしっかりと確立することが重要だと思っています。
冬休みに入るタイミングなので、これを機会にノート作りを始め、経過や実際の運用についてはまたレポートしていきたいと思います。
効率良く復習する為のノート作りを、皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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