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子供の前で黒人を背後から7回撃った警官が罪に問われず、レブロンやデミなどセレブが声をあげる

  • 2021.1.6
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黒人男性が3人の子供の前で白人警官に7回撃たれ、下半身に麻痺が残る状態になった。しかし警官は罪に問われず、怒りの声が上がっている。(フロントロウ編集部)

白人警官に背後から7回撃たれて下半身麻痺に

アメリカのウィスコンシン州ケノーシャに住む29歳の黒人男性ジェイコブ・ブレークが、背後から白人警官のラスティン・シェスキーに7回撃たれる事件が、2020年8月23日に起こった。当時現場には、ジェイコブの3人の子供がいた。警官たちは家庭内の出来事に関する通報を受け、近隣地域を訪れていたという。

ジェイコブは一命を取り留めたものの、腰から下に麻痺が残っている。

しかし現地時間2021年1月5日に、ケノーシャ地方検事は、発砲した警官であるラスティンが罪に問われることはないとし、現場にいた他2名の警官も同様だと発表した。

ラスティンは、ジェイコブが逃げようとしたことや、子供を連れ去ろうとしていると思ったこと、そしてナイフを所持していることに恐怖を抱いたため、拳銃を使ったとしている。

ジェイコブが所持していたナイフは車の中の床にあったことが確認されている。そして代理人は、当時現場を撮影していた映像から、警官の発砲が適切だったと言えるような状況は確認できないとした。

※事件の一部始終を映した映像。ショッキングな映像が含まれます。視聴にはご注意ください。

「映像のなかで、警官が危険だったと明らかにする箇所はありません。私にとってみればそれは完全なるウソで、本質的に意図的だった行動を合理的に見せようとしているだけです。ナイフを所持することは法律に違反していませんし、その目的は多岐にわたります」

ウィスコンシン州では学校や法廷など禁止された場所以外で成人がナイフを所持することは違法ではない。また、ウィスコンシン州のトニー・エバーズ知事も、この決定に異議を唱えるコメントを発表した。

ジェイコブが白人だったら7発も撃たれて半身不随になるまでの結果になっていたのかと疑問視する声が多く、この事件は、黒人の人権運動であるBlack Lives Matter運動の中で注目される事件のひとつとして知られている。一部では、車内でナイフが見つかったから仕方ないとする意見があるものの、当時何も持っておらず背を向けた相手に7発も発砲した警察の行為は過剰な暴力として批判されており、そんな対応をする警官を処分しない警察に不満が噴出している。

セレブたちもジェイコブのために声をあげる

これまでも黒人であるだけで警官のターゲットとされ、殺される事件が起きてきた。黒人の人権運動であるBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)運動はまだ続いているけれど、今回の決定を受け、それでもなお状況が変わらないことに多くのセレブも声をあげている。

コモン(シンガー・俳優)

「不公平な法律は、まったくもって法律ではない。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士」

レブロン・ジェームズ(NBA選手)

「(コモンのツイートを引用し)まったくだ!!!」

デミ・ロヴァート(シンガー)

「ジェイコブ・ブレークのために正義を」

ソフィア・ブッシュ(俳優)

「これは受け入れられるものではない。ジェイコブ・ブレークと彼の家族のために心が痛みます」

キース・ボイキン(CNNコメンテーター)

「カイル・リッテンハウスは、ケノーシャでブラック・ライヴズ・マターのプロテストに参加していた2名を射殺し、その弁護のために数百ドル(数億円)を集めた。
ケノーシャの警察官ラスティン・シェスキーは非武装の黒人男性ジェイコブ・ブレークを後ろから7回撃ち、なんの罪にも問われない」

(フロントロウ編集部)

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