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「なぜかお金も貯まり出すと評判」プロが教える二度と散らからない片付けの極意

  • 2021.1.4
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せっかく片づけたのに、もう部屋がグチャグチャ……。いわゆるリバウンドしてしまうのはなぜだろうか。またいったん片づけたら、その状態をずっとキープするにはどうしたらいいのだろうか。『これが最後の片づけ!』で知られる片付けアドバイザーの石阪京子さんに、二度と散らからない片づけのコツを聞いた——。

引っ越しの準備をする女性
※写真はイメージです
リバウンドの原因は「片づけ切っていない」こと

片づけたのに、リバウンドする。これは「片づけ切っていない」ことが原因です。片づけの基本は、クローゼットや押し入れにあるものを全部出して、厳選して戻すこと。不要なものは処分して、7割程度の収納におさめるのが理想です。そうやって片づけ切っていれば、基本的にリバウンドすることはありません。

根こそぎキレイになると、キレイになったクローゼットや押し入れを何度も開けたくなります。でも、それがちょっと乱れるとざわっとします。そのざわっとした感覚があれば、すぐに戻せるので、その感覚をしっかりと覚えておいてほしいですね。

片づけ切れない原因は、いくつかあります。ひとつは「自分でやっていない」こと。よくあるのが、プロの片づけの先生に頼んだけれど、自分で考えず言われたとおりにやってしまい、自分で捨てていない。先生はきれいにしまってくれるけれど、捨ててはくれないので、一週間もすれば、また散らかってしまうのです。

また「一カ所しか片づけていない」のも、片付け切れていない状態です。人というのは、散らかっている状態にも、すごくキレイな状態にも慣れるもの。ですから一カ所だけ片づけて、他が散らかっていると、まあいいかなと、せっかく片づけたところも、どんどん乱れていきます。まっすぐそろえて立てていたのに、倒れてそのままになっているという状態ですね。

キレイな状態をずっとキープする方法

片づけ切ったあとの状態を保つポイントは収納を7割にして、残りの3割は空き空間をつくることです。収納を7割におさえるには、物を処分するか、コンパクトにするしかありません。

コンパクトにするには、入れ子にする、あるいは四角い枠にしまうこと。たとえば布団は、買ったときの袋に入れると、ふわっと大きいけれども、家でしまうときは四角い箱にキュッと入れる。そうすると、クローゼットや押し入れの中で立てたり、寝かせたりできて面積を有効に使えます。

深い引き出しに、衣類やタオルをしまうときも、立てるとよいでしょう。お弁当に卵焼きを入れるときに、卵焼きを横にするとウインナーが入りません。でも立てるとウインナーが入りますし、ウインナーも立てると何本も入る(笑)。引き出しもお弁当といっしょです。

根こそぎキレイにしても、どうしてもものは増えてしまうので、やはり見直しは必要です。そのタイミングは年に2回の衣がえ。洋服を全部出して、これから着るものは戻し、着ないものは処分。自分で管理できる量に調節し、収納7割を目指しましょう。

洗濯後はきちんと折りたたまれた服
※写真はイメージです
ワークスペースは広さではなく高さを生かす

在宅ワークになって「仕事ができるスペースがない」という声をよく聞きます。そういう人におすすめなのが、つっぱり棒のあるデスクです。

実は仕事をするときに面積は、そう必要ありません。カフェでも仕事ができるぐらいですから、小さいテーブルでもできます。家でワークスペースをつくるときのポイントは、高さを生かすこと。床から天井までつっぱり棒で張ると、デスクの上に大きなスペースができて、本や書類をたっぷりと収納できます。物を床に置いたり、カラーボックスを並べたりせずにすみ、省スペースでワークスペースをつくることができます。

横幅60cmぐらいあれば、どこでもつくれますので、夫婦の寝室につくってもOK。夫婦で在宅ワークをするときは、「今日は、私は寝室のほうを使うから、あなたはカフェに行ってね」と、夫にリビングに行ってもらう。リビングをカフェと名づけるんです(笑)。

どんどん増えていく仕事の書類を減らすなら、とにかくペーパーレスにしましょう。絶対にストックしておかなければいけない書類があると思いがちですが、たいていのものはスキャンしてデータ化しても、それほど困らないのはないでしょうか。私も何でもスキャンしてデータ化しています。

また本や資料が多くて困るという人もいます。すぐに読まない本は、コンテナに入れて外に置いてもいいし、ベッド下の収納も有効に使えます。本は本棚に入れるという発想をはずせば、収納場所はいくらでもあります。

仕事で使っているときは、この本は前に使った、この本は今使う、と時系列に並べるのがコツ。自分が手掛けた順に並べると、思い出しやすいからです。資格関係の参考書は、1級をとれば3級はいらないですよね。どうしてもいるものはとっておいて、これいるかな? と疑問に思うものは、処分しても問題ないでしょう。本棚の枠からはみ出さない量というのが、本や書類の片づけのポイントになります。

家を片づけるとお金や時間が生み出される

結局、片づけというのは、物を減らして収納の枠に入る量にするというだけの話です。それができないのは「なぜ捨てなきゃいけないの」「どうして手放さなきゃいけないの」という心の葛藤があるからです。この葛藤に打ちかつには「いや、私はこういう暮らしがしたいんだ」という自分の理想に立ち返ることです。

部屋を片づけると、お金や時間にも余裕が生まれます。

よく片付けレッスンを受ける人はお金持ちですよね? と聞かれるのですが、むしろ逆。子どもにお金をかけすぎて老後資金が心配という方や、実際にお金に困っている方は多いのです。それが、片づけを終えるとお金の管理も時間の管理もできるようになっていきます。この枠の中でやりくりするという片づけの習慣が、そのまま「一万円でやりくりする」「一時間でこの仕事をすませる」といった意識につながるからです。

また片づけるときに書類を整理するため、株や保険など全財産を把握できて、マネープランを立てることもできます。書類をすべてデータ化すれば、次に探す手間が省けて当然、時間の節約になります。

家にいることが好きになって、レジャー費が大幅に減ったという生徒さんも多いです。

お金や時間が生まれると、新たに自分のしたいことが見えてきます。片づけから始まるこのポジティブな循環を、ぜひ多くの人に味わってほしいですね。

構成=池田純子

石阪 京子(いしざか・きょうこ)
片づけアドバイザー
宅地建物取引士。JADP メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは一度片づけをしたらリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片づけ方法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。これまでに同メソッドで片づけに成功した人はほぼ1000人にのぼる。現在は、収納監修、片づけレッスンほか、北海道、東京、名古屋、大阪、広島、福岡など各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。多くの女性に暮らしの整え方についてのアドバイスを行っている。著者に『奇跡の3日片づけ』『夢をかなえる7割収納』『家事の「しないこと」リスト』(以上、講談社)などがある。

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