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臭い果物はドリアンだけじゃない! ドリアン以外の臭いフルーツ、あなたは食べられる?

  • 2021.1.3
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臭い果物、あなたは食べられますか? カンボジア旅行で滞在したカンポットの街は、街の中心に「ドリアン像」が鎮座するほどの、最高級ドリアンの産地。今回は、強烈な匂いを持つ「果物の王様」ドリアンに加え、東南アジアでぜひトライしたい「臭う果物」を3つご紹介します。

■東南アジアでトライしたい珍しい&臭い果物

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タイにベトナム、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど、東南アジアは、今人気の旅行先。常夏のこれらの国には、美味しいトロピカルフルーツがたくさんあります。

例えば、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、ドラゴンフルーツ(ピタヤ)、マンゴスチン、ランブータン、シュガーアップル、ライチー、リュウガンなどは、誰もが喜ぶ果物ではないでしょうか。

けれども今回ご紹介したいのは、現地ではポピュラーながら、馴染みのない人の間では好き嫌いの分かれる独特の匂いを放つ果物です。

臭い果物1.ヘビのような皮を持つスネークフルーツ

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まずひとつ目は、アンコールワット遺跡群で知られるシェムリアップで出会った「サラカヤシ」。ヘビのような殻に包まれた見た目から、「スネークフルーツ」とも呼ばれています。

初めて見た、果物屋の店先に積まれたこの不思議な姿のフルーツ、試さずにはいられません!

クメール語ができないので、ジェスチャーだけで1ドル(約110円)分購入。ビニール袋にずっしり20個くらいの分量になりました。

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臭い果物2.世界最大の果実、ジャックフルーツ

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続いては、世界最大の果実と言われる巨大なジャックフルーツ。ブラジルでも頻繁に見かけましたが、重さ30キロにもなる巨大な果物がいくつも木にぶら下がっている姿は圧巻です。

カンボジアでもポピュラーなようで、あちこちの果物屋に並んでいました。大きいためか、中身だけの販売も一般的なようです。

ジャックフルーツを切ると、白〜黄色の5センチほどの房状の果肉がびっしり並んでいて、中にひとつずつ種が入っていて、それぞれ個別に取り出せます。

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バナナの花、バナナの後ろに並ぶのがジャックフルーツ

果物屋でジロジロと見ていると、店先でおばちゃんが試食させてくれました。ビニール袋をとると、一斉に飛び立つハエと独特の匂い!

その匂いは、「合成香料たっぷりのバブルガム」「汗の臭い」「ドリアンのマイルド版」などとも呼ばれているそう。

味は、水分や酸味がなく凝縮された独特の甘さ。私は甘党ではないのでそれほど惹かれないのですが、臭う果物の中では比較的食べやすく、一緒に試食した友人も「美味しい」と言っていました。

生食以外にも、スーパーでフリーズドライやチップスになったお菓子を見かけます。

ちなみにジャックフルーツには、硬いものと柔らかいものがあり、今回食べたのは柔らかい方。硬いものは、触ってもツルツルしていて、キュッとした歯ごたえで、薬品っぽさが強調されている気がします。

臭い果物3.やっぱりこれは外せない! 果物の王様、ドリアン

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最後にご紹介するのは、「果物の王様」と称されるドリアン。

「死体の臭い」「腐った玉ねぎの臭い」などと呼ばれる強烈な臭いの先には、虜になるほどの、類い稀な美味が待ち受けていると言われています。

私が訪れたカンポットは、カンボジアで最も美味しいドリアンの産地で、街の中心には巨大なドリアン像まで立っています。ここで食べなければ、どこで食べるんだ、と言わんばかりです。

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日が沈むと、ライトアップされるカンポットのドリアン像

ところが、上述のスネークフルーツ、ジャックフルーツに一緒に挑戦してくれた友人たちは、「これ以上の臭さって、もう無理!」と逃げ出してしまいました。

かといって、ひとりで1個食べきるのはハードルが高い。仕方がないので、現地のトゥクトゥク(三輪タクシー)ドライバーを「一緒に食べようよ」と巻き込み、ドリアンを買いに行きました。

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トゥクトゥクドライバーと一緒に向かったのは、ドリアン専門の屋台。店先に積まれたドリアンは、一見ジャックフルーツに似ていますが、ジャックフルーツと違うのは表皮がトゲトゲしているところ。

小ぶりで美味しそうなものを選び、その場で開けてもらいました。

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中は3つほどに分かれていて、それぞれにゴロリとした薄黄色の塊がいくつか入っています。開ける前はそれほどでもありませんが、包丁を入れると独特の匂いが立ち上りました。手に取って口まで運ぶのに、ちょっと勇気がいります。

薄い膜に包まれた果肉は、ねっとりとしていて甘く、なんとも独特の風味です。脂肪分が多いため、果物を食べているというより、強いて言うならクリームチーズを使ったリッチなデザートのような感じです。ひとつ食べるだけで、かなりの満足感が得られます。

トゥクトゥクドライバーが大半を食べて完食。お値段は、他の果物と比べて高めの5ドル(約560円)でした。

それでも日本から入手することを思えば、他のトロピカルフルーツ同様、とてもリーズナブル。新鮮な完熟品を食べられることも魅力です。すっかりハマる新しい味に出会えるかもしれません! 東南アジアを旅行する際には、ぜひいろいろな果物を試してみてくださいね。

※こちらは2017年12月1日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。。

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