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平均寿命が短い都道府県、3位岩手、2位秋田、ワースト1位は?

  • 2021.1.2
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「平成27年都道府県別生命表の概況(2015厚生労働省)」では、都道府県別の平均寿命ランキングを公表しています。

この記事では、そのランキングでワースト3に入った県について全国平均や年齢別平均余命との比較を行ってみました。また、その結果から見えてきた「40代から寿命を延ばす方法」についてもお伝えします。

■男性の平均寿命が短い都道府県ワースト3

男性の都道府県別平均寿命ランキングでワースト3に入ったのは以下の3県です。

1位 青森県(78.67歳) △2.1歳
2位 秋田県(79.51歳) △1.26歳
3位 岩手県(79.86歳) △0.91歳

出典:平成27年都道府県別生命表の概況

ワースト3県の平均寿命は80歳未満。全国平均より四捨五入で約1~2歳低くなっています。また、男性長寿1位の滋賀県(81.78歳)とワースト1位の青森県(78.67歳)との差は3.11歳。少々大きな開きがある印象です。

■女性の平均寿命が短い都道府県

次に、女性のワースト3県を見てみましょう。

1位 青森県(85.93歳) △1.08歳
2位 栃木県(86.24歳) △0.77歳
3位 茨城県(86.33歳) △0.68歳

出典:平成27年都道府県別生命表の概況

1位は男性と同じ青森県、2位3位は北関東の2県となっています。

ただ、全国平均とワースト3県との平均寿命の差は約0.7~1歳、長寿トップの長野県(87.675歳)と最下位青森県(85.93歳)との差も1.745歳です。男性ほど大きな差ではありません。

また、全国的に平均寿命は男性より約7歳高め。1位の青森県でも平均寿命が85歳を超えており、全国的に女性が長寿であることがうかがえます。

■平均寿命が短い県は40歳の平均余命も短い

都道府県ごとに平均寿命が異なる原因は何でしょうか。そのヒントとなりそうなのが、同じく「平成27年都道府県別生命表の概況」で公表された「主な年齢の平均余命(※対象年齢は0歳、20歳、40歳、65歳、75歳)」です。

それによれば、平均寿命ワースト県との順位の一致率が高いのは40歳。

40歳男性のワースト3県は平均寿命のワースト3県と完全一致、40歳女性もワースト1、2位は平均寿命の順位と一致します。つまり、平均寿命の短い県は40歳の平均余命も短いということです。

しかし、先に挙げた年齢の平均余命には順位に変化があります。

男性平均寿命ワースト3位の岩手県は65歳の平均余命が3位上がり、75歳でさらに3位順位が上がります。また、女性寿命ワースト3位、40歳平均余命ワースト4位の茨城県も、65歳の平均余命では1位順位を上げています。その背景として、県民が余命を伸ばすために何らかの努力をしているようです。

そのことから、40歳からでも寿命を延ばすことができ、県の平均寿命も延びる可能性があると考えられます。

■寿命を延ばすには40歳から生活習慣の見直しを

40歳から寿命を延ばすことは可能ですが、そのためには生活習慣の見直しが必要です。40歳以降は生活習慣病のリスクが上がり、従来と同じ生活だと健康を損ねる恐れがあるからです。

暴飲暴食や不規則な生活習慣をあらためることはもちろん、定期的な運動や健康診断も行いましょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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