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子育てに少し自信があったのだが…!? 「育児」と「介護」はまったくの別物だった【なんとかなるから大丈夫! Vol.17】

  • 2020.12.28
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ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。

今回は、子どもが生まれる前に考えていた、「理想の子育て」が崩壊していた瞬間について書きたいと思います。

■子育てに少しだけ自信があった私


私がイライラして怒りをぶつけるのは、世界でただひとり、母にだけでした。

母に、”理解されていない”と感じると、無性に腹が立ち、よく口げんかしたものです。

私は人にイライラしたり、イライラしたとしても、その人に怒りをぶつけることはほとんどありませんでした。

介護の仕事をしていたときも、他のスタッフが仕事に対しイライラして文句を言っていたとしても、そんなにイライラすることかな? と心の中で思っていました。

なので、自分はどちらかといえば、穏やかな人間なのかもしれない、とこのときは思っていたのです。


介護の仕事を辞めた後、私は認知症のおばあちゃんのお世話をしていました。

話をしていて、1分もたたないうちに、話していたことを忘れてしまうおばあちゃん。

ずっと一緒にいると、イライラすることももちろんありました。

けれど、そのイライラをおばあちゃんにぶつけたり、激しく怒ったりすることはありませんでした。

育児も、きっと同じで大変なことはたくさんあるだろうけれど、今みたいに、楽しくできるのではないかと思っていたのです。

そして子どもができました。



■はじめての育児はとても神経質になった


妊娠すると、情緒不安定になることもあり、不安もありましたが、喜びの方が大きく、きっと大丈夫、なんとかなる! と前向きに考えました。

心穏やかに、楽しく育児をする…

息子が生まれるまでは、それが理想だったのです。


はじめての育児は、とても神経質になりました。

数時間おきの授乳でまとまった睡眠時間がとれず、心配事も尽きない日々。

私の情緒不安定は続き、子育てにまったく自信が持てません。


ある日、私は息子に感情的になって怒りました。

私の「理想の子育て」が崩壊した瞬間です。

しかもそこから、たびたび感情的に怒ってしまうようになりました。

子どもが言うことを聞かない、なんて当たり前のことです。

私だって、親の言うことを聞かない子どもでした。

それを棚に上げて、諭すことも叱ることもできず、感情的に怒ってしまう…

そんな自分が情けなくなりました。

子どもが生まれる前、少しだけ自信があった自分が恥ずかしいと思いました。

そもそも、介護と育児は比べられるようなものでもありません。

まったくもって別物です。

おばあちゃんに感情的にならないからといって、自分の子どもに感情的にならないわけではありません。

そんな当たり前のことに気づかない私は浅はかだなぁと思いますが、その状況になってみないと案外わからないものだな、と改めて考えさせられました。

私はこんなに短気で怒りっぽい一面があることを息子に教えられました。



■息子のおかげで気づけることがたくさんある


今では、感情的に怒ってしまった後、謝る日々です。

これでいいとも思っていませんが、今はこのようにしかできないのです。

「子どもを感情的に怒ってはいけない」と人に言われようと、怒らないことができないのですから。

怒らずに叱るということができずに、感情的に怒ってしまうのが、私なのだと思います。

私の「理想の子育て」は、息子が生まれてまもなく崩壊しましたが、すべてが崩れたわけではありません。

私の理想とはちょっとばかり違いましたが、こうして息子のおかげで気づけることがたくさんあるので、ありがたくも思います。

心穏やかに息子と接しているときもあれば、息子と楽しい時間を過ごすこともあります。

息子が生まれてきてくれただけで、十分だとも思います。

こんな私のところへ生まれてきてくれた息子は、とてもかわいくて、愛しくて仕方がありません。

時には怒ってしまうこともありますが、毎日のように、大好きで、大切だということを伝えています。

これからも伝え続けたいと思います。

(pinky)

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