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ロックダウンをきっかけに白髪染めをやめて起こった素敵な変化

  • 2020.12.26
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若くして白髪が生えてきた40歳のスマイラは、コミュニケーターとして働きながらヘアサロンに何度も通ったという。市販の白髪染めで節約したこともあった。でも、ロックダウンによる外出自粛でヘアカットや根元のタッチアップが不可能になったのをきっかけに、スマイラは自然な髪を受け入れることにしたらしい。今回は、スマイラが自分の髪を愛するようになるまでの記録をイギリス版ウィメンズヘルスよりご紹介。

若い頃は自分の髪が好きじゃなかったというスマイラ。量が多くて、ゴワゴワしていて、クルクルで。14歳になると白髪まで生え始めたみたい。言うことを聞かない上に、メンテナンスも大変だったので、ツヤツヤのストレートヘアに憧れていたそう。

10代前半で白髪が生えたとはいえ、初めてのヘアカラーは至って普通だった。白髪を隠すことよりも、色の変化を楽しみたかった。いろいろ試して、自分の髪に無理をさせ、言うことを聞かせようとした。でも、地毛が黒すぎて好きな色にうまく染まらず、夢にまで見た劇的な変化は得られなかったという。

加齢と共に白髪が目立つようになり、楽しむというよりも仕方なく髪を染めるようになった。根元が白いから髪をどうこうしようなんて思うことはなかったのに、「白髪は魅力的じゃない」とか「白髪には早すぎる」と言われることが多くなった。

この“世の中に受け入れられない”髪を何とかするため、市販の白髪染めを使い始めたスマイラ。あっという間に次の白髪が生えてくるので、2週間に1度は美容院で高価な白髪染めを続ける必要があった。サロン通いと市販の白髪染めを何年も続けたスマイラは、お財布と髪のことを考えて、アンモニア不使用の半永久的な髪染めにスイッチしたという。

「白髪はかわいくない」「老けて見える」という声を聞くこともなくなり、白髪染めが生活の一部になった。

友達や家族に「白髪染めをやめようかな」と相談すると、40歳でも「絶対にありえない」と一蹴されたそう。でも、今年3月、イギリス全土でロックダウンが始まると状況は一変。手持ちの時間が増えたばかりか、誰にも干渉されることなく白髪染めをやめるチャンスも舞い込んできたという。頭の中で堂々巡りの議論を展開することも、メリットとデメリットを考えることもなく決めたスマイラ。次の白髪は、そのまま伸ばすと。

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「キレイな白髪が頭を出しはじめたけど、心から本当の自分に変化しているような気がした。でも、自分の決断を友達や家族に伝えるのは難しかった。最初は黙っていたけれど、白髪が目立ち始めると、ネガティブなコメントが増えてくるの。それでも『スマイラ、早すぎるわよ』という言葉が私の決意を揺るがすことはなく、私は2人の親友に白髪をカミングアウトしたの。親友がくれた『ついにやったのね!』という励ましの言葉は、否定的なコメントを打ち消すのに十分だった。周りには反対する人もいたけれど、私は白髪の成長に大はしゃぎしたわ。その過程をシェアしたくて、SNSの専用アカウントを立ち上げたの」とスマイラはいう。

南アジアの血を受け継いだ女性は、ほとんど白髪を隠しているという。だからスマイラの話には価値がある。白髪の女性を応援するオンラインコミュニティ「シルバー・シスターフッド」は、スマイラの変化を認め、励ましてくれる数少ない場所の1つになったそう。困難だけでなく、老化や白髪に関する不安もオープンに打ち明けている。白髪が生え始めた女性にとって、このようなサポートはとても貴重だろう。

白髪を伸ばすようになってから、自分自身の髪を尊重できるようになったという。いまでは硫酸不使用で、カーリーヘアにやさしい商品しか使わず、週に1度はオイルとクリーミーなコンディショナーで髪をケアしているみたい。白髪を伸ばすという決断は、髪にとってもベストな決断だろう。ヘアカラーによる抜け毛がなくなり、髪が健康でつややかになったというスマイラ。自分に自信がもてるし、白髪染めと一緒に色んなことが手放せるようになり、人生の転機となった。

白髪を伸ばすのは個人の自由で、自分の髪は自分の好きにすればいい。白髪を楽しむもよし、染めるもよし。でも、いざ白髪を伸ばすことにしたなら「シルバー・シスターフッド」を覗いてみて。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Ata-Owaji Victor Translation: Ai Igamoto

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