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大人の女性は甘えない。男性から「甘やかしたい」と賢く言わせよう。

  • 2020.12.25

甘え方がわからないけれど、大好きな人に甘えたい! 話を聞いてほしい! ずっと一緒にいたい! けれど、ちっとも男性はその気持をわかろうとしてくれません。ここでは「そもそも甘えとは?」を学ぶことで、男女の恋愛観を考えます。大人らしく「賢く甘える」秘訣もご紹介します。

■とにかく甘えたい!

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・いつだって一緒にいたい
・とにかくしゃべりたい
・長電話をしたい(いつでも電話に出てほしい)
・なにげないLINEにもすぐ返信をほしい
・その日の終わりに1日の出来事を聞いてほしい
・頭をなでてほしい
・ずっと話を聞いてほしい
・「どうしたの?」と気にかけてほしい
・「その気持ちわかるよ」と言ってほしい

大好きな人とつながっていたいのは当然です。

それを言葉にすると、まさに「甘えたい!」でしょう。

けれど、なかなか現実はそうもいきません。女性が甘えたくても、男性はその気持ちをわかってくれないものだからです。

「ちょっと、恥ずかしいって」
「離れてくれよ」
「いま忙しいから……」
「既読無視」

だからこそ恋の悩みはつきません。

とはいえ我慢し続けるのも、お互いのためになりません。相手にばかり合わせて、本音を隠して、それで幸せな関係といえるでしょうか?

恋愛だって、友情だって、家族だってそうです。互いに素直でいられる関係だからこそ、長く続くのです。心地よい場所にはずっといたくなりますよね? あなたと同じように、相手もそう感じるわけです。

そのためには、ときに正直になることも必要でしょう。こちらが「甘えたい」なら、堂々と、その要求も突きつけるべきです。

とはいえ電話をかけまくって、LINEを連投して、「会いたい」を連呼しても効果はありません。そんなことでは、ますます男性は逃げていくばかりです。心当たりはありますか?

実は、男心を動かすには、ちょっとしたコツがあります。それを押さえることで、相手の心をグッと惹きつけられるようになります。

とはいえ難しくありません。要は方法を知っているかどうかだけです。女性と男性は異なるルールで動くもの……それを学べばいいのです。

今回は「賢い大人の甘え方」を考えます。

■甘えの心理とは?

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はじめに、ちょっとだけ真面目に考えましょう。そもそもの由来を考えることで、見えてくるものもあります。甘えとは、どういう心理なのでしょう?

半世紀以上前の名著。精神分析学者・土井健郎の『「甘え」の構造』によれば、

「乳児が母親に密着することを求めること」
「人間存在に本来つきものの分離の事実を否定し、分離の痛みを止揚(しよう)しようとすることである」

としています。

なんだか難しそうですが、つまり「ママにくっつきたい! 離れるのやだ!」という幼児の気持ちが「甘え」なのです。

あたりまえの感もあります。しかし、周りの人間(恋人や友人や他人)に対する甘えも、そもそも、ここからスタートしている、というのは面白くありませんか?

誰もが心の奥に「母親と離れたときの不安」を持ち続けているわけです。

悲しいことに、子どもはどれだけかわいがられても、いつかは「個人」として、生きていかなければなりません。ずっと抱っこされているわけにいかないのです。

というより、むしろ抱かれている幼児すら「自分と母親は違う生物で、ひとつになることはないんだ!」とショックを受けるわけです。その不安が「甘えの種」になるというのです。

たとえばキスをすると、ある瞬間、相手とステキな一体感は得られるでしょう。

けれど次の瞬間に「私たちは違う存在なんだ(本当の意味でひとつになれないんだ)」と、さみしさを感じるわけです。そもそも「キスできる」からには「それぞれ違う物体だ」と認めているわけですから。そういう理屈です。

そして私たちは大人になっても――あるいは一生をかけて――その心の奥の不安を取り返そうとします。なんとか、他人とひとつになろうとします。それが、周りの人間に「甘える」という感情なわけです。

繰り返しますが「甘えの心理」とは「子どもがママを求める気持ち」です。以降の人生で現れる「甘え」は、そのバリエーションと影にすぎないのです。

だからこそ「完璧に甘えが満たされることはない」と覚悟しなければなりません。

私たちは、過去に「どれだけ母親にかわいがられても、結局違う人間だ」と学ぶことになったのです。それと同じことが、ほかの人間関係にもいえるからです。

私たちは、本当の意味で「他人とひとつの存在になることはない」のです。

しかし、これは悲観することでありません。むしろ「みんな違う存在なんだ」と割り切ったところにこそ「賢い大人の甘え方」のスタートがあるように思うのです。

■大人の女性は甘えない

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結論から、ズバリいきましょう。

そろそろ、大人の女性は「甘える」のをやめるべきです。むしろ賢く、男性の方から「甘やかしたい」と言わせるべきです。

「甘えたい! 甘えたい!」とストレートに言葉や行動にするのは、子どものすることです。お母さんなら「あらかわいいわねえ」と甘やかしてくれるでしょう。

けれど、いまや、あなたが甘えたいのはお母さんなんかじゃありません。なんとか口説き落としたい、大人の男性です。大好きな恋人です。ステキな異性です。彼らが持っているのは「母性本能」でありません。「男の本能」です。ここをしっかり頭に叩き込まないと甘えも失敗するわけです。

男性の本能を狙い撃ちにするための3つの方法を解説します。

1.プライドをくすぐる

ご存じのように、男性はプライドの生物です。メンツと言い換えてもいいでしょう。男は後生大事に、ちっぽけなプライドを心の奥底に入れて、なんとか毎日を生きているのです。

そのプライドをくすぐるのが、あなたの仕事です。間違っても「それは違うよ」「もっといいものがあるよ」「つまらない」「なにそれ?」と面目をつぶしてはいけません。基本的には、男性があなたのためにした行為はすべて賞賛してあげましょう。

甘えるときもそうです。

「あなたも仕事が大変そうだから言いにくいんだけど……」
「あなたは友達が多いから気づかないかもだけど……」
「私はあなたのようにはできないから……」

基本的に「自分を下げて」「相手を上げる」わけです。といっても卑屈すぎることのないようにしましょう。男性が避けてしまう要因になります。

2.素直になる

男性は「駆け引きのにおい」を嫌います。すっぱり直球で言葉にしてもらった方がいいのです。よく「男は女の気持ちをわわってくれない」といわれます。これも、ある種の真実です。しかし正確にいえば「違う生物だから本当にわからない」のです。

「言葉にしないでもわかってよ」と女性は口にします。それに対して「言葉にしてくれないとわからないよ(本当に!)」が男性の言い分というわけです。

これに文句をつけても仕方ありません。そういうものなのですから。だからこそ、それを理解して「自分の気持ちを言葉にする」ことが重要なのです。「言葉にしないでもわかってよ!」の甘え方より、「言葉にするからわかってよ!」の甘え方のほうが、いくぶんスマートなわけです。男性の心にも響く(理解できる)でしょう。

「ふたりの関係について不安だから甘えたい」
「最近、ずっと会えなくてさびしいと思ってる」
「ちょっとしたタイミングでいいから、たまには返信がほしい」

とはいえ、「甘えたい!」「さびしい!」「ずっと一緒にいたい!」「かまってほしい!」と、なんでもマシンガンのように撃ち抜いていいわけでありません。自分の要求だけが通ると考えるのも子どもです。私たちは大人ですから、相手の立場も思いやって、すりあわせをすることも大切です。

そのためには上で解説したように、「男性のプライドをくすぐる」ことも必要でしょう。そして下に解説しますが、「言葉にしすぎない方がより相手に伝えられる」こともあるのです。

3.押すよりも引いてみる

あまりにも「甘えたい!甘えたい!」と伝えると男性は引いてしまいます。男性は、感情をぶつけられるのが苦手だからです。ゆえに対処しきれなくなると「めんどくせえ!」と逃げだすのです。だからこそ「伝えすぎない(押しすぎない)」ことが重要です。

コツはこちらから「甘えたい」と言うのでなく、向こうから「甘やかしたい」と言わせるのです。そのように誘いかけるわけです。

「なんとなく忙しそうだね」
「あのさ……いや、なんでもない」
「仕事がんばってね」

ささやかな一言でかまいません。男性をねぎらって、あまり言葉を口にしないこと。「騒がしくされるのは苦手だよね」と、健気な姿勢をアピールするのです。

換言すれば「さびしそうにしてみせる」ということかもしれません。言葉でなく、態度やふるまいなどのニュアンスで示すのです。その方が、より本能に訴えられます。

極論、しばらく放っておけばいいわけです。男性は不安になって「どうしたの?」と、向こうから声をかけてくるでしょう。まさしく「押してだめなら引いてみろ」です。

甘えたいなら、その気持を、一度、男性の前でグッと我慢しましょう。目先の小銭より、将来の大金をつかみにいくのです。きっと何倍にもなって返ってきますから。

男性は、普段と違ってグイグイこない女性の姿に、「あれ?」と違和感をおぼえることでしょう。ミステリアスにすら映るかもしれません。もしかすると日本古来の「奥ゆかしさ」というのも、こういうことなのかもしれません。

ここではコミュニケーション全般にも言えることですが、「なにを言うかではなく、なにを言わなかったか」が大切になるわけです。

いかがでしょう。

甘えることが悪いわけではありません。私たち人間にとって、大切な感情なのですから。ただ、その甘え方を工夫することが大事なのではないかと思います。

※ この記事は2017年10月3日に公開されたものです。

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