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甘いもののとり過ぎはさらなる過食への入り口? 海外研究から見えてきた意外な理由とは

  • 2020.12.24
ダイエット

糖類をとることが問題に?

クッキーやカップケーキなどのスイーツ

ふだんの食事のメニューを思い返してみて、「脂肪」や「炭水化物」の多い食品ばかりだと黄色信号。そうした生活を続けていると、ダイエットにはよくありません。ふつうに考えれば、ダイエットを妨げる食品をとらないよう気をつければよいのですが、難題に。なかなか生活習慣をあらためられないと悩む人は多いのかもしれません。

このたび米国コロラド大学の研究グループは、糖類のとり過ぎが人の行動の異常を招き、結果として食べ過ぎを加速させる可能性を指摘しています。研究グループによると、これまでの研究を大量に分析したところ、食糧不足や飢餓から身を守るために、脂肪を蓄えようとする行動をうながすような変化が起きるようなのです。

体内の「尿酸」が関連する可能性

異常な尿酸値を示す検査キッド

さらに、意外な関係を示しているのが、糖類を増やすと「尿酸」が増えるという事実。これまでの研究から、糖類が使われるプロセスで尿酸が作られており、これが問題を引き起こす可能性があるといいます。尿酸によって精神が刺激されて、うつ病などを招くほか、行動異常につながる恐れがあるのです。ここでいう行動異常とは、行動が落ち着かなくなる「注意欠陥多動症(ADHD)」のほか、気分の浮き沈みが激しくなる「双極性障害」、あるいは攻撃的な行動のこと。

糖類と行動異常が負のスパイラルのように、食べ過ぎにつながるという見解。こうしたサイクルが本当かどうかはさらに検証が必要と研究グループは説明しますが、糖類のとり過ぎを避けるべきなのはたしかでしょう。今回の研究も頭に置きつつ、意識的に食べ方に気をつけるとよさそうです。

<参考文献>

High Fructose Intake May Drive Aggressive Behaviors, ADHD, Bipolar Disorder
https://news.cuanschutz.edu/news-stories/high-fructose-intake-may-drive-aggressive-behaviors-adhd-bipolar-disorder

Fructose and uric acid as drivers of a hyperactive foraging response: A clue to behavioral disorders associated with impulsivity or mania?
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1090513820301215

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