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女性に知っておいてほしい。恋愛経験が少ない男性の気持ち

  • 2020.12.23

恋愛経験値の少ない男性との恋愛は、何かと苦労する場面があるのが現実です。問題なのは、彼らは自分の振る舞いが女性を傷つけたり、がっかりさせたりするのに気づかないこと。彼らには「客観的な視点」が足りないだけなので、なぜそうなってしまうのか、彼らが思うところも、女性には知っておいてほしいです。

■恋愛経験の少ない男性は、「女性の気持ちがわからない」ことも

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「少しだけお付き合いした男性。女性との交際は一度しかない、と話してくれたけど優しいし真面目な性格で、この人なら浮気はないだろうなと思い、OKしました。

でも、いざ付き合いが始まると、デートの食事は常に割り勘、ホテル代も私が半分出すことになんとも思わない様子で、プレゼントもなし。どんだけケチなんだ、というより、私との時間にお金をかけてくれる気持ちがないことが寂しくて。

ある日ホテル代を全額私が支払った次のデート。せめて食事代くらい出してくれるだろうと思ったら、やっぱり割り勘。私がお財布を出しても平然としている姿にショックを受けて、『おごるつもりはないんだよね?』とつい嫌味をぶつけてしまいました。

すると、彼の方は『出せないことはない』というぶっきらぼうな態度。もうダメだと思い、レジで割り勘にしたあと車の中で別れ話を持ち出しました。

『せめて今日くらいおごってほしかった』と本音を言うと、『だから出せないことはないって言ったじゃん』と彼は怒りだし、『この間私がホテル代全部払ったよね? 次のランチくらいおごるのが普通だよ』と返すと『普通じゃなくて悪かったね!』とキレる始末。

『私が財布を出しても今日は俺が払うくらい言えないの?』と呆れながら言うと、『俺は提案した! 提案した! 提案した!』と喚き始めて、恐怖を感じた私はすぐ車から降りて、それっきりになりました。

2日後、『常識のない自分でごめん』と謝るLINEが来たけど、正直彼の気持ちがまったく理解できず、キレた姿の気持ち悪さと『何でそんなお金に汚いの?』と言われたショックが忘れられなくて、結局そのままお別れしました」(30歳/事務)

お金の問題、金銭感覚の違いは、お付き合いする上で切り離せない問題。恋愛初期の頃は特に、男性が食事代を負担してくれること=彼女として大切に扱われている、と結びつけて考える女性もいます。

それは、「おごってもらって当然」という傲慢な考えではなく、「自分との時間に投資してくれるかどうか」を知りたいから。上記の彼女の場合、常に割り勘で済まされることは、彼に「自分のお金を出すほどの相手じゃない」と思われているようで、それが一番寂しかったのです。

ですが、恋愛経験の少ない男性は、そんな女性の気持ちに気がつきません。この男性の場合、食事代を負担しない理由は「女性が財布を出したらおごらなくても良い」という思い込みがあるから。

女性の払う意思を尊重するのが、彼なりの気遣いだそうです。そして、「相手もそれを理解してくれているだろう」という一方的な了解があるので、それを責められるとパニックになります。

彼女が求めたのは、お金ではなく彼の気持ちでした。友人やほかの人とのお付き合いであっても、前回相手に多く負担をさせたなら、次は自分が多めに出す――気持ちよく関係を続けていくためには、そういった気遣いが大切なときもあります。

彼女の側ではそれが常識であっても、彼の方は「女性が財布を出したからおごらなくていいんだ」という自分の了解が優先になり、本当は「俺が出すよ」と言ってほしい彼女の思いは伝わりません。

「お金に汚い」という言葉がどれだけ女性を傷つけるかも、彼にはわかりません。怒りで頭がいっぱいになると、自分を守るために平気で相手を貶める発言ができてしまうのも、女性と深く関わった経験が少ないから。他人の痛みがわからないという自分の問題には目が向きません。

年齢が高くなればなるほど、こんなすれ違いは致命的になります。彼女の方は男性に罵られたショックを忘れられずに今後の交際は無理になるし、彼の方は自分が責められた苦しみで自分に自信をなくしていきます。

■「自分を否定されること」が何より怖い男性

上に挙げた例では、男性の方には実は払う意思がありました。前回ホテル代を全額負担してもらったから、次は自分が出そうとお財布の中身もチェックしていたそうです。

でも、女性がお会計の前に自分の財布を取り出したことで、彼女の払う意思を確認したと思い、「今日は俺が出すよ」とは言わなかったのです。

しかし、彼女の「おごるつもりはないんだよね?」という棘のある言葉が、彼の自尊心を刺激しました。自分の気持ちを否定されたと思ったからです。「払ってほしいならそう言ってほしい」と彼は苦い顔で言っていましたが、彼女にしてみれば自分で食べた分を払うのは当然です。

そこをあえて彼から言葉をかけてもらうことが、彼女の望んだことでした。

「払ってほしいなんて、女性からは言いにくいと思うよ?」と彼に伝えると、「だから俺は『出せないことはない』って提案したんだよ。素直に出してって言えばいいじゃん」の一点張り。

女性の気持ちを自分が汲んでいくのではなく、女性が自分の意思を受け入れるべきだと思っているのがわかります。それは、彼女の言葉が彼の怒りを誘ったから。

彼からすれば、これでも精一杯対応した結果なのです。

「出せないことはない」なんて言われ方をして、「じゃあお願い」と言う女性がいるでしょうか? 彼は提案したとしつこく自分の正しさを主張しますが、それが彼女にどう思われるか、ほかの女性ならどう感じるか、この視点が抜けています。

恋愛経験の少ない男性ほど、自分が否定されることを恐れます。

自分の振る舞いを責められるとその痛みでパニックを起こし、冷静に話し合うことすら難しくなります。そして相手を傷つけることで溜飲を下げ、何とか自我を保つのです。

自分に対する自信のなさ。これが、客観的な視点を持つことを妨げるのですね。

■つまずいたときは、「なぜそう思うか」を話し合ってみる

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自信がなくても、好きな女性には自分なりに誠意を尽くそうとするのが男性ですが、問題なのは独りよがりな考えを通してしまうことです。

彼のように、「女性が財布を出す=払う意思があるのだから、それを尊重するべき」という考え方は、決して間違ってはいませんが、一般的にはがっかりする女性の方が多いのではないでしょうか。

ですが、彼らは「自分の振る舞いがどう他人に見えるのか」という視点が抜けがちになるだけで、決して悪気があるわけではないのです。「適当な振る舞い方を知らないだけ」という場面も彼らには多くあります。

もしこんな男性を好きになり、お付き合いすることになったら。

つまずいたときは、彼がどんな考え方でそんな振る舞いをしたのか、話し合ってみることをおすすめします。「こうしてくれた方が嬉しい」という気持ちが伝われば男性も受け入れやすく、解決の近道になるでしょう。

居心地の良い関係はふたりで作っていくもの。そう考えて、心に余裕を持っておけば、恋愛経験の少ない男性とも、確かな愛情を築くことができるでしょう。

※ この記事は20179月16日に公開されたものです。

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