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『羊たちの沈黙』続編、ハンニバル・レクターの「名前が出せない」裏に大人の事情

  • 2020.12.22
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『羊たちの沈黙』の1年後を描くドラマ『クラリス』には、多くのキャラクターが登場する一方で、ハンニバル・レクター博士の名前が出せない?(フロントロウ編集部)

『羊たちの沈黙』の続編ドラマ『クラリス』

1991年に公開され、第64回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞という主要5部門を総なめにした名作『羊たちの沈黙』は、トマス・ハリスの同名小説を原作としている。

有名な精神科医であり、殺害した人間の臓器を食べる猟奇殺人犯であるハンニバル・レクター博士をアンソニー・ホプキンスが演じ、FBIの訓練生であるクラリス・スターリングをジョディ・フォスターが演じた。

画像1: ⓒORION PICTURES / Album/Newscom
ⓒORION PICTURES / Album/Newscom

そんな『羊たちの沈黙』から1年後を描くドラマ『クラリス』が、2021年2月11日より全米で放送開始となる。

『クラリス』でハンニバル・レクターの名前は出ない?

『クラリス』は、その名の通りクラリス・スターリングが主人公であり、彼女が連続殺人や性犯罪を捜査するなかで、アメリカの首都ワシントンD.C.の政界の裏側も明らかになっていくというストーリー。本作はテレビ局CBSが手掛け、NBCがマッツ・ミケルセンを主演に迎えて制作したドラマ『ハンニバル』には登場しなかった、トマス・ハリスによる原作のキャラクターも多く姿を現すという。

そのなかにはバッファロー・ビルも含まれ、クラリスがレクター博士から得た経験の存在感は大きく、レクター博士は依然として逃亡中という、ファンにとって胸アツな設定。しかしながら、ある1つの問題が…。『クラリス』のなかで、レクター博士の名前が言えない!

画像2: ⓒORION PICTURES / Album/Newscom
ⓒORION PICTURES / Album/Newscom

じつは、ハリス氏が生み出したキャラクターたちに対しての様々な使用権利などは、映画製作・配給会社のMGMと、『ハンニバル』、『レッド・ドラゴン』、『ハンニバル・ライジング』の製作を務めたディノ・デ・ラウレンティス氏のディノ・デ・ラウレンティス・カンパニーの間で複雑に分配されているという。

『クラリス』のショーランナーであるアレックス・カーツマンすら、「それぞれの権利がどのように分割されているのか、いまだに理解しようとしている」と発言するほどで、かなりややこしいことになっているのが想像できる。

『クラリス』の主演はクラリス・スターリング

一方で、権利の問題がなくとも、『クラリス』ではレクター博士を重視しない姿勢のよう。アレックスは米EWのインタビューで、続けてこう話した。

「でも自由にやっているよ。なぜなら、私たちはハンニバルについて書くつもりがないからね。それは、私たちがあの映画やドラマを好きじゃないということではなく、多くの人が素晴らしい完成度の作品を作り上げてきたから、私たちにとってそれはそこまで新鮮味がないんだ」

『クラリス』では、ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』や『オリジナルズ』などに出演したレベッカ・ブリーズが主演を務める。

すでに公開されている『クラリス』の予告編では、映像の最後に「沈黙は終わり」という言葉が映し出されるが、映画版で羊たちの“沈黙”に悩んでいたクラリスに、「子羊たちの悲鳴はまだ聞こえるのか?」とレクター博士が問いかけるラストシーンを思い起こしたファンも少なくないはず。映画ファンも海外ドラマファンも見逃せないドラマ『クラリス』は、2021年2月11日より全米で放送開始。(フロントロウ編集部)

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