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乳製品をカットすると体に何が起こるの?

  • 2020.12.22
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牛乳、チーズ、ヨーグルトを避ければ何でも解決しそうな気がする。それだけで、ニキビどころか体重まで減ることもあるわけだから。そして最近は、倫理的な理由から乳製品をカットする人が増えているけれど、健康上の理由からも乳製品は取らないべき?乳製品をカットすると体に何が起こるのか、イギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。

乳製品をカットする人が増えた理由

脂質量が多く、膨満感を引き起こすこともある乳製品は、ずっと陰口をたたかれてきた。ここ数年は、ヴィーガニズムの台頭により、倫理的な理由で乳製品をカットする人も増えてきた。

乳製品をカットすると実際に起こること

まず、ダイエット目的で乳製品を避けている人は、意味のないことをしている。牛乳、ヨーグルト、チーズといった乳製品はダイエットの強い味方。満腹感をくれる脂質とタンパク質だけでなく、ビタミンDやカルシウムなど、余分な脂肪を燃やすのに必要な栄養素も含まれている。

事実、肥満専門誌『The International Journal Of Obesity』に掲載された論文レビューによると、カロリーを制限する一方で乳製品の摂取量を増やした人は、乳製品の摂取量が少なかった人より体重が平均0.7kg多く減った。

しかも、乳製品には健康上のメリットがある。乳製品を完全にカットすれば、必須栄養素を取り逃してしまうかも。

世界保健機関(WHO)が発表した2017年の論文によれば、代替ミルクだけを飲んでいるとヨウ素不足になりかねない。ヨウ素不足は、簡単に防げる脳ダメージの一因(海藻にもヨウ素が豊富)。

それ以外の問題も、無視できないくらい深刻。

本当に乳製品アレルギーの成人はひとにぎり。でも、乳製品の消化に伴う痛みやおなかのハリを訴える人は非常に多い。最近の調査によって、この原因はラクトース(乳糖)だけでなく、ハリと炎症を引き起こすA1ベータカゼインというタンパク質にもある可能性が見えてきた。

でも、消化されやすいA2ベータカゼインを含むA2ミルクなら、このような症状がおさえらえるかもしれない。

もしくは、ナッツミルクや豆乳で腹部のハリを回避するのも一つの選択肢。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Editor of Women's Health Translation: Ai Igamoto

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