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創造性は無限大!日常を面白く切り取るフォトグラファーに注目

  • 2020.12.16
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なんてことない日常も視点を変えれば、違って見える!? 香港をベースとし、街での面白ショットを撮る、ストリートフォトグラファーのイーダス・ウォンさん(52歳)。彼の作品は、数々の賞を受賞し、Instagramでも大人気!

ウォンさんは、日常の中から完璧なタイミングで写真に収めるコツを『Insider』に明かした。

「頭を空っぽにして、物と物の“繋がり”を観察するんです。そして街では、自分の周りの全てに集中するんです」

通信機器メーカー「エリクソン」でマネージャーを務めるウォンさんは、写真を趣味として、1995年から独学で始めたそう。仕事の関係で、2005年にスウェーデンに移ってから、仕事の忙しさのあまり写真を撮るのをやめてしまったものの、2012年から再開! 写真は日々のストレス解消法になるだけでなく、歩き回るので健康にもいいんだとか。

ある程度のテクニックは必要だけれど、完璧な瞬間を撮るのに必要なのは、テクニックだけではないと語るウォンさん。頭を空っぽにして、エネルギーの100%をいいショットを撮ることに集中させるのが大切なんだとか。

「頭が空っぽだと、創造性は無限大なんです。頭の中を邪魔するものが何もない状態で街を歩くと、広告や面白い物を見たときにアイディアが頭に浮かんできます。そして、その瞬間を待つんです」「時には、アイディアや面白いシチュエーションが突然現れますが、集中力を高めていれば、即座に起こる、その面白い瞬間を撮ることができるんです」

ウォンさんの写真は、完璧なショットを撮るために粘り強く努力したものから、偶然の産物まで、タイプは様々!

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ウォンさんの作品の中でも撮るのが難しかったのがこの作品。何ヶ月も自分の家のベランダから、完璧なタイミングを待ってようやく撮影できたそう。これは2015年の「Miami Street Photography Festival」でファイナリストとして残り、2016年の「LensCulture Street Photography Awards」では審査員特別賞も受賞、2017年の「Brussels Street Photography」でも賞を受賞!

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一方、偶然撮れたこちらの写真は、2019年に「ipha OneShot Street Photography」コンテストの幾何学部門で3位を受賞。ウォンさんは写真を撮ることができた背景をこう説明。

「ショッピングモールで、床とそっくりな模様のTシャツを着た女性を見かけたんです。彼女は早歩きでレストランへ急いで向かっていました。そこで私は、彼女が昼食を食べ終わるのを待つことにしたんです。1時間近くして彼女は出てきたんですが、人混みの中で見失ってしまい…すごくショックでした」「そのとき後ろを振り向いたら、子どもが急いで私の方に向かってくるのが見えました。その子も、床と全く同じ模様の服を着ていたんです。そこで、この写真を瞬時に撮りました」

だけどどんな賞をもらうことよりも、歩き回って写真を撮るまでの過程の方が楽しいんだそう。

「賞を受賞することはもちろん嬉しいです。だけど、写真を撮るまでのプロセスの方が幸せを感じます。素晴らしいアイディアが浮かんで、泣いてしまったことはありますが、今の所、賞をもらって泣いたことはありません」

現在ウォンさんのInstagramのフォロワーは2万人以上! ウォンさんのInstagramを見ると、毎回完璧な写真を撮っているように見えるけれど、99.99%の作品は使えないんだとか。

「ストリートフォトグラフィーは “失敗のアート”です。失敗は受け入れないといけません」
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この写真は、ウォンさんのお気に入りなんだとか。今年は、香港の抗議デモや新型コロナウイルスの影響で、あまり写真は撮れなかったけれど、自分の写真が人々に少しでも楽しみをもたらしてくれればと願っているそう。そしてストリートフォトグラフィーを始めたいと思っている人に、こうアドバイス。

「写真は表現の言語です。自分が表現したいことを見つけて、それを写真を通して表してみてください。街では、ただ集中して、観察して、撮影してください。ストリートフォトグラフィーは、風景写真とは違います。構成の基本はないんです」

頭を空っぽにして身の周りを観察したら、世界がウォンさんのレンズ越しのように見えてくるかも?

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