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5年分のホコリが積もった「カーテン」、カビの根が生えた「窓枠サッシ」……汚部屋をプロが大掃除してみた!

  • 2020.12.15
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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

前回は、「ウタマロ」で「壁まわり」を掃除しました。今回は、運気の入り口「窓まわり」です。窓の掃除は、水を使うため夏がベストですが「内側だけ」は、結露・湿気・臭いが出やすい年末もおすすめです。

今回の企画に協力してくれたのは、「5年間、カーテンを外していない」Aさんのお家です。毎日、掃除機をかけても「埃っぽい」という人はいませんか? その原因のひとつは「窓まわり」。その掃除手順を紹介します。

[使う道具]

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(C)maki_organize

「窓まわり」の掃除に使う道具です。9個+αがあるうち、主役はこの4つ!

[1]ウタマロクリーナー
[2]オキシクリーン
[3]クリームクレンザー
[4]カークランドのマイクロファイバータオル(以下、魔法のタオル)

実例1[Before]埃だらけのカーテンレール

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カーテンを外すときは、埃に注意(C)maki_organize

5年間チェックしてなかった「カーテンレール」の上。部屋中に、「モワッとした空気」を作る理由のひとつです。

[After]カーテンレールは「白」だった!

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思っていた色と違って、びっくり!(C)maki_organize

埃っぽい臭いが消え、部屋の空気が変わったとAさんも大喜び。

掃除の手順は、以下より順を追って説明します。

[掃除の手順1]窓まわりの掃除は、カーテンを外してから!

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カーテンを外すときは、埃が舞わないように注意(C)maki_organize

内側の窓掃除は、カーテンとカーテンレールを外すことがポイント。埃がひどいときは、掃除機をかけてから外します。窓やサッシをきれいにするのは、最後の作業です。

[掃除の手順2]沸かし湯に入れるだけ!「オキシ漬け」の準備

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鍋も一緒に洗えて一石二鳥(C)maki_organize

カーテンを漬け置きするための、「オキシクリーン」です。ステンレス製の鍋なら、お湯を沸かして洗剤を適量入れるだけで溶けます。

鍋に洗剤を入れた瞬間、きめ細かい泡が膨らむのでお湯は少なめに。

[掃除の手順3]カーテンレールから、部品を外す

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壁の角にも埃がいっぱい(C)maki_organize

レールにポールを載せてネジで固定する「装飾性レール」です。こちらは、簡単に外せるのでパーツ別に洗います。

[掃除の手順4]カーテンポールとリングライナーが真っ黒!

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アンティーク調のデザインだと勘違いしてしまうヨゴレ(C)maki_organize

「ペンキが剥げた風のカーテンレールだと思っていた」と、Aさん。この黒ずみは、埃と判明してびっくりした表情に。

[掃除の手順5]バスタブでカーテンと小物を「オキシ漬け」

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「オキシ漬け」にした瞬間から、真っ黒な汚水が!(C)maki_organize

温水シャワー(60度設定)をかけながら、用意した(手順2)「オキシ液」をゆっくり注ぎます。漬け置きから30〜60分ほど様子を見て、洗濯機で洗います。カーテンに付いた洗濯表示タグに従ってください。

[掃除の手順6]クレンザーでカーテンポールを丸洗い!

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温シャワーで埃を落としてから!(C)maki_organize

5年分の汚れは、スポンジとクレンザーを用意して汚れを落とします。ポールの材質が、木製の場合は拭き上げのみに。

[掃除の手順7]キッチン用スポンジで、一気に汚れを落とす

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お湯で汚れを柔らかくしてから、スポンジ洗い(C)maki_organize

お風呂場の床に傷が付かないように、タオルを敷いて1本1本洗います。傷が付きやすい材質や塗装もあるので、注意ください。

[After]5年分の汚れが落ちて、真っ白に!

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丁寧に落としたい場合は、メラミンスポンジで!(C)maki_organize

クレンザーで丸洗いした後の、カーテンポールです。カーテンレールと部品を乾かす間に、窓の汚れ落としです。

実例2[Before]手あか、シール跡が付いた窓

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冬の窓掃除は、内側だけ!(C)maki_organize

子どもの手あか、シール跡で曇りガラスに……。ベランダも汚れていますが、汚れが落ちやすく乾きやすい夏に掃除を持ち越します。

[After]艶ピカ、見通しの良い窓に!

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見通しの良い窓は気持ち良い(C)maki_organize

簡単な道具で、拭きムラを残さず艶ピカに!

掃除の手順は、以下より順を追って説明します。

[手順1]頑固な汚れは「ウタマロクリーナー」で!

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指紋や手あかがべったり(C)maki_organize

Aさんの子どもが遊んだシール跡と手あかに、「ウタマロクリーナー」を数プッシュ吹き付けて汚れを浮かせます。

[手順2]窓やガラスに強い「魔法のタオル」で激落ち!

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目立つ汚れがない場合は、タオルだけでOK(C)maki_organize

「魔法のタオル」の起毛面で汚れを落とします。「ウタマロクリーナー」の泡立ちが消えるまで、水拭きを繰り返します。

[手順3]たった2枚のタオルで、拭きムラ無し!

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車用のタオルだから、鏡やガラス面に最適(C)maki_organize

全体の汚れが落ちたら、2枚の「魔法のタオル」で仕上げます。拭きムラが出ないように、乾いたタオルで磨くように拭き上げます。

[After]窓用ワイパーがなくても、プロ級の仕上げに!

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窓用グッズが無くても、ここまで完璧!(C)maki_organize

窓用ワイパー(スクイジー)を用意しなくても、これだけ透明感が出ます。最後は、窓の「サッシ」をきれいにします。

実例3[Before]泥や砂埃が詰まったサッシ

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泥が詰まると、動きが固くなります(C)maki_organize

[After]部屋の明るさがワントーンUP

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細かい砂埃も取れて、ワントーンUP(C)maki_organize

家にある道具だけで、カビの根、苔、泥を落とすことができました。掃除の手順は、以下より順を追って説明します。

[手順1]断舎離したい「ストッキング」でゴミを回収

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窓のサッシに傷を付けない物なら◎(C)maki_organize

泥を落とせる道具なら、なんでも大丈夫。掃除機、刷毛、モップ、ペットボトルブラシなどがありますが、Aさんが断舎離した「ストッキング」もゴミを絡め取るのに優秀です。

[手順2]濡れた「ストッキング」で拭き上げ

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床ワイパーのドライシートでもOK(C)maki_organize

乾いた「ストッキング」で汚れを払ったら、水で濡らして拭き上げます。きれいな面を選びながら、繰り返し拭くだけ。道具の入れ替えが不要なので、楽ちんです。

[手順3]手が届かない、溝や隙間には「ナイフ」

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ナイフなら、どの家にもほぼありますよね(C)maki_organize

溝の汚れは、ダブルブラシ、割り箸、木ベラを用意するのが定番ですが筆者は「ナイフ」を使います。アルミサッシに傷が付かないよう配慮すれば、取りやすさ満点です。

[手順4]ウタマロクリーナーで拭き上げ

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窓枠やゴムにカビが出やすい時期(C)maki_organize

サッシと木枠の溝に、カビの根がありました。汚れを根元からしっかり取り除くために、「ウタマロクリーナー」で拭き上げます。カビが生えた場合は、仕上げにカビキラーやハイター(塩素系漂白剤)を使用します。

[After]

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壁紙の溝も、水分が残らないように拭き上げ(C)maki_organize

結露でカビが出やすい冬こそ、溝や隙間までしっかり拭きます。また、水で流す掃除もこのタオルなら早く乾きます。

[窓掃除のまとめ:ビフォーアフター]

Aさん宅のカーテン周り[Before]→[After]です。汚れている印象がなくても、真っ黒でした。

[After]と比べると、全体的な重さがわかります。

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Aさんも感動するほど、全体が明るくなりました。厚手のカーテンは1年に2度(梅雨明けと年末)、薄手のカーテンは季節別とお手入れの頻度を決めるとわかりやすいと思います。

伊藤まき(いとう・まき)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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