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投資初心者の私が上場投資信託を選んだ理由!投資信託との違いとは?

  • 2020.12.14

銀行にお金を預けておいても増えない今の時代。どうせなら運用して増やしたいと思う人も多いはず。しかしひとくちに運用といっても、プロではない私たちにとって不安が足かせになることもあるでしょう。
そんな初心者さんでも始めやすいのが「投資信託」や「上場投資信託」。今回は、それぞれの特徴を見ていきましょう。

投資信託と上場投資信託の共通点は「投資のプロが運用してくれる」

「投資をしたいけど手間はかけられない」「自分で株をするのはどうしても怖い」という人も多いですよね。そんな人には、投資信託や上場投資信託(ETF)が向いているかもしれませんよ。ふたつとも株式や債券などの詰め合わせパックのようなもので、袋の中身は商品によって異なります。

それぞれのメリットやデメリットは、後の見出しで詳しく紹介しますが、ふたつに共通するのは「プロが私たちに変わって資産運用してくれる」「少額から投資できる」ということです。

その仕組みは、私たちから集めた資金を投資のプロがさまざまな対象に投資し、そこで得られた運用益を私たちに還元するというもの。自分で運用して利益を得ようと思うと、売買のタイミングや成長性の見極めなど、多くのスキルが必要になってきますが、それらをプロに任せることができるのです。

さらに、投資対象は株や債券のほかに、金や原油などのコモディティ(商品)などもあるため、自分で運用しようと思うと選びきれず、投資を始める前に心が折れてしまうこともあるでしょう。しかしそれらをプロに任せることで、「購入する投資信託やETFが何を対象にしているのか」「管理費用はいくらか」などを確認するだけで、難しい知識はなくとも手軽に投資ができるというわけです。

投資信託とETFの違いについては、ひとことでは言い表せないため、次の見出しからあるそれぞれのメリットやデメリットで、詳しく説明していきますね。

投資信託の特徴&メリットデメリット

まずは投資信託について、どんなメリットがあり、どんな人が運用するのに向いているのかを見ていきましょう。

【メリット】自動で積み立てて運用してくれる

投資信託は一括購入もできますが、積立投資信託を選ぶ人が大半です。なぜかというと、10年、20年先に向かって少額から積み立てられるため、初めて資産運用する人でも、無理のない額でスタートできるからです。定期的な銘柄の見直しを推奨しますが、基本的にはほったらかしで大丈夫なので、投資独自の手間もありませんよ。

また投資信託の中の一部の商品は、最長20年間の運用益が非課税になる「つみたてNISA(ニーサ)」に対応しているものもあります。投資にかける時間をなるべく最小に抑えたい人や、長期で運用していきたい人にはぴったりでしょう。

【メリット】証券口座を持ってなくても銀行で購入できる

投資信託は証券会社以外に銀行でも購入できます。手数料はネット証券会社より少し高くなりますが、窓口で説明を受けることで自分が納得した商品を選べるでしょう。まずは試しに資産運用してみようかな…という人にも始めやすいのが魅力です。

しかし、銀行で取り扱っている商品数は約100~250本と、1,000本を超える商品数を持っている証券会社より少なくなっています。まずは銀行の投資信託で慣れて、もっと細かく選びたくなったら証券会社に移行するのも良いですね。

【デメリット】金額や注文にタイムラグがある

欲しい銘柄をすぐに買える(成行注文の場合)株式やETFに対し、投資信託は売買が成立し、代金の支払いや受け取りまでに時間がかかってしまうのが、デメリットと言えるかもしれません。

投資信託には主に、売買の注文を行う「申込日」、注文した売買が確定した「約定(やくじょう)日」、約定後に実際の取引が完了する「受渡日」が存在。商品によって時間差がありますが、申込日から受渡日まで3日から6日ほどかかります。

スピーディーな取引がしたい人にとっては、やきもきするかもしれませんね。しかし、投資信託は長期で運用する目的の商品。タライムラグもゆったり構えておくことで、デメリットを克服できるでしょう。

上場投資信託(ETF)の特徴&メリットデメリット

ETFとは投資信託の一種で、株式と同様の取引ができることから“上場”投資信託と呼ばれています。私が保有しているのは投資信託ではなくETFですが、あまり知られていないのが不思議なほど恩恵を受けています。なぜ私がETFを選んだのか、メリットやデメリットと合わせて見ていきましょう。

【メリット】NISA・つみたてNISAで利益が非課税になる

「NISA」と「つみたてNISA」の名前を聞いたことがある人も多いでしょう。ETFは、このどちらの口座も購入することができます(併用は不可)。このふたつの魅力は「運用して得た利益が非課税になる」というもの。保有していると得られる配当金が非課税になるだけでなく、保有している間に値上がりすると、値上がり益も非課税になるのです。

通常、値上がり益と配当金のそれぞれに、約20%の税金がかかります。この20%分が丸ごとかからないのは、お得感がありますよね。

【メリット】買いたい!売りたい!タイムリーな取引ができる

一般的な投資信託には、「一日に一回までしか取引ができない」「基準価格での取引になる」などの制約がありますが、ETFにはそれがありません。一日に何度でも取引ができる上、自分が欲しい価格を設定して注文を出すことができます(指値注文)。

私は株価の調整局面(下落)でETFを購入するようにしているため、欲しいときにすぐ取引ができるという点でも助かっています。

【デメリット】証券口座を開く手間がある

デメリットは、証券口座が絶対必要になることです。上場している銘柄なので、取引は株式と同じ扱いになります。そのため銀行では取引ができません。始めるまで少し腰が重たいですが、開設してしまえばあとは快適ですよ。

またNISAやつみたてNISA口座を持っていない人は、合わせて口座の開設をおすすめします(選択式口座のため、どちらかひとつしか口座の開設ができません)。年間40万円の少額で自動積み立てか、年間120万円まで非課税の中自分で運用していくのか、自分に合った方を選びましょう。

続いて、私が投資信託ではなく、上場投資信託を選んだ理由をご紹介します。

私が投資信託ではなく上場投資信託を選んだ理由

これまでのふたつの特徴を見ると、どちらも長期目線でみるとデメリットよりメリットの方が大きいのがわかります。しかし私は投資信託ではなくETFを運用中。なぜそちらを選んだのかは、下落時に力を発揮するETFにも興味があったからです。

投資信託は、長期で値上がりしていくものに投資をして成果を出します。しかしときにはリーマンショックやコロナショックのような、予期せぬ下落相場に出会うこともあるでしょう。そのようなときに実力を発揮する商品がETFにはあります。

それが「インバース型上場投資信託」と呼ばれるもので、相場の逆の動きをするのが特徴です。通常経済が成長していくと上昇するのが株価ですが、インバース型は経済が衰退している局面で上昇します。そのため下落相場に強いのが魅力。

売買する頻度は少ないですが、たまに保険として持っておきたくなるため、ETFを採用しています。

上場投資信託を知っておくと資産運用の幅が広がる

私は資産運用を始めるまで、ETFのことはまったく知りませんでした。しかし、投資信託に似ており、自分の好みに組み合わせて保有できる点がとても気に入っています。投資はギャンブル・リスクと捉える人も多いですが、インフレや高齢化が問題となっている今、貯蓄のみに頼るのもリスクがあると言えます。
資産運用の第一歩として、投資信託やETFを検討してみませんか?

文:marunon
監修:ファイナンシャルプランナー歴3年 千見寺拓実

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